本日より、新卒でノースショアに入社したサーファー(=ノースショアの社員を指します)に焦点を当てた就活生向けインタビュー企画、「オハナバナシ」を始動します!
オハナ(=ハワイ語で「家族」)のような存在であるサーファーの、ハナ(=ハワイ語で「仕事」)を深掘りしたこちらの企画。
第一弾となる今回の記事では、21卒入社でプロデュースユニット所属の前田飛雄(まえだ・ひゆう)さん、そしてユニットマネージャーの松田健(まつだ・けん)さんをゲストにお迎えし、PM(プロダクションマネージャー。映像制作のプロダクト統括を担う)職とプロデューサー職について、お話をお伺いしました。
“裏方”という共通点から、思い切って舵を切ることに
まずはご自身の人生/キャリアについてお伺いできればと思います。
前田:小中高は部活と遊びに本気で打ち込んでいました。元々映画が好きだったんですけど、この業界に入りたいとは特に思っていなくて。音楽系の専門学校に進学して、DJみたいな事をしていました。
という事は、就活は音楽系を中心に受けられていたんですか?
前田:そうですね。最初は全部音楽系を受けてたんですけど、やっぱりコロナ禍で全然受からなくて…
DJって表舞台、みたいなイメージかもしれないんですけど、専門では裏方的な勉強をしていました。誰も知らないところで歌や音の調整をして、観客の人に届ける=見えない部分の美しさ/楽しさを知ってたんですよね。
PMという職業を知った時、全ての基盤になるというか、土台となる人がいなければ撮影も成り立たない、という点が、自分の思う裏方像と合致しているように感じました。そこから業種チェンジをして、PMを受けまくりましたね。
前田さんを含め、21卒の皆さんがPUに入って1年半が経とうとしていますよね。実際に入ってみて、想像していたPMの仕事と現実との間にギャップはありましたか?
前田:良い意味で全く変わっていません!何なら、想像してたよりもっとおもしろいと思うくらい。
”あ、お弁当選ぶのにこんなに時間かけてリサーチするんだ”みたいに、新たな発見もありました。相手の事を思いやれるし、自分たち次第で現場の雰囲気も変わったりする。すごく好きな仕事です。
松田:ギャップがなかったって事は、業界研究をしっかりしてたって事?なんでそんなにPMの仕事をちゃんと理解できてたんだろう。
前田:かなり調べました!専門とは違う方向に行くので、親にも”何考えてるの?”って言われたし、それなりの覚悟を持って臨む必要があるな、と感じましたね。
役職や立場を問わず、平等に接することを心がけて
松田さんはプロデューサーになるまでに様々な職歴を歩まれて来たかと思いますが、どのようなキャリアを詰んでこられたのでしょうか?
松田:最初はCM制作の会社からですね。新卒でそこに入って、その次は大手人材派遣会社の求人広告ディレクターになりました。就活サイトの企業ページに飛ぶと見られる、キービジュアルや先輩社員インタビューなどのコンテンツをつくる1人が僕でした。
新卒でテレビCMの制作会社に行ったときに、 ”予算がとにかくすごい。毎回ウン千万単位だけど、これくらい予算ないと世の中とコミュニケーションできないのかな、小さい企業にはやれることはないのかな”と思ってました。
そんな中でサイバーエージェントやライブドアが注目を集めるようになり、”そっか、世の中にはデジタルのコミュニケーションもあるのか、CMだけじゃなくてもいいのか”と思い、その後デジタル系の会社に転職をしています。マーケッター・営業・ディレクターを経験しました。
営業もやられていたんですね!オールマイティーに携わられていますね。
松田:はい。そしてその後は映像制作会社に入り、そこからプロデューサーになりました。
新卒キャリアを踏み出してからプロデューサーになるまで、何年かかりましたか?
松田:新卒から数えて大体ざっくりですが、8-10年ほどかかったと思います。
かなりかかるんですね...! プロデューサーになるまでの道のりは険しいな、と改めて感じました。
ご自身の人生におけるターニングポイントは、いつだと感じていますか?
松田:ぱっと思いつくところで言うと、プロデューサーになって間もない頃、”立場が上の人/下の人、社内の人/社外の人に対して、態度が変わりすぎるよ、松田くん。”って言われた事があって。それを徹底的に是正しよう!って思ったのが、今の自分のスタート地点になったのかなとは思います。
極端に言えば、例えば社外の人に対してはヘコヘコして、PM・社内スタッフに対しては”納期がここまでなんだから、寝ずにやればいいじゃん”くらいのひどいスタンスを取る、みたいなことです。勘違いしていた僕をボコボコにしてくれたのが、当時の先輩でした。
上に対しても下に対しても戦うところは戦うし、認めるところは認める。社内/社外に関してもそれは同じで、平等に接さないと人間性が腐ってしまう。というのを教わったのがターニングポイントだと思います。
確かに、いま松田さんと一緒に働いていて、誰に対しても忖度をしない人だな、ととても感じています。
松田:ありがとうございます!(笑)
PM職はプロの何でも屋さん
それでは次に、職種についてお伺いします。ノースではPM職のことをコンサルティングマネージャー(以降PM)と呼んでいますが、その下に当たるアシスタントコンサルティングマネージャー(以降APM)とは、どんなお仕事なのでしょうか?
前田:僕がずっと思っているのは、”プロの何でも屋さん”かなと。リサーチもするし、どこへでも買い出しに行くし、声も出すし、演者の代わりにスタンドインをすることもあるし。資料制作や制作準備もやります。
制作部は”常に走る”というイメージでしたが、意外とパソコンに向かっている時間が長いんだなと感じました。
前田:そうですね。現場だと走りまくりで、座っている余裕がないくらいです。現場での仕事とデスクワークとのギャップもおもしろいな〜と思います。デスクワークの時は現場ほどの忙しさもなく、自分のペースで業務に集中できますね。
体力勝負!みたいな印象がありましたが、頭を使う業務もかなり多いんですね。
松田:確かに、大きい誤解があるかもしれないね。逆に体力だけで勝負できる仕事だと楽なんだけどね…
前田:そうですね(笑)
松田:時間、お金、場所、モノ、とか、見るものがめちゃくちゃいっぱいあるからね。
あと個人的に気になるのが、メインPMとAPMって具体的に何が違うんでしょうか?
前田:僕も最近メインデビューしたばっかりなんですけど、メインPMは外部とのやり取りが主になってくると思います。監督への連絡やカメラマンのアサイン、代理店とのやり取りなどが当てはまりますね。
その下に就くAPMは現場にまつわる準備やロケーションを抑える作業、発注作業などを主に行います。そこで(APMとPMは)区切られるんじゃないかな?
なるほど。メインPMの人がAPMに指示を出して動く、という流れになるんでしょうか?
前田:最初の頃は僕も、メインPMの指示で動いていました。ただ、「前もってあの備品は準備しておいた方がいいかな」とか、「ロケ日はもう少し前後も抑えておきたいな」のように、ちょっと分かってきたら自分で判断していました。
”臨機応変さ”が常に問われるお仕事なんですね。
前田:そうですね。一手先・二手先を選んで、動いていくのが一番ですね。元々はすぐ行動!みたいなタイプだったんですけど、最近は先も考えてから行動するようになりました。
絵コンテから全体を想像して
プロデューサーとは、どんな職種なのでしょうか?
松田:全体スケジュールと品質・予算管理の最高責任者、ですね。
さっきプロデューサーとAPMとPMの違いの話があったけど、スケジュールと見積をFIXさせるためにPMが香盤や出演者周りの手配を管理して、APMがその実務のサポートをする、という関係なんじゃないかな。だから逆算すると、スケジュールと見積書を完成させることができれば極端な話、プロデューサーになれる、って事だね。
確かに。でも、そこに至るまでが大変なんですよね…!
松田:そのためには、コンテ1枚から全体に懸かる工数や予算などを想像できなきゃダメなんだよね。
コンテという曖昧な絵の状態から、「どんな」「どれくらい」「いつまでに」のように、明確に言語化/数値化した情報を思い浮かべられるようになる必要がある。ある程度の知見を手に入れてからじゃないと、どちらも作れないんです。
様々な分野の知識を手に入れるために必要な事って、沢山本を読むことなのでしょうか?それとも、沢山現場に足を運ぶことなんでしょうか?
松田:パーツごとに見れば確かに、本を読めば手に入る知識もあるかもしれない。けど、プロデューサーに備わっていないといけない知識が全て揃う書物って、世の中にはないんですよね。書物で完結するのは難しいんじゃないかな?
前田:正しい答え、というものが存在しない仕事ですよね。本に載っているのはあくまでも例であって、そこから自分なりに変化させていくのがプロデューサーの強さに繋がると思います。
松田:楽しい仕事だよね。
前田:間違いないです。(笑)
この仕事のやりがい
やりがいを感じる場面や、大事にしている業務はありますか?
前田:オフライン(撮影素材を集めた後、監督やエディターが大まかに編集したもの)が上がってきたときですね。
15秒のCMだったら15秒を1カットで撮るのではなくて、それぞれのカットに割り振られている秒数にハマるように、それを組み合わせて1本の作品が出来上がります。カット割りの順番通りに撮影が行われるわけではないので、撮影中は現場だと「これ、何の場面撮ってんだろう?」みたいに思う事もあるんですよね。それがオフライン編集でバッチリ1本の中に組み込まれているのを見ると、すごく興奮しますね。
やりがい、というよりは瞬間的な喜びになってしまうかもしれないんですけど、それが僕の糧になっているような気がします。
松田:あるよね〜。超ある!俺も昔はそういう瞬間あったんだけど、今はどっちかというと安心を求めてて。MA(Multi Audioの略。音の編集作業のこと)のタイミングとかで、「ふ~。終わるんだ…。」って思う。
いま一番やりがいを感じるのは、案件がひと段落ついて、それを振り返ってる時かな。「自分が考えた座組で、自分が介在してないとこうならなかったな」っていう気持ちを大事にしています。替えが効かない、イチ人間としての存在意義を感じられる気がします。
自分の存在証明というか、社会への貢献のようなものを感じる瞬間ですね。
香盤表は制作部の演出コンテ
事前にお送りしていたヒアリングシートには、「香盤表(全体のタイムスケジュール/出演者の出番などが記された進行表)を丁寧に制作しています」とご記入いただいていましたが、何か理由があるんでしょうか?
前田:そうですね、「香盤表は制作部の演出コンテ」という言葉を聞いてから、より気持ちを入れて制作するようになりました。
松田:いや~!おもしろいね!これもう、太字の見出し決定だね。(笑)
前田:とある監督にそう教えていただいたことがあって。
演出コンテというのは、監督が企画から上がってきたものをブラッシュアップした台本のようなものなので、僕たち制作職は演出にダイレクトな関わり方をする事はできないんですよね。そんな中で監督にその言葉を掛けてもらったとき、ハッとしましたね。「俺たちの演出コンテは香盤表なんだ。」って。
松田:主戦上となるものってあるんですよ。これは誰がやるのか、誰が責任を持つものなのか、というのはあらかじめ決まってるんだよね。そう考えると、確かに香盤表は制作部のものだね!
前田:そうですね!
香盤表の練り具合で、その人の力量が分かる
「香盤表が不足なく書けるまでに、最低でも2-3年はかかる」という話を聞いたことがあります。香盤表って、APMの力量が如実に現れてくるものなのでしょうか?
松田:そうだね~。でも8年目10年目、20年目のプロデューサーがOKした香盤だとしても、「いや~今回は2時間押したね…」とかある訳じゃん。一体、香盤の完成っていつになるんだろうね?(笑)
前田:本当ですよね。
松田:地方ロケのために早朝からロケバスで向かってたら、トンネルの中腹で事故に巻き込まれて止まっちゃった事があって。高速道路に乗ってるからどうしようもできなくて…
香盤ってつまりはそういう事で、完成しようがないんだよね。でも「じゃあどうしようもないですね」という話ではなくて、現場に行くまでの過程で下道を選ぶ選択肢もあったよね、とか、ロケ地付近に前泊すれば良かったんじゃないか?とか。不慮の事態なんていくらでも起こり得るからね。
当日まで何が起きるか分かりませんもんね。
松田:そう。あまりに不確定要素が多すぎるんだよね。天気みたいな自然相手の場合もあるし。
以前とある撮影を見学させていただいた事がありますが、冒頭からかなりの強風で、その上、撮影の中盤からは雨が降っていました。この天候の悪さ、作品に影響しないの?と思いましたが、完成品を見たら見事に晴れていて、編集の力を感じました(笑)
松田:その状況で撮影を断行するべきなのか。どれくらいの機材量を持ち込めば、例えば曇天でも晴れの光を作れるのか。色々な経験を積んで、スケジュールや予算を自分の頭の中で管理できていないと、なかなか判断ができないんだよね。
常に楽しく、常に正しく
お二人が思う、この業界に向いている人物像のようなものはありますでしょうか?
前田:何でも楽しめる人ですね。結局は何事も楽しむ事ができれば、この仕事も楽しめると思います。
あくまで僕は、の話になりますけど、土日の作業も、夜ちょっと遅くなっちゃっても楽しい。それくらいの勢いで仕事に打ち込んで、純粋に仕事を楽しめることが一番ですね。
当日まで何が起きるか分からない、という臨機応変さが常に問われていますよね。
前田:毎日が同じじゃない、っていうのが楽しいですね。
松田:逆に、毎日が同じじゃないからこその苦しさもあるよね。「早くいつもの毎日になってよ!」っていう気持ちにもなる。だから、朝はこれをやって、夕方くらいにはある程度仕事を終えて、夜はゆっくり。みたいなルーティーン化した生活を望んでいる人には厳しいかもね。
前田:そうですね。突然夜にミーティングが入ったり、飲みに行こうと思ってたら急にテレカンの予定が入ることもあります。確かに嫌ですけど、(笑) でも、1つ1つのミーティングに出ることで自分の未来に繋がる、案件がより良いものになると思っているので、気合いを入れ直して参加します!
松田さんは新卒採用の時期、就活生の方から「どんな人が向いてますか?」という質問を沢山受けたと思いますが、改めていかがでしょうか?
松田:そうですね。人としてちゃんとしてる人、でしょうか。挨拶ができる人、時間通りに来る、頼まれた宿題を忘れない、居眠りをしない、大きい声で挨拶する、間違えたら謝る、分からない事があったらちゃんと聞く。ごくごく普通の、「正しい人」ですね。
正しい振る舞いをして自分に自信が出れば、人って何でもできると思うんですよね。人としてやるべき事を明確にこなせていれば、どんな現場でも心が強く持てると思うし、後ろめたい気持ちもなくなる。
新人がそれを全うすることで、「どこに行ってもストレスなく自信をもって仕事ができる」という気持ちを養えると思うので、常にそれを意識して指導しています。
本音のコミュニケーションとスキルの高さが魅力
それでは次に、ノースとサーファー(=社員)について、お伺いしたいです。
前田:僕の中で一番印象に残ってるのは、夏にあった会社説明会ですね。社長と樫尾さんの出で立ちが強烈で。(笑) 最初に上裸の社長の写真が出てきたとき、「あ、これだ!」って思いました。
プロデュースユニット(以降PU)に関しては、どのような印象をお持ちですか?
前田:慣れ合いじゃない仲の良さがあると思います。相手を尊重しながらも意見を言い合って、互いに成長できる環境ですね。PUの方々の人柄がすごく好きです。
PUオリジナルの文化で印象的なのは、部署内のMTGで行われている”褒め褒めタイム”ですよね!くじで当たった人を一同で褒めまくる、というのはとても素敵だと思います。
前田:あれも無理やりひねり出して、とかではなくて、本心で言い合っているような気がしますね。笑い声も飛び交ったりして、PUの仲の良さが現れていると思います。
松田:僕は石井さんに惚れたから、というのが1つ。もう1つは、デジタルとムービー、どちらの経験も生かせる仕事を探していた時に、ノースと出会ったからです。
PUに対する印象で言うと、入社した当時はとにかく制作部のレベルの高さに驚きました。あとは人の良さがものすごい!「嫌な奴が1人もいない!」と思いました。
今マネージャーとして部署を束ねる立場になっても、それは変わらないですね。制作部が優秀で、「いいヤツ揃い」。PUに限らず、ノースショアという会社のイメージも同じです。
お互いの印象について
それでは、先ほど出た”褒め褒めタイム”のように、お二人がお相手に感じている魅力を言い合っていただきます。まず、前田さんから見た松田さんの魅力は、どんな所だと思いますか?
前田:松田さんの魅力は、半端ないです!隙がなくて、強いです。先ほども仰ってたように、自分にしっかりと自信を持っているところだったり、仕事の進め方だったり。すごく丁寧な方だな、と思います。
松田さんと案件をご一緒させて頂くと毎回、松田さんのファンを作ってるんじゃないですかね?これが社長が今期掲げられているノースのミッション、”Make Fans”だと思います。
誰に対しても忖度なしで話しかけていて、常に誰かを気にかけてる。そういうところ、尊敬しています。
松田:僕は全現場の全スタッフに挨拶する、っていうのをモットーにしているので!
松田さんと初めてお会いした時、「こんなに腰の低いプロデューサーっているんだ!」と衝撃的でした。上とか下とかではなく、誰に対しても対等の立場で見ている方なんだな、と感じたのをよく覚えています。
松田:ありがとうございます!その姿勢はすごく大事にしていますね。
次に、松田さんから見た前田さんの魅力をお伝えいただければと思います。
松田:この前、「人格・スキル・コミュニティーの3つが社会生活で大事」みたいな言葉に出会ったんですよね。
それになぞらえると、前田くんは日々の努力も怠らないのでスキルはすぐについて来るだろうし、性格も前向きだし、僕の目の前でおばあちゃんに席を譲った事があったんですけど、そのくらいすごく優しい、気遣いができる人。あとはコミュニティで、前田くんの魅力がこれからどんどん業界のみんなに伝わっていけば、大成功しかしないんじゃないかと思います。
いい奴で頑張り屋さんで人に好かれて、とてもプロデューサーっぽいな、という印象を持っています。
将来の夢
お二人の将来の夢はありますでしょうか?
前田:入社してからずっと考えてきたんですけど、まだ未だに答えが出てないんですよね…ずっとフワフワしてて。勿論プロデューサーにはなりたいんですけど、そこに至るまでの道筋が自分の中で描けていないのがコンプレックスですね。
松田:そうかな?まだ目の前の仕事に一生懸命で、遠くのことを考える余裕が無いだけだと思うよ。
前田:あるプロデューサーに、年次を積んでいけば夢とか見えてくるよって言われたんですけど、見つけるのが早ければ早いほど、目標が出てきて、強くなると思うんですよね。でもまだ自分はそこが見えていなくて…
松田:何かの技術を習得するのってかなり時間がかかるもので、将来の夢を考えるためにはある程度、何かを習得している必要があるのかもしれない。もう少し仕事に習熟して、初めて輪郭が見えてくる、っていう世界もあるんじゃないかな、と僕は思う。
だから前田くんは今きっと将来がぼんやりしてて焦ってると思うんだけど、目の前の課題を着実にこなしていけば、自ずとそれは見えてくるような気がします。
松田さんはプロデューサーとして、こんな企画やりたい!などの夢はありますか?
松田:僕はロケものとコメディーがやりたいですね。
自分のプロデューサーとしてのポートレートには、「モットーは、作ってる人間が一番楽しむことです!」って書いてるんですよ。コメディーとロケがやってて一番楽しいので、その2つをやりたいですね。
就活生へのメッセージ
最後に、この業界を目指す就活生の皆様に向けてのメッセージをお願いします。
前田:入ってみなきゃ見えない景色がある、ですね。未体験の世界ばっかりなので、入ってみないと分からないんですよね、ホントに(笑) どの仕事もそうだと思うんですけど、いつも刺激的な日々を送ることができていて、僕は毎日がすごく楽しいです!
松田:これから先、制作職を目指す全ての人に伝えたいのは、1-2年やってみてふっと疲れた時、何も面白くない・辛いだけの仕事だ、って気持ちになったらだめだよ、もっと楽しい瞬間があるよ、ということですかね。
制作プロダクション業務って誰にでもできる仕事じゃないし、ものすごく経験が必要で、ものすごく難しい。想像していたよりも厳しい世界で脱落してしまう人もいるかもしれないんだけど、コツコツと努力を続けて、その先に広がる景色の素晴らしさを知って欲しいです。
後は、清く正しい人間で居続けることが、そのままプレイヤーの価値になる業界だと思います。ですので、「清く正しくいる」ということを、「無個性なこと」「つまらないこと」と捉えず、自信を持って、大切にして欲しいと思います。
ノースに入ってくれたら嬉しいけど、ノースじゃなくても、どこかでお会いできたら嬉しいです。
終始インタビューの雰囲気を明るい方向へと運んでくださった”ノースのハッピーウイルス”こと前田さん、そして「この質問は、この方向性で答えようか?」「角度的にもう少しこっちに寄りましょうか?」と、常に我々を気にかけてくださった”気配りの鬼”こと松田さんにお話を伺いました。
スタミナ一本勝負!のような印象を持たれがちな制作職ですが、誠実さや一歩先を見据える力など、「いかに周りを見て行動できているか?」が問われる職種なんだな、と感じました。街中の広告やテレビCMなどを見かけたときには、一体どれくらいのスタッフが携わっているのか/どれくらいの予算がかかっているのかなど、制作スタッフの視点から色々と想像してみるのも楽しいかもしれませんね。
この記事を通してノースの魅力が皆様に伝わっていれば幸いです!次回もお楽しみに♪