ルクミーの開発を支えるインフラエンジニア。プロダクトとユニファの成長のため、チームで心掛けていること | Unifa Engineer/ユニファ従業員インタビュー
ユニファにいる様々なプロフェッショナルを紹介するユニファインタビュー。今回は、「ルクミー」の開発を推進するプロダクトエンジニアリング部 ICT活用推進開発課の平井亮一と姜 玟求(カン ミング)...
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こんにちは、ユニファ採用チームです!今回は、プロダクトデベロップメント本部をまとめる取締役CTO赤沼寛明より、ユニファの事業や現在の開発チームについて、また今後目指すこと等をまとめてご紹介!ぜひ、最後までご覧ください。
※本インタビューは2023年7月時点の情報です
今、我々が取り組んでいることはテクノロジーを活用した保育や子育てに関する課題解決です。それを実現するために展開を進めているのが「スマート保育園・スマート幼稚園・スマートこども園」構想です。
そしてそれらを実現するために提供しているのが、保育施設向け総合ICT「ルクミー」というプロダクトですね。ルクミーは、Look at me(=私を見て)が語源で、保育現場の「もっと見たい、もっと見てほしい、もっと叶えたい」といった世界観を体現するプロダクトを提供しています。
ルクミーを使うことで、
そんな価値提供を目指しています。
例えば、午睡チェックのセンサー、今後様々なプロダクトに使われていく写真などを活用して、IoTプロダクトやAIプロダクトなども作り、「保育士不足」という社会課題の解決を目指しています。テクノロジーを活用しながら、保育者の方が本来の業務である「子ども達との関わり」にもっと時間を費やすことができるように、そして、保護者も安心して子育てしながら働くことができる社会の創造をゴールにしています。
つまり、今取り組んでいることは、テクノロジーの力を使って、もっと家族を豊かにしていくことにつながると考えています。
もちろんテクノロジーを活用しなくても解決できる課題はあります。仕組みを変えることで解決できることはテクノロジーを使用しなくてもいいと考えています。一方でテクノロジーでしか解決できない課題は確実にあります。我々ユニファはテックカンパニーとしてしっかりと技術を使って、家族が幸せになる世の中を実現していきたいと考えています。
保育園や幼稚園、こども園などの保育施設の中で、基本的には保育園を主なターゲットとしてきました。
その保育園の中でも様々な種類があります。例えば個別に運営されている保育施設や、事業会社が大規模に多くの施設を運営しているケース、小規模な事業所内保育所や、公立の保育園など様々なセグメントがあります。
今後は公立の保育園など他のセグメントもターゲットにしていくなど範囲を広げていきます。その他には、保育施設というToB向けだけではなく、ToC領域である、保護者向けのサービス展開も計画しています。
ToC向けサービスとして実際に展開している事例としては、ルクミー体験パーク(https://taiken-park.com/)があります。このように、既存のルクミーの販路拡大だけではなく、徐々に範囲を広げていく動きをとっています。
今は、ほぼウォーターフォールで開発を進めています。背景として、プロダクトを保育施設に導入していただく場合に、4月の新しい年度が始まるタイミングで新たに導入いただくということが多いという市場の特徴があります。
年度途中のタイミングで導入いただくこともありますが、年度途中からプロダクト導入する場合、保育者の方も年度途中で業務の進め方を変えたり、保護者の方に対して連絡帳のやり取りの方法が変わる説明をする必要が出てきます。この年度途中に業務方法や保護者の方との連携方法を変更するというのは、想像以上に大変で、年度が切り替わるタイミングで保育者の方へのレクチャーをしたり、保護者説明会の際に説明するなどしたほうがスムーズに物事が進む市場の特徴があるためです。そのため、開発側に求められる動きは、新年度からお使いいただく想定の機能は4月までにリリースする必要があります。
尚、開発にも影響するため、セールス面の話をすると、施設側での4月からどんなプロダクトを導入していくのかの検討は、11月12月ぐらいから始まっていきます。
なのでセールス面での繁忙期は11月から始まっていくのですが、このタイミングで全ての機能がリリースされてる必要もないですし、ロードマップを全部公開しているわけではありません。しかし、商談していく中で、導入を決めてもらうために、4月までにどのような機能がリリースされるかの一部の説明が必要なケースがあります。
商談時にお客様にお話している以上、ちゃんと期日通りにリリースしていかないといけないという点では、プレッシャーを感じることもあると思います。
このような市場特性があるため、デッドラインから逆算する形でプロジェクト全体を見通しやすいウォーターフォール開発を採用しています。
まず職種ごとの領域から説明します。
サーバーサイドエンジニアの場合、バックエンド、フロントエンド、インフラ領域も開発を担当しています。サーバーサイドはRuby on Rails、フロントエンドは基本的にはVue.jsを採用しています。
モバイルアプリ向けのAPI開発や、管理画面のフロントエンド開発などはサーバーサイドエンジニアが対応しています。サーバーサイドエンジニアがフロントエンド開発もカバーしている背景としては、保育業界では最先端でリッチなフロントエンド開発が求められるわけではなく、シンプルで使いやすいプロダクトを好まれる傾向であり、フロントエンド専門のエンジニアでなくても対応できる範囲であるためです。
インフラについてはインフラエンジニアも在籍しているものの、現在14プロダクトをカバーするにはインフラエンジニアが不足しているため、サーバーサイドエンジニアが自分の担当プロダクトのインフラまで含めて設計・構築・運用を行っています。
インフラエンジニアはサービス全体に関わるような横断的なインフラ領域を主に担当しています。例えば、セキュリティやモニタリングに関連する領域です。その他にはTerraformによるインフラ構築などにも対応しています。
開発プロセスの担当区分ですと、それぞれのエンジニアが上流から下流まで対応しています。企業によっては上流と下流で担当者を分けているケースもありますが、ユニファの場合は、設計も実装もやって、リリースも関わって、運用や追加開発、障害対応など一貫して対応していきます。運用だけだとモチベーションがなかなか上がらないというのもありますが、運用や追加開発などのケースも想定した開発をするためには自分で担当することも重要なので現在のスタイルを採用しています。
開発チームの担当区分でいうと、現在4チームで構成しており、プロダクトの数はそのチームの数よりも多いため、1つのチームが複数のプロダクトを担当しています。
在籍しているメンバーの経歴ですが、元々かなり小規模なチームの中で開発をされていて、「もっと優秀なエンジニアがいる組織、チームで開発が進められる組織に行きたい」と考えてユニファに転職してくれているメンバーもいます。その他には、受託開発を行っていて、「自社サービスに関わりたい」と考えていたメンバーもいますし、大手企業に所属していて、マネジメントに専念しなければならないものの「ずっとコードを書いて開発していきたい」と考えて転職してくるメンバーなど、様々な理由でユニファに入社頂いています。
キャラクターは、エンジニアに限らず開発メンバーは、基本的に落ち着いたタイプのメンバーが多いんじゃないかなと思います。
これは、エンジニアに限らずですが、ユニファでは我々の事業の内容に興味を持って入社される方が多いんです。保育や家族コミュニケーションに興味を持ってくれる方の特徴として、優しいとか、思いやりがあると表現されるような性格の方が多いんだと思います。そのため、コミュニケーションをとりやすいメンバーが揃っていると思います。
マネージャーの経歴としては、プロダクトマネージャーだと、元々ディー・エヌ・エーとか、Qrioなどでプロダクトマネージャーを経験していたり、経営をしていたメンバーなどが在籍しています。エンジニアマネージャーですと、ソニー→アクセンチュアという経歴を持っているメンバーや、GEヘルスケアで、機械学習とマネジメントを経験したメンバーなどが在籍しています。このように様々な経験/経歴を持ったメンバーがマネージャーには多いです。
マネジメントスタイルは、マネージャーごとに異なりますが、一方的にトップダウンスタイルでマネジメントをするのではなく、メンバーの意思を尊重してくれるタイプが多いと思います。
念のため補足をしておくと、会社としてメンバー各々がやりたいことに完全に寄り添えるかというと、あくまで会社として今どういうことをやっていくかっていう目線があるので、そこに対してもちろんやりたいことはわかるけど、今会社としてはこっちなんだよねみたいな話とか、そういったところは一定説明をして、アサインをしていくみたいなところではあるかなとは思いますね。
ユニファには家庭を持っているメンバーが多く在籍しています。開発組織でも半数以上は既婚者か子供がいる方ですね。
ユニファ全体で共通している空気/雰囲気なのですが、子どもが急に発熱してしまい保育園から呼び出されたりしても、予定していた業務はしていただくようにはしていますが、「お大事にー!」という空気を持っているため、子育て期によく聞く肩身の狭さなどはありません。他には産休育休なども、マネージャーが「産休いつから取る?育休どうしたい?」という話にすぐ入るので、安心して働ける環境は提供できていると思います。
一方で、我々ユニファが実現したいPurposeや事業成功を考えると、子育てのために一時的に離席することがあっても、その分はカバーしていかなければ、Purposeの実現や事業成功は遠のいてしまいます。そのため、各々が自身のタスクは責任を持って担当しようという文化があります。子どももいる方でも働きやすい環境であり、それぞれがプロとしてワークもしているのがユニファの特徴と言えると思います。
前提の話になるのですが、保育の課題解決や、家族コミュニケーションのインフラになるためのプロダクトは展開し続けますが、一方でこれらのプロダクトを継続的に提供できるようにもしなければなりません。
ユニファは「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」というPurposeを掲げています。インフラとは生活や産業活動の基盤となっている施設やサービスと定義されているように、なくなっては多くの方が困るものです。だからこそ、ユニファがサービスを提供し続けるため、新しい社会インフラを世界中で創り出すためには収益性は必ず必要な要素になります。
社会的貢献性の高い事業に関わるからこそ、経営や事業運営として収益性が見込めるのか、市場の将来性などはシビアに考えていかなければなりません。このバランスに関してはこれから作っていくプロダクトはもちろん、既存プロダクトも同じように定期的に考慮すべきだと考えています。
この前提の上で、保育施設向けサービスの改善や新事業開発を行いつつ、コストを抑えながら開発を進めるための検討は、プロダクト全体で行っていく方針です。
その他には、新しい技術の取り入れについての考え方ですと、最近(2023年3~5月頃)で言えば、ChatGPTを現在のプロダクトに取り入れて機能向上につなげるための検討を行うなど、世の中の状況に合わせて新しい技術の取り入れも行っています。
まず1つ目は業務の効率化です。
現時点では(2023年5月時点)では組織規模をすぐに大きく拡大することは想定していません。一方でプロダクト数も一般的なスタートアップと比較すると多いため、必然的に開発チーム全体で業務の効率化は求められます。
2つ目は生産性向上です。
各々の業務を効率化することで生産性を上げていくことももちろん必要ですし、それぞれの業務範囲に閉じこもってしまうのではなく、お互いにオーバーラップしていきながらチーム全体での生産性を上げていく動きも求められると思います。その他にはそれぞれが開発出来る領域を広げていくことで、現在よりも柔軟に開発できる環境を作ることも出来るかと考えています。
3つ目は経営視点とそれに伴った行動です。
いわゆる技術視点だけではなく、会社の状況を把握し、求められている行動を理解し、実際に行動に移していく必要があります。今後、強固な組織を作っていく上では職種に限らず必要だと考えています。
事例の一つとして、ユニファではリリース前のテストはQAエンジニアが担当していますが、開発ボリュームが拡大するに連れてQAエンジニアの増員や、外部委託の割合を増やす必要も出てきてしまい、結果的に工数や費用などのコストが増加してしまう課題が発生しています。
今後は、サーバーサイドエンジニアやモバイルエンジニアもテスト対応に入り、工数や費用を抑える動きをとっていきます。QAエンジニアに任せっきりではなく、テスト自動化対応なども出来るSETエンジニア(Software Engineer in Test)まではいかなくても、テストの知見/スキルを持ったエンジニアチームにしていく活動が進んでいます。
テスト自動化に関してでいうと、Autifyやmablを使用することも検討していますが、APIのテストなどもあり、実際に開発エンジニアがどの程度テスト領域に関わるかはこれから設計する必要があります。
これは一つの事例ですが、業務領域を広げていくことや新しい技術知識/スキル習得に面白みを感じられるかどうかも今後のユニファの開発メンバーに求められる要素だと考えています。
生産性の高いチームを作っていきたいと考えています。それぞれが熱量高く、自分の専門領域に対してプロフェッショナルとして、高い技術力で貢献しながら、他職種のメンバーともシームレスに連携をしていき、高い生産性を発揮できるようなチームです。
そのために開発の生産性可視化と、可視化に伴い発見できた課題の改善に向けた取り組みは進めています。
この話になったときに、「生産性はどこで計測するのか?」という問題が出てくると思いますが、これは個人的に考えていることがあります。
アウトプットはなんらか定量的に計測は出来ると考えています。多くの企業が生産性の可視化に取り組んでおり、例えばPR数や、デプロイ数、PRクローズまでのリードタイムなどを計測する動きを取っています。ですが、それらが最終的なアウトカム、要は事業の利益、企業の業績としてどの程度貢献できているかはなかなか見えていません。
我々はNPO法人ではなく、事業会社としてサービスを提供しているため、必要になるのは、利益の創出です。そのため、エンジニアも利益にどのような貢献をしているのか、どの程度貢献できているかという指標を作っていきたいと考えています。
この「利益へのつながり」を可視化することでメンバーとしても、課題が明確になり、何のアクションを重視すれば事業に貢献できるのかが把握できる状態を作りたいと思います。
では具体的に何をするか?というとトライ・アンド・エラーを繰り返しています。ユニファは役職等関係なく意見を出すという文化があるので、マネージャーやメンバーに素案を話して、その際に出てきた意見をもとに考え直したりすることもあります。
まだまだ理想に対して現状は課題が多く残っています。レベルが高いメンバーもいるもののまだ取り組んでいかないといけないことがあるというのが今のユニファです。このような環境に少しでも興味を持っていただける方がいらっしゃれば、ありがたい限りです。カジュアル面談などを希望いただけるのであれば、できる限り直接お話していきたいと考えています。
もし、ユニファに少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。実際に活躍するメンバーや、採用に関しては以下からもご確認いただけます!