1
/
5

【CEO Message #5】納得がいかない中でもベストを尽くすということ

Photo by Alex Smith on Unsplash

筆者:松本 直樹(代表取締役社長)

先日、北京オリンピック、パラリンピックが無事に閉幕しました。オリンピックの閉会式を少し見ながら「去年の東京オリンピックから2年連続だなぁ」とか「長野オリンピック懐かしいなぁ」とか取り留めなく考えていましたが、皆さんはどんな感想を持ちましたか?

私はオリンピックの競技の中ではスノーボードハーフパイプの平野歩夢選手の金メダル獲得後のインタビューが一番印象に残っていて、見ていない方もいると思うので、内容を引用しつつ少しご紹介したいと思います。スノーボードハーフパイプは3回の試技の中における最高点で争われるのですが、平野選手は2回目の試技で世界初の大技を成功させたにも関わらず、予想よりもかなり低い得点に終わり、実況や解説の方も「何故でしょうか」といった雰囲気になっていました。

その後、3回目の試技で再度その大技を成功させ、結果的に金メダルに輝くのですが、想定より得点が伸びなかったときの2回目の試技後の心境については、「納得がいかなかったですね。正直、全然おかしいなと思って、どういうジャッジしているんだと。でも点数出ちゃっていたし、その場でどうこう言って変わる問題でもないので(中略)」と、自身に言い聞かせつつも苛立ちと怒りを抱えていたと回答していました。

しかしその後の3回目の試技に向けての心境というところでは「迷ったんですけど、やっぱり(さらに新たなルーティンを組み込む)必要はない。1位のスコッティが今までもできたことのあるルーティンだったと思うし、トリプルも入っていないし、僕が新しい技をするにはリスクが高すぎるなと思っていた。普通に2本目やっていたことを、高さと着地の完成度とかを高められれば全然上回るだろうなと再確認が自分の中であって、それを信じてよかったなと、最後に滑ってみて思いました」(インタビューはいずれも日刊スポーツサイトより引用)と回答していました。

私としては納得いかない結果を受け入れつつも、現状を冷静に分析し、どのようにベストを尽くすかといった部分をしっかり見据えていたところに平野選手の強さを感じました。

実際、世の中には納得のいかないことがたくさんあります。ですがそのこと自体に文句を言っていても始まりません。現状を踏まえて、どうやって前に進めるか、といったマインドを冷静に持ち続けることが良い結果を出すコツなんだな、と感じたインタビューでした。皆さんも仕事をしていて納得のいかないことやうまく行かないことはたくさんあるかと思いますが、そういう時には「どうすれば前に進むのか」を意識して何事にも取り組んでもらえたらと思います!

Trigger株式会社's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings