最近、僕を萎えさせる、こんなやり取りがあった。
僕「T君、そろそろ後輩連れて、ご飯でも行ってきたら?」
T君「え、それ、経費でますか?」
この瞬間、僕は「この子は、このままだと一生ダメだな」と思ってしまったのだ。
なぜか?
こんなことを聞いてくるということは、人に興味がないからだ。
後輩はもちろん、お客様との会食だって、「経費が出るから行きたい」なんてマインドではダメだ。
「とりあえず案件欲しい」だけ思っている人間もナンセンス。
もちろん、少しはそう思ってしまうこともあるかもしれないが、普通に人の人生聞くのって楽しくないだろうか?「この人のこと知りたいな」とか「ビジネスとか関係なく、本音で話し合ってみたいな」とか、思わないのだろうか?
おそらく、思わないから第一声が「経費出ますか?」になってしまうのだ。
人に興味がない人間は、営業も採用もできない。
これは断言しておくが、人に興味がない人間は、営業も採用もできない。
相手に興味を持たない限り、真の人間関係を構築できることはないし、真の人間関係を構築できない人間に、モノを売ることはできず、本当の意味で人がついてくることもないからだ。
TSUIDEで採用したメンバーに、よく「なんで入社を決めたのか?」を聞いているのだが、他の会社は、よく面接で聞かれるような質問だけを聞かれたが、TSUIDEでは「どういう人生を生きてきたか?」「どうなりたいのか?」「キャリアパスはどう考えてるの?」を聞かれまくったからだそうだ。
それは、別に採用戦略でそうしているわけではない。
シンプルに興味があるから聞いているだけなのだが、それが、結果TSUIDEに入りたいという気持ちを加速させているのは、間違いなさそうである。
人に興味がない人の特徴
人に興味がない人間には特徴がある。もし、自分や会社のメンバーに当てはまるものがあれば、気をつけてみてほしい。
■経費で飲みたがる
人に興味がないから「自腹でも、この人と飲みたい」という思考に一切ならない。結果、真の人間関係を築けない。
■質問をしてこない
人に興味がないから、相手への質問が出てこない。結果、話していても盛り上がらないし、自分の知識で完結してしまうから、話の引き出しも増えていかない。
■質問させても、ありきたりな質問する。
例えば、ハブ酒を推しているお店があったとしよう。
少しでも人に興味がある人間なら、店長さんに「なんでハブ酒を推しているんですか?提供しようと思ったんですか?」「ハブ酒がそんなにお好きなんですか?」と聞くはずだが、人に興味がない人は、どんなに質問を捻り出しても、「ハブ酒って沖縄でしたっけ?」などといった、モノについての質問しか出てこない。
素敵なカバンを持っている人を見ても「なんでそのカバンを選んだんですか?」「他にどんなカバンと悩んだんですか?」といった質問ではなく、「それ、いくらするんですか?」「本革ですか?」などと聞いてしまう。
そんな会話が盛り上がるわけがない。
■お礼を言えない
例えば、相手が主催の飲み会があったとしても、相手がその飲み会を開催するためにどんな苦労をしたか慮れないから、「昨日のお礼した?」などと聞いても「ごめんなさい。漏れてました」などと平気で言う。
そもそも、お礼は、漏れるものではなく、当たり前に言いたくなるものだ。お礼をタスクと捉えてしまっているから「漏れる」などという言い回しになってしまっているのだ。
そんな奴は、お礼を言っても棒読みに聞こえてしまうものだ。
■バックオフィスからの評価が低い
バックオフィスのメンバーにはいつもお世話になっているのだから、たまに飯に誘ったり、出張先でお土産を買ったりなどするのは、お礼と同じく、当然のようにすることだ。
しかし、人に興味がないと、そんなことは露とも思わないので、結果、お礼を言うどころか、雑な仕事の頼み方ばかりして、バックオフィスからの評価も低くなる。
ちなみに、どこの会社の話を聞いても、売れ続ける営業マンはバックオフィスからの評価が高い。
■趣味が少ない
趣味を始めるには、「自分が楽しみたい」という気持ちと同時に「ヒトと共通点が増えたらいいな」という気持ちも必要だと思う。
人に興味がない人間からは、後者が削ぎ落ちてしまっているのだ。
■勉強をしない
上記と似ているが、相手にどう思われるかを気にできないから、勉強もしない。
■タクシーやレストランで、態度が悪い
相手に興味がないと、相手がどんな気持ちになるかを想像できない。
それは、相手をモノとして見ているのと同じだ。
そんな人は、タクシーでも運転手さんにお礼を言わないし、レストランでも店員さんにタメ語で話しかける。
「すみません、お箸」という人が僕は嫌いだ。
「すみません、お箸ください」だろうと必ず注意する。
■オフィスで、ゴミを捨てない
人に興味がないから、オフィスにお客様が来た時にどう思うか?を想像できない。多分「自分は気にならないから大丈夫」とでも思っているのだろう。
だから、ゴミが落ちているのも気にならないし、ゴミ捨てなど行こうとも思わない。
どうすれば、治るのか?
さて、愚痴になってしまっても仕方ないから、どうすれば「人への興味がない状態から脱却できるか?」を考えてみた。
結論から言うと、人に興味がない人間に興味を持たせるのは、かなり難しい。不可能と言ってもいいくらいだと思う。
救いがないかもしれないが、それくらい生まれ持っての特性や、育ち方が影響を及ぼしている問題なのだ。
とはいえ、いくつか「これならば…?」と思うことは絞り出せたので、一応記しておく。
■ルールを決める
例えば、TSUIDEの朝会では、メンバーがローテーションで好きな話をして、そのあと、その話に対する質問を、他のメンバーがするというルールを設けている。
このように行動から先に決めてしまい、思考を後からついてこさせるというやり方はあるかもしれない。
■大失敗をする
元も子もないが、人に興味がないことにより大失敗をすれば、さすがに考えを改めるのではと思う。
会社としては大きな投資だが、学びに変えられる可能性があるならば、大失敗させたいと思う。
■経営者マインドを植え付ける
会社を大きくしたいと本気で思っていれば、自分の思考を見つめ直さざるを得ない。
経営の世界では、なぜ自分の会社が伸びないのか?という問いの答えへの執着が、そのまま差になるからだ。
その時に、人への興味が芽生える可能性は少なくないと思う。
■子どもができる
子どもができると、身近な人に「子どもに興味ない」ことをさすがに責められるだろう。
身近な人に言われ続ければ、どんな人でも人に興味が出始めると信じたい。
人への興味をもって仕事をしよう
こんなnoteを書いているからか、ありがたいことにTSUIDEには、そもそも僕に興味を持って面接に来てくれる人も増えてきており、人に興味があるメンバーが多い。
僕自身も、メンバーがみんな、他のメンバーやお客様やパートナー企業に興味を持って仕事をしてほしいし、そういう人の方が仕事を楽しくできて、長期的にみて結果を出せるだろうとも思っている。
今、人に興味がもてない人たちも、この記事を読んで、少しでも興味を持つようになってくれれば、嬉しいことである。
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