株式会社アスカネット / IPO責任者
上場に向けて、社内調整を進めながら奮闘する
1999年にIPO責任者として入社。20代でしたが部長職のポジションも与えてもらいました。そこから2005年に上場へ導くまでが、非常に大変でした。 会計士として部長職で入ったこともあり、周りからのプレッシャーが非常に大きかった。IPOを進めていこうとするが、経営陣はまとめっていたのですが、各事業部門のサポートは簡単には得られず、苦労することに。そりゃそうですよね、若造がいきなり要職で入ったわけですから。自分なりに、各部門でのキーパーソンを見つけ出して、協力を仰ぎ信頼関係を築いていき、上場に向けた体制を整えていきました。当時、営業部門のキーパーソンだったのが、今の社長である松尾です。 これから必ず芽が出るだろう新規事業だった「フォトブック事業」に、外部から資金調達を行うことで事業拡大をさせていきたい考えがあり、そのためのIPOでした。当時は新興市場であったマザーズが出来たばかりで、マザーズ市場は「事業が赤字でも上場可能」というのがメリットでした。しかし、当時の社会情勢や上場に関する社会事件などを背景に、マザーズのIPO審査が急に厳しくなり、「赤字事業があっては上場不可」という方針転換に。当然私たちの新規事業は資金がなく事業赤字でしたので、完全に梯子を外された状態に…。お先が真っ暗になりました。