2026年12月、バリュエンスは設立15周年を迎えます。
これまで急成長を遂げてこられたのは、挑戦を続けてきた一人ひとりの社員の力があったからこそ。そして、その社員の挑戦を支え、次のステージへ導いてきたのがバリュエンスの経営陣たち。彼らがどんな価値観を持ち、どんな姿勢で未来を描いているのか…。その一端に触れていただくことを目的に、本企画 「INSIDE LEADERS」 をスタートします。
INSIDE LEADERS|バリュエンスの経営陣に、2022年新卒入社の岡 渚紗がインタビューし、知られざる素顔に迫ります。普段の対話では知ることのできないプライベートなエピソードや、シゴトに向き合う姿勢など、多面的に発信していきます。
聞き手|岡 渚紗 人事部 組織開発課 2022年入社。バリューデザイナーとして買取業務に従事。2024年9月、社内公募制度を活用して念願の人事部に異動。現在は、人事部 組織開発課で、新卒入社社員向けの研修やメンター制度の運営、全社アワードの推進サポートなどを行っています。
第1回は代表の嵜本へインタビュー。「どのような考えで事業を推進しているのか」「会社の未来をどう描いているのか」、嵜本のバリュエンスに向き合う姿勢を紐解きます。
ワクワクの源泉は「シゴト」
|早速ですが、嵜本社長の趣味は何ですか?
社長:趣味は何ですか?とよく聞かれるんだけど、正直、答えるのが難しいんだよね。でも自分にとって「趣味」とは、単なる余暇の楽しみじゃなくて、「心が動くワクワクの瞬間」のことだと思っている。そう考えると、やっぱり自分にとっての趣味はシゴトだな。
新規事業のアイデアを考えている時や、バリュエンスの未来を思い描いている時。そんな時に一番ワクワクするし、自分の中で大きなエネルギーが湧いてくる。
もちろんプライベートでも、旅行や新しい体験を通じてたくさんの刺激を受けている。でも、それもすべてシゴトとつながっている。休日に得た経験が気づけば、次の事業のヒントになっていたり、シゴトでの挑戦がプライベートをもっと豊かにしていたり。
だから「趣味=シゴト」というのは決して大げさじゃないし、むしろ自分の生き方そのものと言えるかもしれない。バリュエンスが掲げるバリューマインドの一つ目が「好きを、究めよ。」であるように、プライベートもシゴトも垣根なく、自分がワクワクすることをとことん突き詰める。それが自分にとっての「趣味」になる。
|「好きを、究めよ。」を体現する第一人者ですね!では、もう少しプライベートなことをお聞きしたいと思います。社長の好きな食べ物は何ですか?
社長:焼肉だね。「人生最後に食べたいものは?」という話をしたりすることがあると思うけど、やっぱり焼肉。しかも、人に焼いてもらうんじゃなくて、自分で焼きたい。自分が「今だ」と思うタイミングでひっくり返して、最高の焼き加減で食べるのが一番おいしい。
逆に、まだ焼けていないのに勝手にひっくり返されると「いや、今じゃない!」ってつい思ってしまう(笑)だから、焼肉屋に行くと気づけば自分がずっとトングを持っていて、家族や友人、社員の分も自分が焼いて取り分けていることが多い。
単なる食いしん坊のこだわりと思われるかもしれないけど(笑)、どうせ一緒に食べるなら「一番おいしい状態で食べてもらいたい」と思うから。
|これもまた、バリューマインドの「プロの、誇りを。」を感じます(笑)!では、小さい頃、どんな夢を持っていたんですか?
社長:もちろん、サッカー選手。それは、みんな知っているかもしれないけれど、実は、子どもの頃は歌手になりたかったんだ。
ただ歌うことが好きだったというよりも、カラオケの空間がすごく好きで。みんなで同じ時間と空間をシェアして、一体感が生まれる瞬間があるじゃない?あのなんとも言えない高揚感や、ワクワクの気持ちがひとつになる感じがたまらなかった。
歌手の夢は早々に手放したけれど、その感覚はずっと残っているのかもしれない。今も自分のシゴトを通じて「人を巻き込み、一緒に盛り上がれる瞬間」をつくることに強いやりがいを感じている。事業を仕掛けて、仲間と一緒に挑戦して、新しい景色を見に行く。その時に感じる一体感は、子どもの頃、カラオケで覚えたあの高揚感とどこか似ているように感じる。
お客さまとの信頼関係を大事に、唯一無二の事業を創る
|ここからは、バリュエンスについて聞いていきたいと思います!バリュエンスであまり知られていない裏話とかってありますか?
社長:「なんぼや」の名前の由来は知っているかな?
この言葉には二つ意味があるんだ。ひとつは「物の価値はいくらか」と真正面から問いかけること。もうひとつは、関西の値切り文化を表している。値段交渉って単なる駆け引きじゃなくて、ちょっとしたエンターテインメントなんだよね。やり取りを通じてお客さまと笑い合ったり、距離が縮まったりする。そのコミュニケーションにこそ価値があり、このビジネスの面白さがある。
だから、この名前は自分たちのビジネスをすごく象徴していると思っている。物の価値をきちんと見極めること。そして、人とのやり取りを大切にし、信頼関係を築いていくこと。その両方を端的に伝えられる。そう考えると、「なんぼや」という名前は本当に良い選択だったと、改めて感じている。
|これまでのバリュエンスの成長の中で、一番大変だった時期はいつでしょうか?
社長:バリュエンス(当時のSOU)を立ち上げてから、上場を果たすまでの数年間は、本当に「背伸びして駆け抜けた」時期だった。社員数は100人、200人と一気に増えていき、売上も倍々で伸びていった。勢いはあったけれど、その分、重圧もものすごかった。管理部門も整っていない中で、毎日が全力疾走。正直、息をつく暇もなかった。ただ、その混沌の中でさえ、ワクワクしたし、楽しんでいた。だから、成長し続けることができているんじゃないかと思う。
特に印象に残っているのは、オークション事業の立ち上げ。最初は他社のやり方を見よう見まねで始めたけれど、結果は散々だった。参加者から厳しいご意見もたくさんいただいたし、自分たちの未熟さを突きつけられた瞬間でもあった。でも、そこから逃げずに一つひとつの声を真摯に受け止めて改善を重ねていった。その積み重ねが「バリュエンスにしかできないオークション」を形にしていったんだと思う。
背伸びしながら、叱られながら、それでも前に進み続けた数年間だった。大変だったけれど、あの挑戦があったからこそ、会社としての土台ができ、唯一無二の事業をつくりあげることができたと思っている。振り返ると、あの時期があったから今のバリュエンスがある、と胸を張って言えるね。
世界で最も影響力のある会社へ
|今後、実現したいことを教えていただけますか?
社長:自分が目指しているのは「バリュエンスを世界で最も影響力のある会社にする」こと。それは、売上高で一番になることではない。世の中に新しい価値観を提示し、ポジティブなインパクトを与える存在でありたいと思っている。
リユースという領域は、まだ世界的に確立されたスタンダードがない。だからこそ、自分たちがその基準をつくることができると思っているし、単に物を売り買いするのではなく、「その選択が未来を変える」という体験を提供したい。自分たちなら、世界中の人の価値観を動かす存在になれると信じている。
今期はいろいろなイベントも予定しているので、楽しみにしていてほしい。そこで新しいムーブメントをつくり、「本気で世界を変えにきている会社」だと世の中に示すつもりだ。
|最後に、社員へのメッセージをお願いします。
社長:バリュエンスは今、まさに「第二創業期」。五年後、十年後に「世界で最も影響力のある会社」になるという未来を見据えると、今はそのための基盤を固める時期にすぎない。
この時期に一緒に働けていることは非常に貴重で、ここでの挑戦や意思決定が、会社の未来を大きく左右していく。だからこそ、一人ひとりの挑戦が欠かせない。
自分はその未来を本気で信じているし、必ず実現できると確信している。バリュエンスを次のステージへ押し上げるのは経営陣だけではなく、全社員の行動の積み重ねだ。だからこそ、ぜひ一緒に走ってほしいし、同じ視点で未来を描いていってほしい。
|編集後記
社長の言葉からは、常に未来を描き、挑戦を楽しむ姿勢が伝わってきました。焼肉のトングを手放さないというエピソードも、細部まで価値にこだわる人柄を象徴しているように思います。
「シゴトこそが趣味」と語る姿勢は、働くことを単なる業務ではなく、人生を豊かにする体験として捉えているからこそ。そんな社長の在り方は、社員一人ひとりに「自分も一緒に未来を創りたい」と思わせる力を持っていると感じました。
この「第二創業期」に共に働けている私たちは、その物語を共につくる仲間です。社長と描く未来を信じ、次の挑戦へ進んでいきたいと思います。