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海外から距離も時差も乗り越えて。究極のフルリモート勤務!

ヨーロッパからフルリモートで勤務しています。

入社してから1年近く経ち、時差もある環境でフルリモート、フルフレックスで実際に働いてみてどうだったかを記します。

ヨーロッパの街並み

フルリモート、フルフレックスで個人的に良かった点】

  • 通勤しなくて良い
  • 疲れたときに横になって休憩できる
  • 音楽を自由に聞ける
  • 周りの目を気にせずに好きな体勢で仕事をできる
  • 自由に飲食が出来る
  • お客様のミーティングなどがないときは、勤務の時間帯の融通が利く(私は日本時間の午後1時から午後10時まで勤務しています)
  • テキストベースでのコミュニケーションになるので、言った言っていないなどの不毛な争いが減る

【フルリモート、フルフレックスで個人的に悪かった点】

  • 人間関係の構築に時間がかかる
  • コミュニケーションの時間が減るので、仕事に慣れるまでに対面より時間がかかる
  • 自宅での労働になるので、仕事のオンオフの切り替えが曖昧になる
  • お客様のミーティングが日本時間の午前に入っていると深夜労働になり生活リズムが崩れる

【フルリモート、フルフレックスに関すること以外で個人的に良かった点】

  • 役員の人たちも実際に手を動かしてプロジェクトに参画している

フルリモート、フルフレックスで良かった点をもう少し具体的に掘り下げていきます。

まず通勤しなくて良いというのは一日に自由に使える時間が増えるということなので、これはかなり嬉しいですね。満員電車に乗ると会社に着いた時にはもうすでに疲れているなんてこともあります。それと、私は休憩するときは自宅のベッドで横になって仮眠を取っています。30分寝るだけでも疲れがかなり取れるし、これは出社していると出来ない休憩の仕方ですね。また、周りに誰もいないので、好きな体勢で音楽でも聴きながら仕事をすることもできますし、食事をしながらでも問題ありません。それと弊社はフルフレックスなので、仕事に支障が出ない範囲で勤務する時間帯を自分の都合の良い時間へ割り当てることが出来ます。小さいお子さんがいる人は午後3時、4時くらいに一時的に抜けて夜に不足分の時間を働く人もいますし、私のように時差がある場合は午後1時から出勤ということも認められています。また基本的に対面しないため、テキストベースでのコミュニケーションになりますが、ログが残るので言った言っていないなどの不毛な時間も生じにくいです。エンジニアになるような人は理詰めで話すのが好きな人が多いと思いますので、このようなコミュニケーションの取り方はかなり好ましいと思います。

自宅の作業デスク

次にフルリモート、フルフレックスで悪かった点を具体的に掘り下げていきます。

フルリモートで一年近く勤務してきましたが未だに私は弊社の役員、従業員の誰とも直接会ったことはありません。基本的に業務で必要な時だけコミュニケーションをするため、人間関係を構築するのに時間はかかると思います。それとこれは一般的に言われていることらしいのですが、新しい業務にいきなりフルリモートで参画すると、コミュニケーションの減少に伴い仕事のキャッチアップも出社の場合に比べて相対的に大変になると思います。また、自宅勤務でフルフレックスだと仕事のオンオフが付けにくい所もあると思います。あと、これは時差がある人に限った話ですが、お客様のミーティングが午前中に入ってしまうと、深夜2時などに起きないといけなくなってしまい、疲労感が蓄積して集中力が落ちるため、それによって細かなミスが増えて色々な他のタスクに支障が出てきます。

最後にフルリモート、フルフレックスに関すること以外で個人的に良かった点は役員の人たちも実際に手を動かしてプロジェクトに参画しているということですね。私はフルリモートの求人を探しているときに、絶対に応募しない会社として決めていたのは、技術軽視、エンジニア軽視の昔ながらの日系企業特有の文化が根強い会社です。理由としては、第一に私の価値観と大きくずれている会社にいても長く続かないだろうなと思っているためです。次に、そのような会社は技術軽視をしている人が上のポジションにいて(だからそのような考えが社内に蔓延する)、かつそのような人でITの基礎知識がある人を見たことがないためです。最近の日本のIT業界の動向を見ていても、オンプレミスからクラウドへ移行をしたりして、個々人のエンジニアが扱う領域が増えていきています。私が知らないだけかもしれないですが、日本で成長している日系ベンチャー企業でマネージメントを重視して、技術的なことは二の次という方針の会社を見たことがありません(欧米でもそんな会社はありませんし、日本がソフトウェアの領域で世界からかなりの遅れを取っているのは、このようなソフトウェア軽視の価値観が原因とも言われています)。私は欧州の会社でも勤務していましたが、私のいたチームのマネージャーよりも、チームリーダーの方が直接プロジェクトに参画しているため技術的なことに関しては詳しいです。ただそれはマネージャーは技術的なことを特に知らない(知らなくても良い)という意味ではなく、単にプロジェクトに直接参画していないのと、直接手を動かしていないので、チームリーダーほど詳細までは掘り下げられないという意味であり、欧州の大手のIT企業のマネージャーは全員コンピュータサイエンスの修士号くらいは普通に持っています。ITの基礎知識があった上でのマネージメントとそうでない場合のマネージメントでは、エンジニアの心理的なケアと、部下への指示の射程の長さには雲泥の差が生まれると思います。弊社はまだ組織づくりをしている段階であり、私はそれに直接関わっていないので、今後どのような方針にしていくのか不明ですが、役員が手を動かすのが好きな人ですし、現段階では大幅な価値観のズレが生じていないため特に不満はありません。個人的には似たような価値観の人と働けたら嬉しいので、私の記事を読んで同意してくれる人には是非弊社へ応募していただきたいですね。

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