- 貴社について教えて下さい。
狩野様:弊社はSalesforceなどのクラウドサービスを活用し、受託開発を中心に行ってる会社になります。WEBサービスなどの開発が中心で、クライアントのデジタルシフトを支援するためのサポートも行っています。元々、老舗デジタルエージェンシー「TAM」から独立しており、東京と大阪の2拠点で事業を展開しています。
現在は東京、大阪共に新卒採用の募集を行っており、主に新卒エンジニアを採用しています。
- 新卒採用をはじめたきっかけは何だったんですか?
荻田様:2019年夏頃、組織規模の拡大のため、社員数を40名から1年で80名にする計画が立った際に新卒採用も本格的に開始しよう、となったことがきっかけです。
はじめは中途採用メインで考えていましたが、弊社のこれからの文化を考えると、カルチャーを担う人材という面では、新卒のポテンシャルが高いと感じ、過去インターン経由で数名採用した新卒の社員もとても活躍している事例もあったため、改めて新卒採用を優先度を高くして採用活動をすることにしました。
- 新卒採用を始める前からインターンを行われていたんですね。
荻田様:はい。実は2018年の春ごろから大阪を中心にインターンシップを行っていたんです。その時は積極的に新卒採用を行っていたわけではなく、会社としてのアピールや学生のレベルアップを目的に実施していました。
去年2019年の秋ぐらいから新卒採用活動を本格的に行うことになってからは、東京でもインターンシップを始めることにしました。
違いはとしては、大阪は1か月の長期インターンですが、東京の方は合計24時間(4日×6時間など)にしています。弊社はインターンである程度一緒にはたらき、お互いの相性を確認してから、選考に進むフローをとっています。
※現在は、新型コロナ対策のための全社リモート勤務にともないインターンシップは休止中。
- 新卒採用ではどんな学生を採用したいと考えていたんですか?
狩野様:求める学生の要件が高いかもしれませんが、弊社では実際に開発経験のある新卒エンジニアの採用をしたいと考えていました。具体的には学校やスクールの課題をこなしてポートフォリオを作っている学生ではなく、PHP、Laravel、JavaScriptなどのWebの開発系言語スキルを持ち、かつ自分が作りたいものがある、できればひとつじゃなくて複数ある、そんな学生を探していました。
- 当時、新卒採用において課題はありましたか?
荻田様:学生への会社の認知度に課題がありました。本格的に新卒採用を始めた時は、それこそまったく採用実績がなかったですし、競合他社や大手企業と比べてメリットや優位性を全く出せていない状態だったんです。
やはり大手就活ナビサイトや大規模イベントに参加すると、大企業や知名度のある会社に見劣りしてしまいます。いかに求めるターゲットに弊社ならではの社風やカルチャー面で興味付けをし、接点を作りにいけるかが採用成功における勝ち筋だと考えていました。
- 「社風やカルチャーを伝えることが採用成功の勝ち筋」を感じた経験があるとお聞きしました。
荻田様:はい。新卒採用に苦戦していた初期の頃、ある程度エンジニア経験がある学生が集まるインターン説明会に参加しました。今まで知名度や会社の規模が小さいことを気にして会社の色を出せていなかったのですが、一切気にせず弊社の社風やカルチャーを全面に押し出して説明をしたんです。すると、学生から反響がかなりありまして。その場で興味がありますという声を多くもらい、たくさんの学生からエントリーをいただくことができました。しっかりと弊社ならではの情報を伝えれば興味をもってくれる学生はいることに気づき、そこから会社の社風やカルチャーに共感してくれる学生にアプローチできる方法を実践していきました。
- その1つの方法がWantedly Visitというわけですね。
荻田様:そうです。Wantedlyは元々中途採用で利用しており、だんだん使いこなせるようになってきていたので新卒採用でも利用することにしました。
利用の決め手としては、新卒で本格的にWantedlyを利用する前、インターン募集を出した際にかなり反響があったからです。
また、弊社が当時行っていたインターンは、しっかり時間をかけ、企業側と学生双方が選考をする意識であることや、選考ではあるが学生のレベルアップにつなげたいという想いを持っていました。
そういった会社の想いを伝えることができるのは、条件ではなく、会社のやりがいや想いの発信に長けているWantedlyだと思いましたし、相性がいいのだろうと感じていました。