「最近、マネジメント業務がじわじわと面白くなってきたんです」と話すのは、時短勤務をしながらも「BOTCHAN Engagement」のマネージャーとして部署を牽引する齋藤 智美さんです。
前職時代はプレイヤーとして成果を出すことに面白さを感じていたため、経験を積む中で機会が増えていたマネジメント業務の楽しさを見出せず、「自分のキャリアに行き詰まりを感じていた」と振り返ります。
そんな齋藤さんが現在、どのように職務と向き合っているのか、マネージャーに昇格するまでの過程と考え方を聞きました。
目次
- 入社前の不安を一緒に解消してくれたwevnal
- 「もう好きにやろう」と吹っ切れたら結果がついてきた
- 裁量を渡すことで意識が変わり、メンバーが成長してくれる
- メンバーが働きやすい環境をつくることで、チームを強くしたい
入社前の不安を一緒に解消してくれたwevnal
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——まず、これまでのご経歴を教えてください。
大学卒業後、広告代理店と通販会社2社で働いてきました。
新規・リピートを問わず、さまざまな商材の広告戦略の立案・実行を経験しています。当初は新聞広告を取り扱うことも多かったですが、時代に合わせてWeb広告運用の力を身につけたいと考え、転職先を探す中で出会ったのがSaaS企業のwevnal(ウェブナル)です。
——SaaS企業は数多くありますが、なぜwevnalを選んだのでしょうか?
SaaSには2種類あると考えています。
1つはお客様が自走して活用することを前提としたテックタッチ中心のプロダクト、もう1つはプロダクトの提供価値を最大化するためにカスタマーサクセス(以下、CS)がお客様に伴走しながら活用するプロダクトです。私は後者で働きたいと考えていました。
wevnalはそこに当てはまるだけでなく、新規顧客からリピート顧客までの広告運用を経験した自分のスキルも活かせると思い選びました。
また、面接では「自分のアイデア1つであまり知見のない分野にも挑戦できる」と伝えられ、自分が望む仕事の仕方にマッチしていると感じられたことも理由です。
一方で、不安もありました。
当時は子どもが3歳だったのですが、wevnalには女性社員が少なく、その中で子育てをしている社員は1人だけ。しかも、もともと広告代理店だったこともあり、パワフルに働くことを求められている雰囲気だったのです。
——たしかに、そういった環境だと気が引けるのもわかります。それでもなぜ入社されたのでしょうか?
wevnalは「家庭と両立できるだろうか」「会社の期待に応える働き方ができるだろうか」という私の不安な気持ちを察してくれて、入社を決める前に当時の女性管理職の社員と話す機会を設けてくれました。
私が抱えている不安をぶつけさせてくれたことで、この会社はきちんと話を聞いてくれる環境があるのだと安心でき、入社を決断できました。
——実際に働いてみていかがでしたか?
パワフルな職場ではあるけれど、ベンチャーだからこそ結果を出せば自分の行動を細かく制限されないので、時短勤務でも働きやすいですね。
最近はだいぶ環境が変わり、私のチームには子育て中の女性が3人います。会社単位で見ても、私の入社当時は独身だった社員が結婚したり、子どもが生まれたりするなど、社員1人ひとりの生活も変わってきました。また、中途採用でのママ社員も増えています。
それは、私が「時短勤務でもちゃんと働ける」という実績をつくったことが後押しになったのではないかと自負しています。若手メンバーが「子育てしながらでも働けるんだ」と思ってくれたことで、会社全体の雰囲気が醸成されたからこその環境の変化なのではないでしょうか。
「もう好きにやろう」と吹っ切れたら結果がついてきた
——齋藤さんは2021年9月に入社していますが、これまでどのような業務を経験してきましたか?
入社以来、変わらずBOTCHAN Engagementの事業部に所属しています。
最初は駆け出しの部署で、3人体制のCSチームでした。当時はチーム戦よりも個人でとにかくバリューを発揮する体制に特化していましたが、BOTCHAN Engagementの案件が増えたことで、組織拡大することになりました。
そして、事業部内にユニットを2つ構成し、私はそのうちの1つのユニットリーダーになったのです。CS業務を担う傍らで組織を構築するため、もう1人のユニットリーダーと相談しながら、見よう見まねでマニュアルづくりや教育方法の議論などをしていましたね。
そこからさらにメンバーが増え、2024年夏には3ユニット体制になり、私は全てのユニットを束ねるマネージャーになりました。
現在は3ユニットそれぞれのリーダーとやりとりしながらマネジメント業務に集中しています。
——順調に昇格していったのですね!
たしかに、いまの話だけ聞くとそう思うかもしれません(笑)。けれど実際は、入社後 最初の半年は辞めようかと考えるくらいしんどかったんです。
前職は社員をサポートする体制が整っていましたが、wevnalはベンチャー企業。
フィードバックや手厚いフォローを受けられる体制が整備されていないため、自分でどうにかしないといけない状況が多かったです。
最初はそれが辛かったし、なかなか成果が出せずにモヤモヤしていたのですが、半年くらい経ったときに「もう好きにやろう」と気持ちが吹っ切れて。そこから自分が思うようにやっていったら成果が出せるようになり、競合とのABテストで勝つという当時のBOTCHAN Engagementで初となる好事例を出すことにもつながりました。
このことは私にとって大きな自信になり、「もう遠慮しないぞ」と自分の感覚や考えを信じて仕事に取り組むきっかけになりましたね。そこからどんどん成果を出せるようになったことが、いまのマネージャー昇格につながっているのだと思います。
裁量を渡すことで意識が変わり、メンバーが成長してくれる
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——齋藤さんがマネージャーとして意識していることを教えてください。
メンバーにも裁量を持たせることです。
私は入社当時から9時半〜17時半の時短勤務で、時間になったら仕事をピタッとやめないといけないんです。働く時間が限られているため、どこまで自分でやるか、どこから人に任せるかをシビアに判断する必要があります。
例えばユニットリーダーに「ここまでは決めていいよ、ここからは私が決めるから教えてね」とか「私が責任を持つから、あなたが全部決めていいよ」など、個別判断をしながらメンバーに裁量を渡しています。
リーダーは不安な気持ちから「これでいいですか」と聞きたくなると思いますが、「結果の責任は自分が持つから判断はリーダーとメンバーに任せたい」と伝えるようにしています。
その結果として、短い勤務時間でも私自身で仕事を止めてしまうことがなくなるだけでなく、各メンバーが考える力を養えて、お互いにとって良い組織運営になっていると感じます。
——もともとマネージャー職を目指していたのですか?
いいえ、目指したことはありません。前職でアシスタントマネージャーを担っていたこともありますが、正直マネジメントする楽しさがわからなかったし、自分にマネージャー職が向いていると思えなかったんです。
当時「マネージャーはこうあるべき」という方針が会社で定まっており、「この人たちのようにはなれない」と思ったことも原因かもしれません。
wevnalでユニットリーダーに抜擢されたときも、最初は「自信がない」と断ったのですが、上司に「向いていると思う。3カ月くらいチャレンジしてみない?」と言われてやってみました。そしたら上司がすごく褒めてくれて。
組織がまだ成熟しておらず、誰かと比較されることなく自分が思うリーダーをできたからということも大きいと思いますが、思いのほかリーダー職が自分に合っていて楽しいと思えました。
これまで20年ほど広告のプレイヤーとして働いてきて、良くも悪くも効率良くできるようになったいま、楽ではあるけれどプレイヤーとしての楽しみは薄れてきました。そんないま、マネジメント職がどんどん面白くなってきていて、みんなが楽しく長く働く環境をつくることにやりがいを感じています。
メンバーが働きやすい環境をつくることで、チームを強くしたい
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——今後の展望を教えてください。
BOTCHAN Engagementをwevnalの中で目標とされるくらい良いチームにしたいです。
私が入社した当時ほどではありませんが、まだ個人の力に頼りがちなところがあるので、組織で戦う力を強くすることで、会社自体を強くしていきたいですね。wevnalには色んな人がいるからこそ、各々の個性でクライアントワークに成果を出せるようなチームを運営していきたいと思っています。
またメンバーは基本的に、wevnalがベンチャー企業だとわかって入ってきているので、自走しながらメンバー同士で情報交換して業務に取り組むことでどんどん成長しています。そんな姿を見ると、私が何かを教えるより、メンバー同士でフラットに話せる環境を構築することが大事なのではないかと思うんです。
それこそがマネージャーである私の役割なので、今後はみんながより働きやすい環境をつくることで、チームの成長、ひいては会社の成長に貢献していきたいですね。
——wevnalはどんな人に合う職場でしょうか。
自分の経験や価値観、チームワークを大事に仕事をしたい方や「こうあるべき」といった役職イメージにとらわれず働きたい方には良い職場なのではと思います。
wevnalでは現在、事業の拡大に伴って、あらゆるポジションの方を募集しています。 会社にご興味を持っていただいた方は、まずはお気軽にご連絡ください!
取材協力:CASTER BIZ recruiting