なぜ今、私たちが経理チームの紹介記事を書いているのか
ウォンテッドリーで経理をしている杉井です。
この記事では、「150名規模の上場企業はどこまで幅広く攻めと守りの経理業務に携わることができるのか」という切り口で私たちのチームをご紹介します。
募集記事に記載した内容だけでは、業務イメージを膨らませることは難しいものです。そこで、「ウォンテッドリーの経理ってこんな感じなんだ」と知っていただきたく、この記事を執筆しました。
現在募集している経理チームのリーダー(リーダー候補)の、入社後イメージを持つ一助になれば幸いです。
この仕事の面白さ:私が経験した3つの実例
ウォンテッドリーの経理チームは、ただ正確に数字を締めるだけではありません。「経理だからここまで」と線を引くのではなく、必要であれば他部署を巻き込み、会社全体にとってより良い方法を探していくスタンスで日々の業務に向き合っています。
今回は私が実際に経験した3つの実例をご紹介します。
1. 新たな会計処理の検討から、現場に根付く内部統制の整備まで行う
事業会社では、新規プロダクトや取引の誕生に伴い会計処理の検討が必要になります。直近では2024年にリリースした採用管理システム「Wantedly Hire」のリリースに伴い、会計方針を検討しました。
こうした検討は経理内で方針を固め、監査法人と合意して終わりではありません。決めた処理をオペレーション・セールス・システムの業務フローに組み込み、日常業務として回る状態までつくります。実際に最初にできた売上計上の仕組みには内部統制上の不備になり得る点があったため、営業組織内のシステム開発チームと議論を重ね、正しい売上数値が出せる状態へ整備しました。
処理のその先の運用まで見据えて整備を行い、手戻りを発生しにくくするスタンスをとても気に入っています。
2. 経理事情だけを考慮せず、現場チームとともに「全社の最適解」をつくる
実務では「経理としてはAでないと困る。でも現場としてはBで進めたい」という場面がよく発生します。その際「Aじゃないと無理」と伝えるのではなく、「Aにすると現場で何がボトルネックになるのか」「それを解消するには何が必要なのか」を考えることを大切にしています。
経理として守るべきものは守りながら現場の事情も理解し、より良い方法を一緒に考える。現場のメンバーから「いつも現場目線で一緒に考えてくれて有難い」と言われた時は、この仕事をしていて良かったと感じた瞬間でした。
会社のミッションである「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」を実現するためにも、経理という一つの部署だけの最適化ではなく、会社全体がより良く機能する状態をつくっていきたいと考えています。
3. 「昔からこうしているから」を変え、仕様そのものを設計しなおす
売上管理などのシステムは、運用が長くなるにつれて変更や追加が重なり、複雑化していくことがよくあります。ウォンテッドリーのシステムにも私が入社した時点から複雑な仕様が存在しており、顧客への説明コストやチームの理解コスト、KPI・売上管理のノイズになっていました。
そこでオーナーとなり改善プロジェクトを進めたいと上長に相談し、法務チームと協力して契約内容の整理やシステム側の定義のすり合わせを行いました。結果として、何年も続いていた仕様を契約内容に沿ったシンプルな形に変更できました。
「昔からこうしているから」と黙認せず、必要であれば仕組みそのものを変えていく改善活動に、勤続年数や役職は関係ありません。
経理リーダー(リーダー候補)に期待する役割
ウォンテッドリーの経理チームは現在、経理/経営企画チームの兼任リーダーの元、4名のメンバーと業務委託2名の7名体制で運営しています。
従業員数は150名程度で、「分業化された組織で決算の一部しか見られない」ということがなく、会社の全体感を掴みやすい規模感です。上場企業の経理業務を一気通貫で経験でき、日々新規取引や新規事業が生まれるため、定型業務だけで1年が過ぎることはありません。やりたいことにメリットがあれば裁量を持って実行できる環境です。最近は特にAIなどを活用した作業の自動化・業務効率化の検討に力を入れています。
このチームをリードするリーダーの役割は、決算を「回す」だけでなく「設計する」ことです。どの業務をAIに任せ、どこに人の判断を残すか。メンバーの経験の中にある判断基準をどう言語化し、チームの資産にするか。そして会計方針では監査法人と、業務フローではセールスやシステムと、経理の外と対等に議論していくことです。プレイングリーダーとして自分でも手を動かして業務を理解し、どの業務をどのように改善していくべきかを考えられる方を迎え入れたいと考えています。
チームで今後取り組みたいこと
ウォンテッドリーの経理は創業当初から、上場を経た現在に至るまで、事業のスピード感に合わせてDX化・業務効率化を進めてきました。請求代行サービスの導入、売上管理システムの設計、会計システムやクレジットカードのリプレイスなど、必要に応じて仕組みそのものを見直してきた歴史があります。
そして現代は、AIの時代へと発展しています。ウォンテッドリーは「最短距離の最大社会的インパクト」を行動指針に掲げており、経理もAIをフル活用してDX化をさらに推し進めるフェーズに来ています。
ここからは、現状チームが抱えている課題を紹介します。
1. AI・システムを活用した業務効率化
ウォンテッドリーではAI活用推進の専門部署が立ち上がり、活用ルールも整備され、全社的にAI活用が後押しされています。経理でもGoogle GeminiやClaude Codeを日常的に使い、会計処理の検討にあたるポジションペーパーの一次ドラフト作成、契約書をAIに読み込ませた会計処理の検討、開示資料の一次チェックなど、これまで人手で一から作っていた業務をAIと分担する形が広がっています。
現状は、毎月の定型作業へのAIツール活用やスプレッドシートの管理方法の見直しなど、個人レベルでの効率化が中心です。一方で、売上管理・入金消込・支払フローなど、まだ改善の余地が大きい業務も数多く残っています。何から着手すべきか優先順位を見極め、AIツールや外部サービスを組み合わせて「個人の工夫」から「チームの仕組み」へと引き上げていく—それが今のフェーズです。
- 「業務改善を主導したいのに、なかなか任せてもらえなかった」
- 「変える方が手間だからと断られて、実行に移せなかった」
そんな経験をお持ちの方こそ、ぜひ一緒にこのDX推進を進めていきましょう。
2. ナレッジの仕組み化と、属人化の解消
少人数で業務を回しているため、現状「この業務はこの人しか分からない」という領域が一部存在します。特に長く担当しているメンバーが経験として持っている判断基準や確認ポイントは、決算品質を支える重要なナレッジです。これらを言語化・標準化し、チームの資産として蓄積することを目指します。
3. 全社の会計・内部統制リテラシーの向上
経理が正しく処理するだけでは会社全体のリスクは減りません。現場社員一人ひとりが、会計や内部統制がなぜ必要なのか、日々の業務のどこに関係するのかを理解していることも重要です。
今後は経理の外側にも働きかけ、全社の会計リテラシーを高める仕組み作りにも取り組んでいきます。
おわりに:こんな人と一緒に働きたい
次のような思いを抱えている方は、ぜひ一度私たちとカジュアルにお話ししませんか?
- 経理作業のDX化を進めたいが重要性が理解されず、予算が割かれずやりたいことができない
- 監査法人の立場から監査の経験は十分積んだが、次は数字を作る側に回りたい
- 経理の枠を超えて、会社全体の最適解を考えて働きたい
- 自分の意見が意思決定に反映される環境で働きたい
ウォンテッドリーには、こうした思いを実現できる環境があります。
個人の小さな気づきや提案の積み重ねが売上最大化やコスト最適化、従業員満足度の向上につながり、最終的にはプロダクトを使ってくださるユーザー満足度の向上にも直結していると感じています。
これまで培った専門性を活かし、攻めの経理チームを作っていきたい方はぜひお話ししましょう!
まずはお気軽にカジュアル面談でお会いできるのを楽しみにしています。