- 貴社についてご紹介ください
私たちは1952年に大阪で銅を加工する町工場として創業した企業です。主な事業としては、1970年代に初めて開発して以降トップシェアを誇る"突っ張り棒"や"突っ張り棚"という家庭用の収納用品の企画、委託製造、販売であり、年商は約30億を超えています。 最近ではDIY商品や、インテリアブランドなど、今まで機能商品だったものを価値商品に置き換えて、ひとりひとりの私らしい暮らしにあった商品を軸にビジネスの展開をしています。
- トップシェアを誇っているのに、さらなるビジネスの展開を考えられているんですね。
そうなんです。弊社が突っ張り棒を1970年代に開発し量産した当時は人口も右肩上がりで、需要も増加していきました。しかし、人口減少などの現状を見ると弊社のビジネスモデルも先細りになるのではないか。そういうことから、これからはひとりひとりの生活にあった「コト」を消費していただけるようなビジネスモデルに展開したいなと考えたんです。 そのため、ビジョンも変更し、『アイデアと技術でくらしを豊かに』というビジョンを、『アイデアと技術で「私らしい暮らし」を世界へ』に変更して事業の展開を大々的に行っています。それがちょうど新卒採用を開始した2018年の頃からです。
- なぜ経営方針の見直しのタイミングで新卒採用を開始したのですか?
新しい弊社のビジョン、カルチャーを継承していくために有効だと感じたからです。 中途採用を行っていく中で、様々な背景をもったスタッフが多くなったり、年齢構成のバランスも崩れていきました。弊社としてはカルチャーを築いていきたいですし、会社を今後引っ張っていけるようなスタッフを採用することを考えると、新卒採用が一番効果的ではないのかということから、本格的に開始することにしました。 一番は弊社の新しく定義したビジョンとカルチャー、社員に共感してくれる学生を求めていました。
- そんな中で、採用における課題はありましたか?
これまでの採用活動だと未だ言語化しきれていない、弊社のカルチャーに共感してくれる人材を採用できないという課題がありました。求人票や条件などの文字ベースだけの募集だとどうしても弊社の良さが伝わらず、上手くマッチしなかった過去があったんです。 それもそのはずで、1年前やその以前ですと、まれに社長が自ら記事を作成しアップする程度で、社員の多様性など、等身大の自分たちのカルチャーを全然発信できていませんでした。ただ、今回はこれからの会社を担っていくための採用でしたので、カルチャーに共感した人材を採用するため、自社の魅力を伝えていくことが必須でした。
- どのようなきっかけでWantedly Visitを利用することになりましたか?
それまで他の採用サービスではスカウトとイベントでしかアプローチできていなかったため、Wantedlyでは、自分で応募してくださる方にアプローチできるのではないかという理由で使い始めました。Wantedlyは元々中途採用で利用していたのですが、新卒採用でも活用していこうと決めたのはちょうど1年前です。 中途採用で、弊社のような市場で知名度の低い会社でも、Wantedlyだと中のリアルな雰囲気感を知ることができ、そこに興味をもって応募していただいたり、ポストがなくてもお問い合わせしてくれる方がいて、新卒でも使えるなという手応えがありました。
- 一般的な求人広告は利用しなかったのですか?
オンラインイベントやスカウト媒体は利用していましたが、いわゆる大手媒体はあえて利用しませんでした。大阪の中小企業で年間1名~2名の採用人数である弊社にとっては費用対効果が合わず、大手企業がいる土俵で戦っても我々が光るところが出せないと思ったからです。
社長ともここについてかなり話をしていて、「採用は逆張りだ」という言葉を大切に、周りは利用していなくても自分たちが使う価値があると思ったサービスは積極的に利用していこうと考えていました。そういう意味では、尖っている部分をしっかり伝えられるWantedlyのようなサービスは、大手媒体と比較しても価値のあるサービスだと弊社は捉えましたね。