上海迪希尔国際貨物運輸代理有限公司 / 代表取締役
父の跡を継ぐ
商社マンとしてメキシコで働きつつも、このままここでキャリアを積んでいくことへの疑問や不安が強い時期だったので、転職してMBAでも取ろうかとちょうど考えていた頃でした。そこに父の入院が重なり、MBAか後を継ぐかという選択肢が生まれます。 とても悩みましたが、父が守ってきた会社を存続させたい、チャレンジングなことをしてみたくて、思い切って後継を選択。 当時まだメキシコ駐在の期間が残っていましたが、会社にも考えを素直に伝え退職することになりました。 僕は父に対して、子供の頃からずっと憧れを抱ています。父の会社が倒産寸前になったとき、決して裕福とは言えなかったのに、両親は子供である僕にその素振りを一切見せませんでした。そして、大学まで進学させてくれ、なに不自由ない生活を与えてくれました。 そこから、いつか必ず恩返しをしようと考えていたので、いまがそのときだとも思ったのです。そこから日本で別の会社を立ち上げたのも、恩返しの思いが起点になっています。