wevnalのクリエイティブチームは、ユーザーのブランド体験を向上させるBXプラットフォーム「BOTCHAN」の各プロダクトで使用されるポップアップやバナーなどのデザイン制作を担っています。
制作物がクライアントの成果と直結するため、常に数値を踏まえたPDCAを回して継続的な改善を行うことが求められる点が特徴です。
そんなwevnalのクリエイティブチームで働くクリエイティブディレクター(以下、CD)ならではの仕事の面白さとは何なのか、他部署とどのように連携しているのかを「BOTCHAN Engagement」のクリエイティブチームのリーダーである神棒涼香さんとチーフの山本萌さんに聞きました。
目次
- CSや他プロダクトのチームとの連携がより良いものづくりにつながる
- アイデアを次々に活かしてPDCAを回しまくる
- 直近の目標はAI活用。クリエイティブチームの価値を知ってもらいたい
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*写真左
神棒涼香
BOTCHAN Engagement
クリエイティブチーム リーダー
大学卒業後、生命保険会社にてシステムエンジニアとして勤務。その後、学生時代より興味のあったデザインを学ぶため、Webスクールでの勉強を開始。wevnalに転職し、キャリアチェンジ。入社後は広告チーム、BOTCHAN Engagementのクリエイティブ担当を経て、クリエイティブチームのリーダーを務める。
*写真右
山本萌
BOTCHAN Engagement
クリエイティブチーム チーフ
大学在学中、プライベートサロン運営とオリジナル化粧品の開発・販売を主事業とする会社を設立。約5年間、取締役専務として商品パッケージ・パンフレット等のデザイン、ホームページの制作・管理などを担う。2024年4月、wevnalへ入社。BOTCHAN Engagementのクリエイティブディレクターとしてディレクション・制作を担当。2025年3月にチーフへ昇格。
CSや他プロダクトのチームとの連携がより良いものづくりにつながる
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——2人の業務内容を教えてください。
神棒:BOTCHAN Engagementに関わるクリエイティブ制作を担当しており、美容クリニックや学習塾、D2Cなど幅広い案件を担当しています。加えてカスタマーサクセスチーム(以下、CS)に、新たなクリエイティブを提案・検証もしています。
BOTCHAN Engagementのクリエイティブチームのリーダーとして案件の管理やメンバーの労務管理、評定もしていますね。メンバーの困りごとを吸い上げ、ルールを決めたり上長にエスカレーションしたりするのも大事な役割です。
私はチームで一番の古株なので、今後は新メンバーの育成にも力を入れていきたいと考えています。
山本:基本的な業務内容は神棒さんと一緒で、私もホットヨガやピラティス、保険やライフライン、D2Cなど多種多様な案件を担当しています。最近は総合ECサイトの案件がスタートしたのですが、これまでの案件と大きく異なりCSも企画に苦戦する中、私も率先して企画を提案するなどして、クリエイティブの領域を超えてCSをサポートできるように心がけています。
こうした基本業務に加え、最近はクリエイティブチームでもAI活用に力を入れようとしているので、AIに関する情報収集や発信もしています。
——お二人からCSとの連携についての話が出てきましたが、CSと連携することが多いのですか?
山本:そうですね。BOTCHAN Engagementでは各案件をCSとCD各1人が担当として受け持つので、CSとの連携は欠かせません。私は特にCSとの連携には力を入れていて、CSが毎週実施しているMTGのアジェンダに担当案件が含まれているときは必ず参加させてもらって、CSの方針や情報をキャッチアップするようにしています。
お客様から急遽キャンペーン関連の施策などの要望を頂くことも時折あるのですが、そういったスピード感が求められる場面でも、CSと連携して迅速に進めることができています。
神棒:CSとはクリエイティブの構成やデザイン、LINE配信全体の内容を相談したり、弊社以外のLINE公式アカウントからの配信で気になった内容を共有したりと、何かと連携していますね。
連携が多いからこそ、業務の中で「こういうとき、どのように依頼したら良いか」など困りごとがでたら、随時ルールを策定して互いが安心して業務に取り組めるよう工夫しています。
チーム同士だけでなく、山本も話していたように各案件における担当者同士で、必要に応じて直接相談するシーンはよく見ますね。あとはほかのプロダクトのチームとの連携も進んでいます。
山本:クリエイティブチーム内でも、プロダクトを横断してナレッジを共有していますよね。
また、普段はBOTCHAN Engagementの担当CDではありますが、BOTCHAN AIのフローティングバナーのアイデアハッカソンなど、社内で改善プロジェクトが立ち上がった際には、プロダクトの垣根を越えて積極的に参加しています。
——他部署と連携する上で大事にしていることは何ですか?
山本:私は、日頃から他部署の方ともコミュニケーションをこまめにとることで信頼関係を築くようにしています。何か連絡をもらったら即レスが基本ですし、オフィスで何気ない会話を重ねたり、ランチも積極的にご一緒させていただいたりして、気持ちよく仕事ができる関係構築を心がけていますね。
言葉がなくとも状況を汲み取って相手の本当に求めているものを見極めることも意識しています。例えば、CSが設定してくれた納期はまだ先だけれど、本当はもっと早く制作物が納品されれば、その分だけ早く改善につながって助かるんだろうな、とか。
あとはCSのMTGの議事録やSlackのチャンネルを随時チェックして、メンバーが向いている方向性をキャッチアップすることで、先回りでCSの欲しいものを提案できるようにもしています。
神棒:CSやクリエイティブチームからアイデアが上がってきたときに、ポジティブに受け止めるようにしています。斬新なアイデアも「一旦やってみましょう」と一緒に取り組みますし、チャレンジングな内容の場合はどうしたら実現できるか、CSメンバーとも相談しながら進めるようにしています。
例えば、BOTCHAN EngagementのLINEから遷移した先のBOTCHAN Paymentのbotで使用するバナー。通常であればPaymentチームで対応する部分ですが、Engagementが起点になっているので、こちらのチームでも連携して引き受けることでより良いものの制作につながったと感じています。
アイデアを次々に活かしてPDCAを回しまくる
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——wevnalのクリエイティブチームで働く上でのやりがいは何ですか?
山本:私は前職でも制作経験があるのですが、それは一度つくったら納品して終わりという形だったんですね。対してwevnalでは、制作物をガンガン検証して改善しながら運用していくというスタイルなので、PDCAをとても速いスピードで回しています。
数字が出るかどうかが大事なので、ダメなものは1日で掲載が終わることもあるんですよ。とにかくスピード感があるので、いろいろアイデアを試せるのが楽しいですし、自分の制作物によってどのような成果が出たかがすぐにわかるのは面白いです。もしダメだったとしても、その結果も次の制作に活かせます。
面白いのが、単純に美的に優れているバナーをつくれば良いわけではないんですよね。時には、バナーを目にしたエンドユーザーに違和感を抱かせるような仕掛けのあるデザインの方が数値が良くなるときもあるので、日々試行錯誤ですね。
神棒:私は前職がシステムエンジニアでクリエイティブ職自体が未経験でした。
前職と比べた時の最大のやりがいは、自分がつくったものがクライアントの売り上げにつながっていると実感できること。システムエンジニア時代にはなかった経験で、すごく新鮮でした。
もうひとつは、発信したアイデアが案件の改善につながることですね。クリエイティブチームもCSチームも誰かのアイデアを肯定してくれる風土があって、思いつきでも「やってみよう」となるのでアイデアを発信しやすく、そのアイデアで数値の改善ができた時にCSチームと喜びを共有できるのが楽しいです。
みんなでアイデアを膨らませていき、改善につながったというケースもあるので、気軽に相談しやすくて助かります。
クリエティブチームのメンバーはそれぞれ自分の担当プロダクトや案件がありますが、担当範囲に限らずお互いに相談し合える環境がより良いクリエイティブの提供と自分たちの成長につながっていると思いますし、この雰囲気が心地良いです。
山本:メンバー間の距離感は心地良いですよね。頻繁に一緒にランチに行くくらい仲が良いけれど、仕事中はそれぞれ集中していて私語がない。「私も頑張ろう」と思えて、その塩梅がやりがいにもつながっています。
あとBOTCHAN EngagementのCSの皆さんがとてもあたたかくて、一緒に頑張りたいと思える人ばかりなんですよ。検証結果が良かったら「クリエイティブチームのおかげだよ」と添えて結果を共有してくださるなど、こまめに感謝の言葉を伝えてもらえることが嬉しいですし、お互いに尊重し合えていることを実感できます。
役割的にクライアントから直接の言葉をいただくことがない分、CSからいただく感謝の言葉は大きなやりがいにつながっていますね。
直近の目標はAI活用。クリエイティブチームの価値を知ってもらいたい
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——今後の展望を教えてください。
神棒:チームとしていま生成AIの活用に力を入れ始めたところなので、今後は一層注力していきたいです。現在は案件ごとの表現のレギュレーションチェックなどに留まっていますが、
今後は生成AIを使って業務の効率化や検証・分析のクオリティ向上、スピードアップを実現させることを目標としています。
それと、クリエイティブチームは職種的に縁の下の力持ちになりがちですが、全社に対して「クリエイティブチームはすごいんだよ」と広めていきたいと思っています。最近は少しずつ評価されてきている感じがしますが、もっと知ってもらいたいです。
山本:たしかに他部署から「クリエイティブチームのおかげ」と言ってもらえるようになってきましたよね。そもそも、実はこのクオリティ、スピードでクリエイティブをつくり続けているのは、wevnalのクリエイティブチームならではの強みだと思うので、日常業務自体を評価してもらえるととても嬉しいです。
神棒:BOTCHANのサービスサイトでクライアントへのインタビュー記事を掲載しているのですが、その記事の中でクライアントが「他社と比較して圧倒的にスピードが速い、クオリティが高い」と話してくださって、社内でも私たちの仕事ぶりに気づいてもらえたようです。
あとはクリエイティブチームのアイデア力も評価してもらえたら嬉しいです。
山本:wevnalのクリエイティブチームは、クリエイティブの制作だけに留まらず、CD発信で改善アイデアを提案することにも力を入れています。
その提案が改善につながった例も多数あるので、アイデア力の部分でも全社的にインパクトのある実績を残していきたいです。
いつかはチーム賞が受賞できるくらい会社にとって大きな存在になれたら嬉しいですね。
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取材協力:CASTER BIZ recruiting