institute for small design japan / フリーランス
カフェのブランディング
福岡市警固と福岡アジア美術館に店舗を構えるイエナコーヒー。警固店のあるビルの老朽化による建替えに伴い、歩いて30秒ほどの場所に移転することになりました。新店舗にはギャラリーが併設され、店舗全体の間取りや内装が大きく変わるため、新たな客層へのアプローチも含めたビジョンとコンセプトの立案からスタートしました。 ビジョンとコンセプトの立案 当初のコンセプトは、「大人が気軽に楽しめるお店」「コーヒー豆の焙煎と販売、喫茶と少しアート作品を飾れるお店」「知的で洗練されたお店」で、ターゲットは大人で、特に、行き場を失ったご年配の方でした。 新店舗にはギャラリーが併設されることから、より多くの人に利用していただきたいというオーナー様の考えのもとに、お店の未来のビジョンを共に描くことがから始まりました。その内容は、「これまでのお店の常連さんやファンの方に加え、お店のことを知った新たな層のお客さんにも来てもらい、コーヒーとアートを楽しんでもらう」です。このビジョンをもとに、新店舗のコンセプトを「アート空間の充実と美味しい自家焙煎コーヒーやコーヒー豆とスイーツの提供、ご年配の方をはじめとした幅広い客層が気軽に楽しめる場所」としました。 制作物 制作物のデザインにあたり、これまでのターゲットに若年層も含まれたことや、オーナー様の希望から、既存のロゴやコーポレートカラーはそのまま使用し、展開していきました。アイキャッチとなる赤を全面的に採用し、ハウスフォントのリニューアルも行うことになりました。イラストには丸みをもたせ、若年層を意識して「可愛さ」も含ませました。 制作物は、移転を知らせるフライヤーやポスター、SNSで告知するための画像、制作、ショップカード、名刺、コーヒー豆のパッケージなどです。 新店舗開店後の現在は、福岡アジア美術館店で使用する、メニュー表をはじめとした、コミュニケーションツールのリデザインも進行中です。