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私たちは「世界の『不』を解消し、人の心を豊かにする」という理念のもと、利益追求だけにとどまらず、“社会にどう貢献できるか”を常に問い続けてきました。
私たちの仕事は、目の前の課題を解決するだけでは終わりません。その先にある、関わるすべての人々の心が豊かになる未来を創造すること。それこそが、私たちの存在意義です。
プロジェクトマネージャーとして活躍する村上さんは、特別な支援が必要な15歳の息子さんを含む二人のお子さんを育てながら、4つのプロジェクトを並行して担当しています。突発的な対応や日々のケアが欠かせない中で、どのように仕事と家庭を両立しているのでしょうか。
コロナ禍をきっかけに働き方を見直し、現在はハイブリッドワークを取り入れている村上さんに、子育てエンジニアとしてのリアルな日常と、トライビートならではの柔軟な働き方について伺いました。
【プロフィール】
村上 勝司:自衛官からエンジニアへ転身し、Web系エンジニアとして約14年の経験を持つ。2017年にトライビートへ入社し、現在は4つのプロジェクトをPMとして統括している。
息子の成長とともに変わった、仕事との向き合い方
――村上さんのこれまでのご経歴を教えてください。
高校卒業後は、自衛官として約5年間勤務していました。その後上京し、IT業界未経験ながらCOBOLエンジニアとして採用され、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
途中、自身の難病の影響で体調を崩し、一度システム系の仕事から離れざるを得ない時期もありましたが、職業訓練校で学び直し、Web系エンジニアとして再スタートを切りました。
――お子さんが生まれる前後で、どのような変化がありましたか?
息子が生まれるまでは、正直、仕事を最優先していました。ところが息子は特別な支援が必要で、幼い頃は発作が頻発し、救急搬送や入院を繰り返す日々が続きました。発作が起きればすぐに帰宅する必要がありました。
現在息子は15歳ですが、自力で動くことが難しく、学校の送迎や帰宅後の介助は欠かせません。妻ひとりでは対応しきれない場面も多いため、生活のリズムに合わせて、私もできるだけフォローするようにしています。
私が所属する事業部では、週3回以上の出社が基本ですが、家庭の状況に応じて柔軟にスケジュールを組み立てています。コロナ禍前はフル出社が当たり前でしたが、息子の成長とともに介助の負担が増えたことや、私自身の体調不良をきっかけに、働き方を見直すことになりました。それまでの「仕事第一」の意識から、「家族を大切にしながら働く」という考え方へ、自然と切り替わっていったと感じています。
家族も学びもプロジェクトも──時間の使い方の工夫
――1日のスケジュールについて教えてください。
当社では現在、11時〜15時がコアタイムです。ただ、息子の学校送迎を担当する日は、家を出るのが8時半〜9時頃。自宅からオフィスまで約2時間かかるため、出社はどうしても10時半を過ぎてしまいます。
そのため、社内ミーティングは基本的に11時以降に設定してもらっています。どうしても外せない予定がある場合は早めに家を出て対応していますが、原則は無理のない範囲で調整しています。
リモートワークの日は19時半頃まで仕事をしつつ、介助が必要なタイミングではお風呂や移動の時間を挟みます。状況に応じて、22時頃まで作業を続けることもあります。
――スケジュール管理がとても重要になりそうですね。
そうですね。現在はPMとして4つのプロジェクトを並行しているため、週の初めにタスクを洗い出し、優先順位を整理しています。「どの日に何を進めるか」「どこまで終わらせるか」を明確にしながら、自分の時間をコントロールするようにしています。
――スキルアップのための学習時間はどのように確保していますか?
息子が昼寝をしている時間や、妻に協力してもらって学習時間を確保しています。ただ、一日中勉強できるわけではないので、工夫は必要ですね。
資格の勉強も進めていて、現在のプロジェクトでAIに関わる機会が増えたことから、関連資格を取得しました。日中はなかなか時間が取れないため、朝4時に起きて勉強したこともあります。6時には子どもたちを起こす必要があるので、眠い目をこすりながら取り組みました。さすがに大変でしたが、3か月ほど続けてやり切りました。
仕事と家庭の両立を支えるハイブリッドな働き方
――職場のサポート体制についてはいかがですか?
私はあえて隠す必要はないと考え、息子の状況についてオープンに伝えていました。そのおかげで、周囲も事情を理解しやすく、サポートを受けやすかったと思います。
日本では、特別な支援が必要な子どもを抱える家庭が状況を隠しがちな面もあります。でも、何かあったときに周囲が事情を知らなければ、助けようにも助けられません。お互いが困らないためにも、きちんと共有しておくことが大切だと感じています。
――トライビートの制度で、特に助かっていることは何ですか?
一番大きいのは、ハイブリッドワークが可能であることです。メンバーの多くが家庭を持っているので、家族の事情を大切にしながら働ける点は大きなメリットですね。私自身も突発的な対応が必要なことがあるため、プライベートも大事にできる働き方は本当に助かっています。
――ハイブリッドワークを進めるうえで、工夫していることはありますか?
週の前半に対面でのミーティングを集中させています。重要な議論や情報伝達が必要な場面は、対面の方がスムーズなため、基本的に出社するようにしています。
持病の影響もあり、出社してフルで働くと体力的に負担が大きく、週の後半は自宅で働くことが多いですね。週前半に意思決定を固めておくことで、後半はじっくり作業に集中でき、プロジェクト進行の面でも効率的だと感じています。
――リモートワーク中のコミュニケーションで気をつけていることは?
リモートでは表情や温度感が伝わりにくいため、オンラインミーティングでは基本的にカメラをオンにしています。また、チャットだけでは伝わりにくい話題の場合は、「少し話しましょうか」と短いミーティングに切り替えるようにしています。相談内容や状況に応じて、テキストか対面かを柔軟に使い分けることを意識しています。
互いの状況をオープンに、助け合える環境が魅力
――子育ての経験が、PMとしての仕事に活きていると感じることはありますか?
家庭を持っているプロジェクトメンバーも多いので、その立場を理解したマネジメントができるようになりました。昔は多少無理してでもプロジェクトを進める雰囲気があったかもしれませんが、今はお互いさまの意識で、仕事と家庭のバランスを尊重しながら進められるようになったと思います。
――今後のキャリアについて、目標はありますか?
正直、今は目の前の仕事で手一杯ですが、今年取得したAI系の資格を活かして、少しずつそちらの方向にも挑戦していければと思っています。
家庭の面では、息子が自立することは難しいため、今後もずっと見守っていく必要があります。息子を中心に、自分のあり方や将来を考えていきたいですね。
――最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします!
個人的には、仕事だけがすべてではないと思っています。家族を第一に考えつつ、自分のペースで仕事をコントロールしていければ十分だと思います。もちろん、家族を優先するからといって仕事をおろそかにしていいわけではありません。家庭を持つ人にしかわからない大変さもあります。だからこそ、「うちはこういう家庭だから」と素直に伝えてほしいですね。そうすれば、周囲も理解してサポートしやすくなりますし、安心して働くことができるはずです。
トライビートでは、各々のライフステージを大切にしながら働きたい方を歓迎しています。ぜひ気軽に話を聞きに来てもらえたらうれしいです!