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合理性の真逆に存在する価値

弊社もリモートワーク推奨部門ができたり、会議の多くがリモートに切り替わっている。

リモートワークを推奨することで、多くの移動時間は削減されている。

会っていないのに会った気になれるオンラインミーティングやオンライン面談。

資料や映像も共有しやすく、参加意欲や集中力なども画面上から読み取れるオンライン会議。

オンライン会議に限らず、「便利さ」が生み出す「豊かさ」を実感できる事は増えた気がする。

一方、私の趣味は「キャンプ」「料理」「焚き火」など、どちらかと言えば「不便」なものばかり。

車に高いガソリンを入れて、買いそろえたギアを積み込み、現地ではテントシートを張って、テントを張って、タープを張って、火を起こして、自炊する。夜は寒暖差を肌に感じながら過ごし、寒い中、火を焚いてお酒を楽しみ、就寝する。待つのは翌朝の片付け(笑)、天候によりギアの手入れを帰宅後に行うのだから「不便」であり「非合理的」な趣味だと思う。

それでも続けているのはなぜだろうか考えたら「合理性の真逆に存在する価値」を認識しているからだと思った。

合理的に考えれば移動手段である自動車。

走れば何でも良いって方も存在する。

一方では、高い気密性による遮音性、走りを左右するエンジンやタイヤの機能性、高音質なスピーカー、自動運転機能、マッサージ機能、サービスセンターに架電できる機能など、多岐に渡る。

移動したいというニーズ満たすだけなら最低限で良い。つまり、不要なものとも言える。

最低限必要なもの以外、端から見たらムダなもの。ここに「付加価値」は存在している。

昨今のランクルやプラド等の旧車相場が高騰しているが、30万キロ走った車さえ価値が生まれている。

見た目がオシャレ、人と差別化できる、SNSで披露できる、自身で気軽にカスタムしたいなど、そこには移動手段という合理的な価値から見れば、ムダとも思えるような価値が確かに存在している。

社内に話を戻します。

リモートワークやリモート面談が主になればなるほど、社員と直接会って食事をしたり、プライベートな話を聞いたり、悩みを打ち明けあったり、そんな時間や機会は大切だし、愛おしくも感じてくる。緊急事態宣言が明けて会食する機会も少しずつ出てきた。温度感、場の空気、お店の空気、一緒に過ごすという価値を感じる。

これもオンライン飲み会の視点からすれば、移動時間や飲食代の削減という合理性は無い。

キャンプも同じ。

「非合理的」かつ「不便」な体験に「価値」があると感じるマーケットが存在する。

豪華な宿泊施設や旅館で過ごす時間の真逆にあるキャンプ。

さらには情報社会から身を遮断するかのように、自分を見つめる内観のような世界を体験できるソロキャンプのマーケットまで。

とりとめもない話だけど「便利さ」「合理性の追求」が必ずしも「豊かさ」ではないことを私達は体験を経て知っているはず。

弊社のサービスも「オンライン買取」や「EC部門」など、顧客はオンライン体験で完結できるサービスは存在しているが支えてくれているのはリアルな現場力であり、査定や買取が好きなメンバーたち。

オンラインやリモートがスタンダードになり「働く場所を選ばない仕事」の魅力もあるけど、真逆に存在する価値を知っているから「リアルの価値は上がっていく」と思う。

お客様とのファーストコンタクトはSNSやWEBサービスに益々なると思うけど、リアルの価値を実感できる買取サービスや顧客体験をメンバー達と提供していきたいと思う。

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