こんにちは!Trimの小日向です。先日「mamaro™」が47都道府県制覇・累計利用回数200万回を達成しました!
代表長谷川のnoteはこちら
▼note | 全国制覇
https://note.com/trim_ceo/n/ne7ab0b8c0d78
こちらの記事では、noteには綴られなかった「組織崩壊の危機」や、次なる「2万台の壁」についてインタビューしました!ぜひ最後までご覧ください😊
47都道府県制覇は、あくまで「通過点」
——設置型ベビーケアルーム「mamaro™」の47都道府県への導入、そして累計利用回数200万回突破、本当におめでとうございます!外からの反響はいかがでしたか?
長谷川: ありがとうございます。Facebookで「おめでとうございます!」というコメントをいただいたりして感謝しています。ただ、社内としては「ついに達成した!」というような大きなブレイクスルー感は、実はあまりないんですよ。
——それは少し意外です。これほど大きなマイルストーンを達成されたにも関わらず、なぜでしょうか?
長谷川: ええ。もちろん嬉しいですが、私たちの目線はすでに「国内での稼働台数2万台」に向いています。まだまだたったの 1,000台強ですから。そして最終的なゴールは、「mamaroを探すアプリが不要な世界」を創ることなんです。
外出先で授乳やおむつ替えをしたいとき、今は必死にアプリで授乳室を探しますよね。でも、「トイレに行きたい」と思ったときにアプリを開く人はいません。授乳室がトイレと同じレベルの社会インフラとして、どこにでもあるのが当たり前の世界にする。47都道府県制覇も、その壮大なビジョンに向けた通過点に過ぎません。
組織崩壊の危機を救った「行動指針」と、究極の透明性
——今は順調に社会実装が進んでいますが、過去には組織がバラバラになってしまった時期もあったと伺っています。
長谷川: はい。当時も行動指針を作ってはいたものの、言葉だけで全く浸透していませんでした。業績も下がり、チームの雰囲気も正直最悪で。 当時、Trimには中途入社のメンバーが多く、それぞれ育ってきた環境も文化も違いました。だから、お互いに気を遣って会話をしてしまって、「何が言いたいのか正直よくわからない」というコミュニケーションになっていたんです。
——そこからどうやって組織を立て直したのでしょうか?
長谷川: 実はその時、メンバーの側から「仲間なんだからシンプルにやろうよ。行動指針に『シンプル』を追加しよう」という提案が出てきたんです。プロダクトも提供価値もシンプルであるべきだと思っていたので、すごくいい言葉だなと即採用しました。それ以降、「今のコミュニケーション、シンプルじゃないよね」と日常の会話でも使うようになり、少しずつ浸透していきました。
——メンバーからの自発的な提案が、共通認識になっていったのですね。
長谷川: ええ。そして同時に、この危機を乗り越えるためにもう一つ、私から大きな決断を下しました。会社の財務情報をすべてフルオープンにしたんです。 大抵の場合、未上場のスタートアップは社員を不安にさせないために隠したがるものですが、私は「ランウェイ(資金が尽きるまでの期間)がいくらで、今月の支出がこれくらいで」というシビアなキャッシュフローまで全部見せました。私一人で悩んで焦っていても解決しないから、「みんなに開示して、みんなで考えてなんとかしようぜ」と。
結果として「この会社潰れちゃうじゃん」と半分以上のメンバーが辞めていきました。でも、すべてを共有したことで、残ってくれたメンバーは、「なんとかやるしかないですね」と結束が信じられないほど強固になりました。何より彼らのやることがシンプルになったんです。 その時から、今でも意見をぶつからせることはありますが、「それってTrimにとって益があるのか?」を中心に会話を進められるようになった。これが現在のカルチャーの太い根幹になっています。
「誰かの指示を待つ人は続けられない」Trimでの圧倒的成長
——Trimに入社したメンバーは、すさまじいスピードで成長していくと聞きます。
長谷川: 毎日が新しい課題の連続ですからね。私は、停滞していることに対しては叱りますが、トライして失敗したことには怒りません。「迷ってまして」と言われると「とりあえずやってみようぜ」と返します。準備不足で早く失敗することもありますが、失敗しないと気づけない。失敗できる数は、挑戦した数とスピードに完全に比例するんです。
——挑戦と失敗のスピードが成長を作るのですね。具体的に印象に残っているメンバーの成長エピソードはありますか?
長谷川: インターン時代からいるメンバーですね。正直、最初は「できる子」じゃなかったんです。他のインターン生が綺麗なアニメーション付きのプレゼン資料を作ってくる中、彼だけWordのA4ペラ1枚の文字だけで、口頭で堂々とプレゼンしてきたりして(笑)。
でも、彼は誰よりも泥臭く頑張りました。すごく早く失敗して、すごく早く学習する。PDCAを回す速度が群を抜いていたんです。今では数千万円規模の工場発注を任されるまでに成長しましたし、何かあっても基本弱音を吐かず「なんとかしましょうよ」とポジティブに対応してくれます。
——綺麗な資料を作れることよりも、泥臭いPDCAが勝ったということですね!
長谷川: ええ。彼には、うちで活躍するために一番必要な「ポジティブの素養」があったんです。ただ性格が明るいということではなく、困難な壁にぶつかったときに、それを前向きなエネルギーに変換できる能力ですね。
綺麗に整った無難な仕事よりも、彼のような泥臭い経験や熱意のある行動が、周りを巻き込んでいくんですよね。
だからこそ、私はよく「誰かに指示されるのを待っている人は続けられない」と言います。与えられたタスクをこなすだけではなく、自ら課題を見つけて圧倒的なスピードで動ける。そんな情熱を持った人がうちには合っていると思います。
「自尊心」を手放して。自身の変化と変わらない信念
——事業がスケールしていく中で、ご自身の立ち位置や振る舞い方に変化はありましたか?
長谷川: 大いにありました。創業初期は、自分の圧倒的な熱量をそのままメンバーにも求めてしまっていたんです。「なんでまだ仕事終わってないのに帰るんだ」と辛く当たってしまったり、自分自身もプレッシャーで余裕がなかったりして。
でもある時気づいたんです。「社長は立場が違う」ということに。自分は好きなことをやってるからコミットするのは当たり前だけど、社員は生活もあり、複合的な理由でこの仕事を選んでくれている。だから同じ熱量を求めてはいけないんだ、と。 それからは、瞬間的に感情をぶつけるのではなく、テキストで自分の中で咀嚼してから伝えるスタイルへと意識的に変化させました。
——今の落ち着いたゆうすけさんからは全く想像ができません!内面的なマインドセットも変わりましたか?
長谷川: はい。一番大きな変化は、「自分が評価されたいという自尊心を削った」ことです。起業したての時は「長谷川裕介すごい」と言われたい気持ちがありました。自尊心が高くて、クソガキだったんですよ(笑)。 でも今は、その自尊心を意識的に削り落とし、「Trimという会社、そしてmamaroというプロダクトが評価されること」を純粋に喜べるようになりました。
投資家との関係でも同じです。昔はバリアを張っていた時期もありましたが、自分から腹を割って素直に「今こういう状況で」と毎週のように電話で関わることで、結果的に深い信頼関係が生まれることを学びました。
——逆に、絶対に「変わらない信念」は何でしょうか。
長谷川: Trimにある「6つの行動指針」ですね。実は私、今でも毎朝この行動指針を見返しているんです。 そこに書かれている「Never give up(諦めない)」や「Don't be satisfied(満足しない)」といった言葉を胸に刻み続けないと、私たちは次のフェーズには進めません。だからこそ絶対に諦めないし、決して満足しない。
そしてチームやお客様、関わる皆さんに親切「Be kind(優しくいよう)」であるべきだと思っています。これらを含めた6つの指針を私が忘れるようになったらダメなんだな、と思っています。これだけは、どれだけ組織が大きくなっても変わりません。
国内2万台へ。次なる壁を一緒に壊す「新しい仲間」へ
——最後に、今後の展望と、求める人物像について教えてください。
長谷川: 今、Trimは昨年対比で人数が倍増しています。組織が急拡大する中で、かつてのようにカルチャーフィットを担保することが難しくなってきているのがリアルな課題です。 でも、カルチャーは芯を保ちつつ、人数に合わせてアップデートしていくものだと思っています。大企業やスタートアップなど、全く違う背景を持つ人が入ってくることで良いシナジーが生まれる。特に、これからのTrimをより遠くまで引っ張っていってくれる若い世代の方々に支持される会社になりたいですね。
事業面では「国内2万台」に向けて、施設管理者や経営層へのさらなる認知拡大が必要です。授乳室整備の遅れといった社会問題提起型の発信も強化していきたいと考えています。
——面接では、候補者のどのような点を見ていますか?
長谷川: もちろんこれまでの経験やスキルも大事ですが、それと同じくらい「ポジティブなオーラ」を持っているかどうかに注目しています。 ただ、「常にテンションが高い」とか「性格が明るい」という意味ではありません。困難なことやネガティブな状況に直面したときに、それを前向きなパワーに転換できる「スタンスとしてのポジティブさ」があるかを見ているんです。
たとえば面接の中で、過去の大きな失敗や悔しかった経験について伺うことがあります。 失敗の記憶って、誰でも思い出したくないし悔しいじゃないですか。でも、悔しいと思えるのはそれだけ本気で努力した証拠です。失敗を他責にするのではなく、自分事として受け止め、そこからどう立ち上がってきたのか。綺麗な成功体験よりも、泥臭くもがいた経験の中にこそ、その人の本当の「自走力」が見えると思っています。
編集後記:
今回、ゆうすけさんのお話を伺い、Trimが目指す「mamaro™を探すアプリが不要な世界」の実現には、想像以上に泥臭い挑戦と試行錯誤の連続なのだと感じました。
社会課題の解決と、ビジネスとしての圧倒的なスケール。この二つを両立させながら、世の中の「当たり前」を自分たちの手で創り変えていく。それは決してスマートな道のりでないからこそ、同じ熱量で一緒に汗をかいてくれる仲間の存在が不可欠なのだと思います。
少しでも気になった方は、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからお気軽にエントリーしてください☺️
Trimの次なるフェーズを共に楽しみ、一緒に壁を越えてくれる方とお会いできることを、チーム一同心よりお待ちしています!