公認会計士がスタートアップでキャリアを広げる方法をディスカッション

公認会計士はスタートアップで活躍できるのか

2018年12月、「公認会計士のスタートアップでのキャリア」をテーマに、「CPA in スタートアップ」というイベントが開催されました。登壇者は以下の方々（登壇順）。Wovn TechnologiesからはCOOの上森が登壇。会場もWovn Technologiesの本社です。

合同会社pilot boat CEO納富隼平(Notomi Jumpei)
株式会社ワイズアライアンス代表取締役 CEO 手塚佳彦(Tezuka Yoshihiko)
Wovn Technologies 株式会社取締役COO 上森久之(Uemori Hisayuki)
株式会社FABRIC TOKYO 取締役執行役員CFO 三嶋憲一郎
株式会社ファームノートホールディングス執行役員経営企画財務担当金子洋一郎

スタートアップ業界は活況！

最初に登壇したのはスタートアップ支援をするpilot boatの納富さん。スタートアップ界隈の最新状況を紹介していただきました。一言でいうと、スタートアップ業界は好調。資金調達、IPO、M&Aなどの指標がのきなみ調子いいそうです。また近年は大企業が投資、アクセラレーションプログラム、M&Aなどの面からスタートアップに接近していることが特徴だそうです。

監査法人や大企業と比較したときにスタートアップのいい面は、「自由であること」「自分と会社のベクトルが合うこと」などが挙げられるとのこと。一方でよくない（かもしれない）面は「社会的信用(ローンなど)」「初任給」などとのことでした。

IPOを目指すスタートアップのは会計士が必要

続いては会計やスタートアップの転職エージェントのワイズアライアンス手塚さん。公認会計士ナビというメディアも運営されています。

「スタートアップに会計士のニーズはあるか」との問から始まった講演。スタートアップの資金調達環境がよい点や、2020年IPO目標の会社が多いことからも、「ニーズは強い」とのことです。IPO準備で会計士のニーズが強いのは感覚的にもわかりますね。

その他、ストックオプションはもらえるのか、CFOの職務、CFOは投資銀行出身者と会計士どっちがやるべきかなどのお話がありました。

ワイズアライアンスの手塚さん

会計士のスキルはBtoB SaaSで活かせ

続いて登壇したのはWovn Technologies COOの上森（上森も公認会計士です）。実はWOVNには公認会計士が5名以上在籍。経理はもちろん、経営企画や営業、PRなど幅広い職務についています。そんな経験も活かし上森からは、なぜ会計士が経理だけでなく、営業などさまざまな業務で活躍できるのかをお話しました。

WOVN.ioはBtoBのSaaSを事業としています。そのため「フェルミ推定からの顧客ニーズ探索」「予算テーブルの把握」「中期経営計画」「内部統制の知識」などのスキルをもつ公認会計士は、活躍できる可能性が高いとのことです。

Wovn Technologiesの上森

パネルディスカッションとブースで白熱の議論

続いてはモデレーター手塚さん、パネラーに上森、FABRIC TOKYOの三嶋さん、ファームノートの金子さんを迎えてのパネルディスカッションです。

話は3人からスタートアップに飛び込んだ理由、スタートアップでの業務（不安ばかりなので色々なインプットが必要だそうです）、仕事の進め方、仕事のやりがいなどの話まで多岐に渡りました。

最後にそのまま、登壇者がブースを構えて個別の相談タイムに。みなさん結構長く話していたのが印象的でした。会計業界にいると、IPO監査などをしていないとスタートアップと話をする機会もないので、いい時間になったようです。

FABRIC TOKYOの三嶋さん(左)とファームノートの金子さん(右)

ブースに参加してくれたhttps://loco-partners.com/の川口さん

Wovn Technologies からはCEOの林も参加。参加者と交流しました。

大勢の方にご参加いただきました！

さて公認会計士のスタートアップキャリアを考えるイベント「CPA in スタートアップ」はこれにて終了。ぜひ多くの会計士がスタータアップ業界を盛り上げてほしいです！第2回もこうご期待。我慢できない公認会計士の方はWovn Technologies 、FABRIC TOKYO、ファームノート、Reluxに遊びにきてくださいね！