大阪大学 / 工学部電子情報工学科
大阪大学自主研究奨励事業 優秀賞
私は6歳から現在まで空手を続けているが、空手の型競技の勝敗判定は素人目には非常にわかりづらく、競技の普及の障壁になっていると感じていた。 そこで、空手の型の上手さ判定AIを開発することで、判定基準を可視化し目の肥えていない人でも観戦を楽しめるようにしたいと考え、研究プロジェクトを立ち上げた。 まず画像解析が専門の教授に協力を依頼し、研究へのアドバイスを頂くとともに高価な撮影機材を貸してもらい、被験者を集めてAIを作るための教師データを作成した。 また、3人の優秀な友人を研究メンバーとして集め、先行研究の調査やプログラム実装を手伝ってもらった。 プログラムの実装にはPython/PyTorchを用い、事前学習済みのtwo-stream三次元畳み込みニューラルネットワークファインチューニングし、上手/下手の2値判別を行った。 データ解析用に高性能なコンピューターを借りたり、被験者へ交通費・謝礼を支払うために資金が必要となったため、大学の支援制度を活用して55万円の研究費を獲得してこれに充てた。 2年間研究を行い、最後には大学から優秀賞を獲得した。