株式会社TIMERS / サポートスペシャリスト
カオスな請求処理とリソース不足を、仕組みと試算で整えた話
## 請求書のバラバラ地獄を仕組みで整えて、3営業日ルールを守りきった話 カメラマンとのやりとり〜請求業務までを1人で担当していた時期、 「月初3営業日以内に経理に請求書を提出」というルールがある中で、 請求処理の工程が非常に煩雑かつ属人的になっていた課題がありました。 請求は「撮影人数×単価」で金額が変動するため、 - 撮影人数をカメラマンに伝える(毎月末) - カメラマンから請求書を受け取る(各自バラバラのフォーマット) - 記載内容を確認し、誤りがあれば差し戻す - 経理へ提出(必要項目は事前に経理とヒアリング済) という流れを、**40人分近く・1人で・3営業日以内に**こなす必要がありました。 私はこの状況を仕組みから見直し、 - 経理と連携して「チェックすべき項目・許容範囲」を明確化 - **カメラマンに共有する統一フォーマットを自作**し、提出時の確認コストを削減 - ダブルチェックの基準や計算方法をマニュアル化して他メンバーに引き継ぎ可能に - 数字が合わない請求は自動で発見 → 差し戻し手順も明文化 もともとダブルチェックは経理側が行っていた作業でしたが、 工数の負荷や確認漏れリスクを減らすため、 **「現場で責任を持って整える」方向にシフト。** 結果として、**経理側の確認負担を大幅に軽減しつつ、 提出精度とスピードの両方を改善することができました。** また、イベント1件あたりの業務タスク(約250件)すべてに平均工数を試算し、 月間のイベント数ベースで総工数を数値化。 現在のメンバー体制では、**残業なしで健全に稼働するには明らかにリソースが不足している**ことをデータで示し、 マネージャーに対して追加採用を提案・調整しました。 業務の見直しだけでなく、**「人が足りなければ人を増やす」という現実的な戦略**にも踏み込み、 チーム全体が持続的に働ける状態を構造から支えました。 「現場でできる工夫は現場で整え、 関係部署の業務も“巻き込む”のではなく“支える”」という視点で、 全体の負担を減らす仕組みを実現したプロジェクトです。