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デザイナーが提供できる価値とは?変化の時代、フォーデジットのデザイナーが担う役割

「サービスデザイン」が必要とされる場所は多岐にわたります。現在フォーデジットが提供しているデザインもさまざまで、テクノロジーの進歩や社会のニーズに対応し、プロジェクトのジャンルや規模を拡大させてきました。それに伴い、フォーデジットのデザイナーが提供できる価値も多様になっています。

フォーデジットのデザイナーの現在とその先にある未来とは?社会に意義のある仕事、多くの人々に良い影響を与えるデザインを志して奔走するデザイナーについて、チームを牽引する執行役員でアートディレクターの石田と、代表の田口が語ります。

デザインの役割が変化する中、デザイナーが向き合うものづくり

田口
今回は「フォーデジットのデザイナー」というテーマで話をしたいと思っているんですが、「デザイナー」の役割を説明するの、最近本当に難しいですよね。

石田
すごく意味が広いですよね。「○○デザイナー」と明確に言わないと抽象度が高くなってしまう一方で、一言では表せない。例えば「UIデザイナー」であれば、Webやアプリのコンポーネントを作るような限定的な活動をする役割と捉える方もいますが、私はユーザーが触れるモノはすべてUIと広く捉えていて...。

田口
さらに「UIデザイナー」がグラフィックデザインやコンセプトメイクをやらないかというと、そうではない。だからまずは広く、「フォーデジットのデザイナー」の仕事とは一体何なのか、あらためて考えたいです。
どんなプロジェクトに関わっているか、から捉えてみるといいかもしれませんね。

石田
とはいえ、最近は関わるプロジェクトもものすごく多岐にわたってますからね(笑)。創業から携わっているWeb制作のプロジェクトはもちろんありますが、サービスデザインから関わり、アウトプットがWebだけではない仕事もたくさんあります。

田口
Webサイト、アプリ、動画、ひいては店舗のようなリアル空間まで。「これを作ってください」じゃなくて、「そもそも何を作るか」自体を検討することから始まるプロジェクトも多いですよね。コミュニケーションや体験が本質的にどうあるべきかを考えることが、デザインの仕事に多分に含まれる。

石田
20年前のフォーデジットが設立した頃はプロモーションのためのWeb制作が多く、いかに魅力的なビジュアルに仕上げるかが重要視されていました。そこに「購入」や「予約」といった機能が備わるに連れて、コンバージョンも必要とされるようになる。Webサイトがもたらす効果にフォーカスが当たるようになり、必然的にUI・UXといった思想、成果につながる設計が求められるようになっていった。「どう見せるか」と同じくらい、「どう機能するか」ということが重要になっていきました。

田口
Webサイトが機能を持ち始め、見た目が良ければいいという世界から、結果を出すという機能面にシフトしていった。フォーデジットでも、導線や設計が重要視される大規模サイトや、成果が重視されるWeb制作を手がけることが増えていき、「どう表現するか」よりも「そもそも何を作るのか」から考えることがどんどん増えてきました。

石田
ブランドの世界観の中で機能を担保し、結果を出し、プラットフォームのガイドラインのような制作上の制約を前提に、クリエイティビティをどう出すか。デザイナーはせめぎ合いながらものづくりに向き合ってきました。

人や社会に大きな影響力を持つプロジェクトに挑むやりがい

田口
求められる仕事の変化とともに、フォーデジットのクライアントも多種に広がっていきましたね。公共事業に関わる社会貢献性の高いプロジェクトや、数千万ものユーザーがいる大規模サービスのプロジェクトもあります。社会への影響力が大きい仕事に携わる機会が格段に増えていますね。

石田
具体的なプロジェクトの話をすると、私は今、防災プロジェクトを担当しています。人の命に関わるシリアスなテーマ。今までで一番難しさを感じています。

田口
防災関係は「一人も取り残してはいけない」という重要な課題があるので、考えるべきことが格段に多いですよね。老若男女すべてが対象だから、例えばスマホで完結するのは優しくないし、テレコミュニケーションでカバーできるだとか、コミュニティのサポートが必要だとか、アプローチも複雑。それだけユーザーが広がると、デザイン面でも色味やボタンの場所一つとっても100%の正解がないわけで...。

石田
「ものをどれだけ売るか」みたいなプロモーションのアウトプットとは全く発想が違います。今まではデザインの影響する範囲で「人を感動させたい」とか「豊かになってほしい」という気持ちが強かったのですが、人の命に関わる今回のようなプロジェクトを通じて、「デザインのあり方は本当に多様だな」とデザインの奥深さを改めて感じています。

田口
公共だけでなくユーザーがものすごく多いサービスにも携わっていますよね。例えばイオンカードさんのマネーサイトや、NTTドコモさんの「ahamo」のような。多くの人の目に触れるもの、多くの人が使うサービスを、「自分たちが作った」と言えるのは単純に嬉しいですよね。

石田
間違いないですね!身近な誰もが使う可能性のあるものだし、実家で母親が使っていたりしたらシンプルに嬉しいです(笑)。

“チームで戦う”からこそ、価値提供のチャンスがある

田口
デザイナーとして、幅広いプロジェクトを手がけるからこそ身につくものもあると思いますが、どうですか?

石田
そうですね。役割を自分で制限しなければ、デザイナーがやれることはいくらでもあるし、その分だけ身についていく。私はシンプルにデザインでできることは無限にあると日々、新鮮に実感しています。
幅広いプロジェクトもそうですが、フォーデジットのもうひとつの特徴は「チームで戦う」こと。デザイナーもクライアントの課題を見つけるところから関わり、プロジェクトの最初からUXデザイナーやデベロッパーと一緒に動きます。なので、デザイナーとして価値提供できるチャンスはプロジェクトの全工程にあると言ってもいいと思うんです。だからこそ、幅広い知識をインプットして提案につなげたり、解決方法を導き出していく必要がある。そういう意味では、フォーデジットにおけるデザイナーが担う部分はとても大きいです。

田口
いわゆる「ビジュアルに関わる部分だけをデザイナーにお任せ」ではないんですよね。

石田
そう。「ここからここ」みたいな線引きはない。初期フェーズから関わることで、プロジェクトの動きを肌でつかめるし、「自分ごと化」して取り組むことができますね。

田口
それに一人でやるインプットと、いろんな視点を持った別の職種の人と一緒にやるインプットでは幅が違う。それがアウトプットのクオリティにもつながるし、精度もどんどん上がっていく。価値あるものが生み出せる環境だと感じます。

コミットする環境で「広義のデザイナー」として成長できる

田口
そんなフォーデジットでは、どんなデザイナーが活躍していますか?

石田
経験がどうというよりは、考え方やマインドが大事になりそうです。志向として「デジタルの可能性や、表現の可能性を信じている人」と言えるかもしれません。インタラクティブであることなど、デジタル領域の魅力に惹かれて、グラフィックデザインの世界から飛び込んできた人も多いです。

田口
ジョインしてくれたみんなを見ると、紙とかプロダクトとか経験分野に違いがあったとしても、「体験を作りたい」が共通しているんだと感じます。それを実現できる場所としてフォーデジットを選んでくれるのは嬉しいですね。

石田
そういう人たちには、確実に伸びる瞬間があるんです。それは「デザイナー」に閉じずに、他の職種のメンバーと横のつながりを持った時。そして自分が作るものが社会や人々に届くんだと気づいた時です。
UXデザイナーと一緒に動いたり、リサーチ結果を皆で紐解いたり、ユーザーテストで実際の使われ方を見たり、リリース後の改良フェーズでユーザーの意識が変わっていくのを目の当たりにすることで、デザイナーとしてすごい「気づき」がもたらされるというか。自分が作ったものがどう届いて、どんな体験を提供できるかに気づくと、フォーカスが「自分が良いと思うものを作る」から「届けるべきものを作る」に変わるんです。

田口
なるほど。

石田
見ためを作るだけじゃない、広義の意味でのデザインにコミットできる環境だからこそ、広義のデザイナーとしての成長が期待できるということでもあります。

田口
成長という観点でも、チームでやることの意味が大きいですね。そうやってみんなでものづくりをしていく中で、どんどん成長してくと。そして、それを楽しくやりたいですよね。

石田
そうですね。一人じゃなくて、みんなで楽しみながらやりたいですし、どんな状況であれ楽しもうと思えることが大事だと思います。

フォーデジットのデザイナーとして描ける未来像

田口
最後に、今後フォーデジットではデザイナーの活躍の幅をどう広げていけるか考えたいです。

石田
まず大きなテーマとしてあるのが、「グローバル」です。フォーデジットは「アジアNo.1のデザイン&テックカンパニーを目指す」という目標のもと、海外支社メンバーとの共同プロジェクトや、現地クライアントのプロジェクトが増えていくと思います。現在オフィスがあるタイとベトナムのデザイナーとはすでに一緒にプロジェクトを進めています。

田口
プロジェクトの中で、文化の違いに触れられるのも面白いところですよね。

石田
表現の仕方や、文字や色の扱いが国によって違う。そこを起点に国や街の文化に触れられるのは、実はなかなかできない経験だと思います。それにデザインの力で海外マーケットに挑戦できるチャンスがあるというのは単純にワクワクしますよね。日本での経験を海外でどう広げられるのか。海外の仲間とどうコネクトしてフォーデジットらしいものを作っていくのか。そういったチャンスにこの先出会えるわけですから。

田口
海外メンバーと話していると感じるんですが、僕らのグローバル展開の思想ってちょっとユニークなのかもしれないなと。僕らは現地の文化ややり方をすごく大事にしていて、「一緒にやろう」という意識が強い。それは、欧米の企業が東南アジアに進出する感覚とは違うみたいなんです。

石田
確かに。そこはみんな大切にしているところかもしれませんね。一緒に仕事をするにはやっぱりその国や人を知ることが必要だし、お互いのエッセンスを大事にしたい。それはフォーデジットとして表現の可能性を広げることにもつながっていくと思います。だからこそ海外オフィスのメンバーとウェットな関係を築くことに、すごく価値があると思います。

田口
「グローバル」というテーマ以外では、「ビジネスやサービスを伸ばす力」をデザイナーとして求められるようになると思います。デザイナーがプロジェクトの工程に広く関わるほど、デザインがビジネスの根幹に関わることも増えて、信頼される場面も増えてきたわけですよね。それこそ「石田さんの判断なら」と納得してもらえたりとか。

石田
それは間違いなく嬉しい瞬間ですね。

田口
言い換えれば、デザイナーとしてビジネスの話にしっかり関わり、サービスの成否を分ける役割を担う仕事ができる。CDO(Chief Design Officer)のようなポジションに近いと思うんです。

石田
確かに今の仕事の先にその可能性を感じます。

田口
大げさではなく、みんながそのくらい力を発揮できる環境だと思っていますよ。

編集・執筆:glassy&co. 撮影:吉田周平

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