「市場価値を上げたい」「出世したい」からスキルを身に着けたい!
面接でよく聞く言葉です。
私自身もそう思っていましたが、仕事をしていくうちに気づいたのは、
スキルよりも“信頼される人”のほうが、結局チャンスをつかんでいるということです。
属人化で立場を守ろうとする人たち
よくあるのが、
「自分にしかできない仕事をつくって、会社での存在感を出そう」とする考え方。
一見、頼られているように見えるけれど、実はリスクが高い。
なぜなら、会社というのは誰かがいなくても業務が回るようにできていなければならないからです。
「自分がいないと回らない」は誇りではなく、組織にとっての弱点になるため、評価は落ちることが多いです。
属人化に逃げず、仕組み化・共有できる人。
一人で頑張るより、周りを生かせる人の方が強いです。
仕事は本来、シンプルでいい
多くの仕事は、特別な才能や資格がなくてもできるように設計されています。
複雑にして「自分しかできない状態」を作るより、
誰でもできるように整える人の方が、信頼されます。
つまり、仕事の本質は替えが利かないスキルではなく、人として信頼されること。
「誰がやっても同じ仕事」を「この人に任せたい」と思わせる。
そこにこそ、本当の価値があると思います。
人としての信頼が“市場価値”をつくる
「この人だから一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうか。
それが、真の市場価値です。
誠実さ、責任感、謙虚さ。
そして、周囲を気持ちよく動かす力。
どんなスキルよりも、それらが“信頼”を生み出します。
出世とは、信頼の範囲が広がること
出世という言葉を聞くと、
「上に立つ」とか「偉くなる」と思う人も多いですが、
本当はそうではありません。
出世とは、信頼の輪が広がること。
「この人の言うことなら聞ける」「この人と働きたい」と思われる人が、結果的に上に立っていく。
それが、組織を動かす本当の力だと思います。
最後に
市場価値とは、スキルや肩書きではなく、信頼されること。
出世とは、競争ではなく、共感を広げること。
誰よりも“人を生かす人”が、結果的に選ばれていく。
それが、私の考える「仕事の本質」です。