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ユニファ株式会社代表取締役CEOの土岐です。
本日プレスリリースを通じてご報告の通り、ユニファはシリーズDラウンドとして、素晴らしい投資家の方々から、総額40億円の第三者割当増資契約を締結致しました。
また、経営陣・ガバナンスの強化を目的に、新社外取締役として、ユーザベース取締役である松井しのぶさん、西村あさひ法律事務所 パートナーである岩瀬ひとみさん、元メルカリCFO・Minerva Growth Partners創業パートナーである長澤啓さんを外部から選任するとともに、監査等委員会設置会社へ移行しました。
今回のエントリーでは、資金調達やガバナンス強化の背景、現状の事業進捗とともに、今後ユニファが目指していくことについてお話しようと思います。
海外・国内の新規投資家のご紹介
今回のラウンドは、国内外の著名な機関投資家の方々が出資してくださいました。私からそれぞれの投資家の方々について簡単にご紹介します。
■ 海外投資家
株式会社メルカリでCFOを務めた長澤啓氏とモルガン・スタンレーでGlobal Internet Banking/Global Software Banking Group日本統括責任者を務めた村島健介氏が香港の資産運用会社Pleiad Investment Advisorsと共同で設立した、主として日本のレイトステージの未上場スタートアップを中心に投資を行うグロースファンドです。これまで、有力なスタートアップであるANDPADさんやCAMPFIREさんに投資されています。
「ウーマノミクス」の提唱で著名であるゴールドマン・サックス証券株式会社 元副会長のキャシー松井氏と、OECD東京センター所長である村上由美子氏、100万部超を記録した『ファクトフルネス』の翻訳者である関 美和氏等によって設立された、日本初のESG重視型ベンチャーキャピタルファンドです。
セールスフォース・ドットコムのコーポレート投資部門であり、Salesforce Customer Success Platform をさらに強化する次世代のエンタープライズテクノロジーへの投資を行っています。SaaS企業の目標ともいえる企業であるSalesforceですが、Diversity and Inclusion(D&I)やインパクト投資にも力を入れており、今回当社の株主になって頂きました。
また、社名は非公開となりますが、海外上場株機関投資家(ロングオンリー型・独立系資産運用会社)からも出資いただきました。
■ 国内投資家
国内におけるESG・インパクト投資の領域を牽引する機関投資家です。シリーズCに引き続き、ご支援いただきました。社会課題解決型がスタートアップにも数多く投資されており、五常・アンド・カンパニーさん等にも投資されております。
シード・アーリーおよびIPO前のグロースステージを対象とし、インターネットサービスの他、デジタルトランスフォーメーションやディープテックを含めた領域に投資を行っています。AnymindさんやSHOWROOMさん等に投資されております。
創発の莟(つぼみ)ファンド様
多様なスタートアップの持続的成長と育成を目的に、鎌倉投信株式会社とFuture Venture Capitalによって設立されたファンドです。鎌倉投信さんはいわゆる上場株の投資信託であり、当社の社会性と将来性を買って頂きました。
HBS(ハーバードビジネススクール)出身の中村氏が設立したインパクトファンドです。社会的インパクトリターン(事業が社会課題の解決へ与えるポジティブな影響の拡大)と経済的リターンに相乗効果のある事業を行う日米のグロースステージ未上場企業への投資を行っています。
国内を中心に、シードからレイターまで様々なステージのスタートアップ投資を行う博報堂DYグループの投資家です。
ユニファが掲げるパーパス(存在意義)や社会的意義への共感、そして、ビジネス面における成長性の両面から強いご支持を頂戴し、このような素晴らしい投資家の方々とのご縁をいただけたことに深く感謝すると同時に、経営者としてしっかりと価値をお返ししていかなければと、改めて身の引き締まる思いです。
ガバナンス強化の背景について
資金調達に加えて、ガバナンス強化の一環で、監査等委員会設置会社へ移行します。また、新たに3名の方を社外取締役としてお招きしました。
一般的には、こうしたガバナンスの体制の変更は上場後に行うケースが多いと思いますが、ユニファは未上場の段階から踏み切りました。それは、当社としてESG経営を非常に重視していることに加え、公共性の高い事業を営んでいる身である点や、社会課題解決型スタートアップとして高い視座をもって経営を行いたいといった背景からの意思決定になります。
今回新任社外取締役になっていただく方々についても、ご紹介させてください。
松井しのぶさん 株式会社ユーザベース取締役Chief People & Administrative Officer
我々の大先輩でもある上場会社 株式会社ユーザベースでコーポレート部門やガバナンス全般を所管してきた方です。松井さんは、パナソニック株式会社の社外取締役にも就任されます。
岩瀬ひとみさん 西村あさひ法律事務所 パートナー
日本とNY州の弁護士資格を持ち、個人情報保護やスタートアップ法務に関する高度な法務的な専門知識をお持ちの方です。複数社で社外役員を経験されております。
長澤啓さん Minerva Growth Partners 創業パートナー
株式会社メルカリの元CFOとして、IPO経験を含むスタートアップ企業の経営経験や複数のスタートアップ企業の経営支援に関する豊富なご経験とご見識をお持ちの方です。
課題先進国日本の取り組みをモデルケースに世界へ。世界中の「家族の幸せ」の実現に向け採用を強化します。
ユニファは2013年の創業以来、今年で8年目を迎えますが、まだまだ保育士不足・待機児童問題を含めて、保育や子育てに関する社会課題は大きく改善されていません。また、世界経済フォーラム(WEF)が実施したジェンダーギャップ指数2021において、日本は調査対象156ヵ国中120位とG7の中で最下位という結果でした。
ジェンダーギャップの解消・女性活躍のより一層の推進が不可欠となるなか、保育施設は働きながら子育てをする人達の社会インフラとして、ますます重要な役割を担っています。だからこそ、「スマート保育園®」構想の展開を通じて、保育士不足や待機児童問題の解消に貢献していきたいと考えています。
「ルクミー®」シリーズを全導入した「スマート保育園®」のモデル園の中には、1ヶ月あたり60%以上の業務時間削減を実現した園もあるなど、劇的な成果が出ています。ありがたいことに、全国の保育施設における導入数も10,000件を超え、30ヶ所以上の地方自治体へ導入されており、日々多方面からお声がけいただくようになりました。
とはいえ、「社会インフラ」となる為には、まだまだ、やるべきこと・やりたいことことがたくさんあると思っています。例えば「スマート保育園®」を通じて得られるデータを活用しながら、保育や教育の質を向上させていくこと、保育者の方々が自らの保育を振り返り・高められる場の提供や、保育現場の組織課題への伴走なども考えられるでしょう。
また、アジアを中心に、日本と同様に少子高齢化に伴う社会構造の変化を迎える国々はたくさんあります。中長期的には、ユニファが国内で培ってきたノウハウを海外へ輸出したいと考えています。
こうした未来を描いた時、ルクミープロダクトの進化に加えて、ユニファという組織のさらなる進化が必要です。そして、進化の原動力となるのは、ビジネスの最前線で一緒に汗をかいてくれるメンバー一人ひとりに他なりません。
ユニファが掲げる「家族の幸せを生み出す新しい社会インフラを世界中で創り出す」というパーパス(存在意義)を一緒に実現してくれるメンバーを募集しています。
ここまでのお話で我々に興味をもっていただけた方、ぜひお会いしましょう!