「リユース業界に興味があるわけではなかった」と語るのは、バリュエンスへ2022年6月に入社した川瀬さん。大学院卒業後、先端技術の調査を行うコンサル企業で3年間働いていました。
現在は、CRM本部 CRM戦略部 ビジネス開発課にて新サービスの立ち上げに関わっています。そんな彼がなぜバリュエンスへ転職をしたのか、転職後はどのような業務を行っているのか詳しく伺いました。
川瀬 将義
2022年6月にバリュエンスへ入社。ビジネス開発課にて、主に新サービスの要件定義を担当している。
再現性があり、かつ実利的なビジネスができるコンサル企業へ
――大学卒業後は、大学院に進まれたと伺っています。
大学院にて培養細胞にプラズマを照射するような研究を行っていました。ただ2年間大学院に通ってみて、自分に研究は向いていないなと思ったんです。
その理由は2つあります。ひとつは、再現性がないということ。研究は過程が一緒でも、温度や湿度などさまざまな条件によって異なる結果が出てしまうこともあります。それが自分にとっては苦しくて、これからずっと続けるのは難しいなと思いました。
もうひとつは、研究が世の中にどのように役立つのかわからなかったということ。それを見つけるのも研究の目的のひとつですが、そこにモチベーションが湧きませんでした。もっと実利のあることがしたくなったんです。
――それで就職活動をされるわけですね。
再現性があって、かつ実利のあるビジネスに関わりたかったので、コンサル企業を探していました。あと、もともとAIやプログラミングといったことにも興味があったので、情報系の企業も見ていましたね。
それで結局、シンクタンク寄りのコンサル企業に入社をしたんです。社内にSE部隊があり、情報系のことも取り扱っている企業だったので、自分にマッチするかなと。
――確かにコンサル企業であれば、再現性があり、かつ実利のあることができそうですね。川瀬さんが担当されていた業務内容を教えてください。
経営ITコンサルティング部に所属し、主に中央官庁をクライアントに先端技術の調査業務を行っていました。例えば、AIの最新技術には現在どのような種類があり、どのように利用されているのか、今後どのように発展していきそうなのかを海外のレポートを読んでまとめて、クライアントに報告するような業務です。ただ、ここでも実利のあることができないという問題に悩むことになって。
――それは調査業務だったから?
結局、先端技術を調べて納品するだけで、実際に活用するまでには至らなかったんですよ。中央官庁なので、検討に時間がかかりますし、中には技術が新し過ぎて活用方法が思い当たらないものもありました。「自分のやっていることが社会の何に貢献できているのかわからない」と、入社して2年ぐらいでもどかしさを感じるようになって、事業会社に入らないと自分のやりたいことはできないかもしれないと考え出したんです。
――それで転職を考え出したんですね。
そもそも入社したときから、「1つの会社に勤め続けることはないだろう」と思っていたんです。転職が当たり前の時代ですし、コンサル業界は転職する人が多かったので。
そのような意識とやりたいことができないもどかしさが重なって、3年目がもうすぐ終わるタイミングで転職活動を始めました。とはいえ、軽い気持ちで始めたので「絶対に転職してやるぞ」というよりも「いいところがあれば」ぐらいで、探していました。
先端技術の知識が活かせ、スポーツ事業に関われることが入社の決め手
――事業会社を探していたと思うのですが、希望する業界はありましたか?
転職エージェントに登録していたので、紹介されたところであれば業界問わず、調べるようにしていました。あとは3年で培ってきた先端技術の知識を活かして、商品やサービスを作れればいいなと。
ただ転職エージェントから紹介される企業は、前職と同じコンサル業界が多かったので、転職サイトや自分で検索して面白そうな企業があれば、自ら連絡することもありました。VR・AR・MR系のサービスを提供している会社が多かったと思います。バリュエンスのようなリユース業界の企業は一切見ていませんでした。
――では何をきっかけにバリュエンスを知ったのでしょうか?
登録していた転職サイトを通じて、バリュエンスからスカウトをもらったのがきっかけです。スカウトのメッセージに「NFTを活用した新サービスを作っている」といった内容が書かれていて、そこに惹かれたんです。
それでバリュエンスという会社を調べていき、「HATTTRICK(ハットトリック)」というスポーツ関連事業も行われていることを知って。スポーツ選手を応援している会社である点も選考に進もうと決めた理由のひとつでした。
――スポーツ事業にも興味があったんですね。
ぼくは4歳の頃から、競技かるたをやっているんです。高校生までは競技かるたの部活動がなかったので、教室のようなところにずっと通っていました。
それで大会に出ることもあって、小学1年生のときに全国優勝、小学6年生のときに将棋で言うとプロになれる資格が取れるような4段という段位を取得、2022年には競技かるた業界で最上位のタイトルである名人になることができました。
――では、日本チャンピオンということ?
日本チャンピオンですね。ただ競技かるたの世界には、プロというものが存在しません。だからどこまでいってもアマチュアなんです。もちろん競技かるただけで生活することはできません。
その事実を小学生ぐらいのときから知っていて、競技かるただけでなく勉強にも力を入れなきゃいけないと思っていました。それで競技かるたがあまりできなくなることはわかっていましたが、進学校を中学受験して、入学する道を選んだんです。
タラレバですが、もし競技かるたにプロがあれば、あのときの決断は違ったんじゃないかなと思うこともあります。 それで「アスリートの持続可能な未来を創る。」という目標を掲げているバリュエンスのスポーツ事業にいつか関われたらなと。
――とはいえ入社してからは、スカウトにあったようにNFTを活用した新サービスに携わっているんですよね?
ビジネス開発課に所属し、新サービスの要件定義に関わっています。悩みつつも楽しく働けていて、改めて自分は実利のあることがやりたかったんだなと実感していますね。
あと新しいサービスで今後も改良していく部分が多々あるので、そういったところで先端技術の知識も活かせそうだなという期待もあります。
地に足をつけて、会社や自分が思い描く未来へ
――まさに求めていた実利のあることを行えているんですね。働かれていて感じるバリュエンスの魅力はどのような点でしょうか?
やりがいを持って働いている人が多いんじゃないかなと思います。基本的に在宅勤務ではありますが、ビデオ通話やチャット上でコミュニケーションを交わしたときのちょっとした言動から、前向きに仕事に取り組んでいる人が多いのがわかるので。
あとは嵜本社長の求心力も魅力のひとつですね。ついていきたいと思える人柄というか、思い描いている未来の話を聞くと、一緒になってワクワクできるんです。先端技術の調査をしていた人間からしても、かなり先を見据えつつ、地に足のついた取り組みをしているんだなと思えます。
――今取り組んでいることが、嵜本社長が思い描く未来にきちんと繋がっているのが実感できているということ?
色々とクリアしないといけない課題はありますが、繋がっていると思います。課題を乗り越えて前に進もうという雰囲気も組織全体に浸透しています。社内DXを担うような部署に所属していて、マネージャークラスの人たちと話す機会が多いので、そのように感じているのかもしれません。
――川瀬さん個人としては、バリュエンスでどのような未来を思い描いていますか?
まずは今関わっている新サービスを無事にローンチすることに尽きます。その後は、やはりスポーツ事業に関わっていきたいですね。
アスリートが活躍できる場を増やしていくことに貢献し、スポーツに専念したくてもできない人たちの力になりたいと考えています。「競技かるただけで生活できる」という未来がもしあったら、自分自身の選択肢ももっと広がったかもしれませんし、違う選択をしていたかもしれないので。
競技かるた以外にもマイナーなスポーツはあって、僕と同じような悩みを抱えている選手はたくさんいるはずです。そのような現状を変えていけたらいいなと。
個人でも今、競技かるたのプロ化を実現するためにKaruta ClubというWEBサイトやYouTubeチャンネルを運営しているので、そこで得た知見やつながりを活かしていきたいと思います。