不動産総合サービスを提供するザイマックスグループが、2015年に設立したザイマックスジェペット。
当時の会社誕生の背景と会社・社員への想いを設立時の社長・川北茂樹にインタビューしてきました。
ーなぜ、ザイマックスグループが内装施工をすることになったんですか?
ザイマックスのDNA × コアビジネス × 世の中の課題
ザイマックスは、もともとリクルートからの独立した会社ですが、その独立の経緯から、外部要因の影響を受けずに「自分たちでやっていく」ということを大事にしています。だからこそ、世の中の動きに純粋に・スピーディーに対応することができると考えているんです。 そして、ザイマックスグループのコアビジネスである、不動産の運営管理と深く関わりがある「工事」。この分野は、まさに外注に頼りがちだったが、人手不足が叫ばれる昨今、自分たちで「きちんと工事ができること」、施工する「戦力を有していること」が今後のグループ成長において大事になってくるのではないかと考えました。ちょうど、世の中の動きとしても、多重請け負い構造(※1)など、建設業界の構造上の課題が指摘され始めるようになったタイミングが重なったことも、自前主義の当社が参入するにあたって良いタイミングでしたね。
(※1)工事の元請会社に施工機能がなく、元請から下請け、下請けからさらにその下請けへ・・・と、ピラミッド型に仕事が移管され、責任の所在が不明になることや過酷な労働環境が問題視されていました。
―サラリーマン職人という打ち出しが特徴的ですが、どういう意図があるのですか?
仕上げれば良いではなく、自分たち主語の視点を持ってほしい
ザイマックスジェペットの社員には、ザイマックスグループのコアのビジネスセンスをしっかりと持っていて欲しいんです。それは、自分たちがどうしたいか、どうするべきかという、「自分たち」主語の考え方を持ってほしいということです。もちろん、お客様・協力会社の視点も大事ですが、ただ仕上げれば良いということではなく、コストやスケジュールにおいても、ザイマックスジェペット視点・ザイマックスグループ視点を忘れないで欲しいんです。
この領域でやっていく上では、現場で施工をする職人・プランニングをする役割・資材の調達役など色々な機能が必要となります。通常であれば、各機能ごとに募集・育成をすることが多いのですが、私たちは自分で施工をする「職人」から入って、監督職もできる・見積作成もできる・会社の将来を考えていくことができる・・・・といった形で、一人の社員が色々な領域をカバーできるようになるといったプロセスを大事にしています。だからこそ、全ての領域を段階的に学んでいけるように、中長期での育成・成長プランを念頭においています。
また、多能工という点もポイントです。原状回復という1つの工事にしても、塗装職人・ボード職人と複数の職人が入るのが普通だったため、前工程が押していると現場に入るのが遅れて、厳しいタイムスケジュールになったりすることも職人の仕事の厳しさでした。多能工として、1人の社員が色々なことをすることができれば効率的ですよね。
―ザイマックスジェペットの社員へのメッセージを教えてください。
①私たちは、可能性と夢に富んだ会社です。
今回の新しい職人像の取り組みについては、他社の事例がないので手探りでやってきました。今までにない新しいことには不安に感じるかもしれませんが、間違いのないことをやっている自信はすごくありますし、幅広い事業展開の可能性があると考えていますので、そういったことに楽しみに感じて、一緒に会社を大きくしていきたいと思っています。
②個人のキャリアについても、視野を狭めないでほしい
ザイマックスジェペットの将来展望と同様、個人のキャリアについても幅広い広がりがあると思っています。ザイマックスジェペットを運営していく幹部となる、独立してザイマックスグループのファミリー企業になる・・・など、道は色々あります。自身の未来についても視野を広く持ってほしいです。
③”おっせかい”に、周囲のことを気にして欲しい。
ザイマックスグループは”おせっかい”な会社なんです。ザイマックスジェペットも、一緒に働く仲間に関心をもって、指摘し合える風土を作りたいと思っています。具体的な取り組みとしては、毎年個人のアクションスローガンというものを作成してもらっているのですが、自分が立てた目標に対して先輩と同僚がアドバイスシートでコメントをする仕組みにしています。周囲の人からのコメントを踏まえて、自身を振り返って再度目標を決めていくといったことをしていきます。そうすることで、自分のことだけでなく周囲のことを見る・気にするようになってくると思うんです。「俺は自分の作業だけやって帰るよ」ということではなく、【ザイマックスグループ】で、【サラリーマン】で、【職人】ということはそういうことだと思うんです。
総じて、入社した方が皆楽しそうに、一人一人が活躍してくれていることが、僕の目指す姿です!