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医療業界に本当に必要なことを実現する! 安井代表が思い描く、新しい時代の医療モデルとは?

こんにちは、焔 人事部の宮下です!

今までのストーリー記事では、焔オリジナルの資格のいらない「在宅医療PA」についてや、こだわりがたくさん詰まった焔ならではの病棟作りなどをご紹介してきました。

そこで、今回は、焔が目指すものって何なの?ということで、当院の代表を務める安井院長にインタビューしてみました。

「代表ってどんな人?どんな人生を歩んできたの?」
「医療の新しいモデルって?何を作ろうとしているの?」
「焔ではどんな人が評価されるの?」

など、気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

■Profile
医療法人社団 焔 代表。2005年東京大学医学部を卒業。初期臨床研修後、2007年よりNPO法人ジャパンハートに所属し、ミャンマーで約2年間国際医療支援に従事。その後都内大学病院などの勤務を経て、2013年4月に「やまと診療所」を開業、2021年4月には「おうちにかえろう。病院」を開設。趣味は、幼少期から社会人になっても続けているサッカー、大学では少林寺拳法部や、早稲田の演劇サークルにも所属。

ー在宅医療に特化した診療所を開院しようと思ったきっかけは?

ミャンマーで医療をしていた時に、電気も通っていないような村で、朝から晩まで手術をするというような生活をしていました。当時のミャンマーでは、平均寿命は50歳位で、子どもが8人いても半数位は大人になるまでに亡くなってしまうというような世界で、”死”というものがすごく身近にありました。

現地では医療を受けられない人たちが、日本人が無料で医療を提供していると聞きつけて、小さな村から船で3日とか4日かけて僕たちがいた病院に訪れるんですが、現地で出来る手術というのも限りがあるんですね。

例えば、「ガンで助からない」という診断をしないといけない時もあり、それが20歳くらいの若い患者さんであっても、その子たちはそれを受け入れて亡くなっていく。そのことを受け入れざるを得ない状況でした。

日本だと”悲劇”となるようなことが、向こうでは当たり前というような環境で、輪廻転生の元に”生きるか死ぬか”ではなく、”生まれて死ぬ”「生死(しょうじ)」という考え方を彼らから学びました。

また、元々こうした方がいいよね。という既存の考え方に黙って従うということが出来ないタイプで、階級意識みたいなものも凄く嫌いで、医療の場合だと年功序列や医者を頂点としたヒエラルキーみたいなのもナンセンスだと思っていて、こういう人は自分のやりたい事をやり通すしかない。

そこで何がやりたいのか? と言うと、今の世の中で、これっておかしいな?とか、合ってないよな?という部分を”変えていく”ということにしか情熱が出てこないんですね。

そして、若い時に父親の死を通して医者を目指し、”生きる、死ぬ”という価値観の分野において、今の日本って高齢者の亡くなり方が皆にとって不幸な形になっていないか?というテーマにぶつかりました。

その中で、自分が考えるより良い医療の形を実現させているというのが今ですね。そう意味で、日本で80年、90年、100年と生きて来られた方たちが、自分たちの生を自分らしく最期まで全うできるお手伝いっていうのが、「やまと診療所」であり、「おうちにかえろう。病院」になります。


ー職場や病棟づくりで焔ならではのこだわりがたくさんありましたが、他にはどんなこだわりがありますか?

出来れば、ゆらぎをたくさん作りたかったんです。そもそも患者さん自体が病気を受け入れて家に帰ろうと思うケースっていうのは心が動かないといけない。

均一な白い壁や天井の空間にずっと居ると、人間はどっちかというと壊れていきます。

例えば、たき火を見るとなんか落ち着くとか、波を見てるとなんで落ち着くのかと言うと、そこに自然のゆらぎがあるからなんです。

だから、病棟の空間の中にも、濃淡を作りたかった。東と西で日の入り方が違うから、日の入り方で空間の中にゆらぎを作れるという意味でも窓を大きめに作ったり。

内に籠りたいっていう時に使う空間と、周りと活発に関わりたい時に使う空間と、誰かと静かに喋ったりして使える空間を、同じ病棟の中にデザインするという所が目指していたところで、実現できた所もあればまだまだ足りない所もあるので、今後も常に工夫を続けていきたいと考えています。


ー最後に、代表が叶えたい”夢”とは?

抽象度の高い話で言うと、今の医療システムが、システムエラーを起こしてるっていうのが前提としてあって、戦後、焼野原だった所から日本は色々な発展をしてきた中で、病院もすごく増えてきました。

人口当たりの病床数で言えば、日本は世界一多く、病床自体は物凄くある。でもそれらの病床が何向けに付けられた医療システムなのかと考えると、病を治癒して元に戻すんだということに基本的に全ての設計が向いているんですね。

理由は、戦後一番かかる病は外傷とか感染症だったので、そういう人が医療機関にかかれず亡くなってしまうのを防ごうというのがメインだったからです。

でも、今何がターゲットとなっているかというと”病は治るものではない”と言うこと。

なぜなら、医療費の大半を使っているのは高齢者で、高齢者の方たちはケガをして治すとかではなくて病気と共に生きていくという状態になっている。

だから完治を目指すのではなくて、その病気を抱えながらでもいかに自分らしく生きるかっていうことがテーマになっているんです。

メインテーマが変わってしまっているから、それに対する対応って当然変わらなきゃいけないんですけど、前の時代のシステムで対応しようとするから今色々な問題が起きている状態。

そこで、在宅医療は正に病を抱えながら生きる新しい時代の医療になる訳です。だけど、病院っていうのがまだ旧世代の生き方でやってると、病院と在宅の間にすごい断絶が出来ちゃう。

だからこそ私たちが新しい病院をつくって、日本にはこういう医療が必要なんだよというモデルを0から作ろうとしていています。

分かりやすく言うと、公衆電話って昔たくさんあったけど、今は携帯に変わってしまったじゃないですか。

医療と呼ばれるものに置ける新しいモデルをつくっていってる感じですね!

治してもらうことだけを目的とする場合は、今までの医療でもいい。ただ、そこで求められてることってあくまでその時だけの修理なので、完治しない病気の場合、その後その人がどこでどう生きていくかまでは今のシステムでは支えられない

なので、その地域で生きて、最終的にそこで死んでいくためで、そのために医療があるという考え方になると、私たちのような医療が必要ということに行き着きました。


ーまとめ

いかがでしたでしょうか?

若い看護師と医師が、どちらも1人の同じ患者さんの事を考えているのに、フラットな関係でないのはおかしいと考え、医療における既存の体系は意味がないと思っているし、嫌いだと話す安井代表。

当院の場合は、”患者さんにどれだけ貢献できるか”ということが、各々の力として考えるので、そのベクトルでみんながフェアであるというところも特徴になります。

焔では患者さんの人生をどれだけ良くできるかということのみが評価になるので、そういう査定基準に同意した人たちだけが集まってくるということが、”人好き”なメンバーが集まってくる秘訣なのかも知れませんね!

安井代表の病棟でお気に入りの場所は、夜の病院もまたカッコいいんですよ!との事でした。

とにかく”人が好き”、”フラットな環境で働いてみたい”、”患者さんに貢献したい”という方は、ぜひ、焔に話を聞きに来てくださいね!

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「自宅で自分らしく死ねる、そういう世の中をつくる。」を理念に、2013年東京都板橋区にて開業。 「自分らしく死ねる=最期まで自分らしく“生きる”」と考え、「自分らしく生きる」を支える在宅医療(訪問診療)を開始。 2013年、数名のスタッフから始まった“やまと診療所”は、 2020年、“TEAM BLUE”として、様々な医療サービスを提供する医療TEAMへと成長。 ー訪問診療・訪問看護・訪問リハビリ・訪問歯科・病院(地域包括ケア病床/2020年4月開院) すべてのサービスは、 ー患者様が自分らしく生ききる。 ー人が人を想い「温かい死」がそこかしこで見られる世界の実現へ。 私たちのVALUE 「私達はもっとよくなれる」と信じている。 自分の仕事に、組織に誇りを持って「楽しく」仕事をしている。 「チーム」と共にある。認め合い、喜び合い、信じ合い、高め合う。 日々、仲間を信じ、挑戦し続ける。 それがTEAM BLUEだ。 在宅医療の役割は、病気によって揺れ動く患者の人生に寄り添うこと。 この原点を胸に、患者一人ひとりの生き様 (=死に様) と真摯に向き合います。
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