成長中企業の広報としてブランディングにイチから携わる。プライム上場メーカー出身者が感じる「TOKIUMのブランド」をつくる魅力
今回インタビューに応じてくれたのは、新卒から現在までマーケティング・広報業務に従事し、現在TOKIUMのブランド価値向上を担う永禮さんです。本記事では、「これから大きくなる企業で行う広報の魅力」や複数の業界を経験した永禮さんの「働くうえでの価値観」などをお聞きしました。
プロフィール
永禮 啓大
京都府出身。同志社大学卒業。新卒でカメラメーカーに入社し宣伝部に配属。その後家電メーカーを経て、2019年5月にオンライン資産運用サービスでマーケティング全般を担当。2022年12月TOKIUM入社。現在マーケティング部ブランド・コミュニケーション課課長。
ファーストキャリアは宣伝部から、ブランドの重要性を学ぶ
―まずはTOKIUMに入社される前の経歴について教えてください
TOKIUMが4社目になり、それまではさまざまな業種で働いてきました。新卒では写真好きが高じてカメラなどの精密機器を扱う会社に入社し、カメラという製品を通して写真の魅力を広く伝えられるような仕事をしたいと思い、希望していた宣伝部に配属されました。配属後は、カメラのカタログや店頭販促物、広告、動画など様々な制作物のディレクションを行っていました。
企業としても製品としてもブランドを大切にする会社で、ブランドの統一性やクリエイティブのコントロールなどを学ぶことができました。またカタログ制作などは社内外で多くの人が関わると同時に、カメラの発売日に遅れることができなかったため、関係者と調整しながらスケジュール通りプロジェクトを進める力をつけられたと思います。
その後、家電メーカーを経て、3社目はオンラインの金融サービスを提供する会社に入社しました。製造業とは違ったプロダクト開発からマーケティングの流れを勉強することができました。また、それまではマーケティングの中でも宣伝という限られた領域に携わっていましたが、3社目ではマーケティング全般に携われたことも大きなチャレンジとなりました。今振り返ると、それまでとは異なる業界の会社に入社したのはキャリアとして大きなポイントとなりました。
軸は「自分らしく」働ける環境かどうか
―永禮さんが働くうえで重視しているポイントは何ですか?
自分は「楽しくないと働けない」人だと思います。わがままに聞こえますね(笑)。1社目を転職したのは、会社の方向性が大きく変わり私も縮小していたカメラの事業からto Bの成長事業へ異動したことがきっかけです。大きい企業だったので部署が変わり転職したような気分でしたね。2年ほどさまざまな経験を積み学ぶことはたくさんありましたが、本当に自分のやりたいことはやっぱりto Cのマーケティングだと考え、家電メーカーへの転職を決意しました。
また、100年以上の歴史がある点で共通するメーカー2社で働いてみて、会社ごとにカルチャーには大きな差があるということを実感しました。複数の会社で働く中で、自分にはトップダウンのカルチャーは合わないことを知ったんです。この経験から働く会社のカルチャーは大切にしており、「自分の能力を発揮できる環境か」も働くうえで重視しています。
あとは、1社目の影響で、自分のなかで「企業やサービスを大きく成長させるためにはブランドという見えない価値が大事である」という考え方は一貫していると思います。
転職回数は多いほうですが、1社目は10年以上勤めたため飽き性というわけではないと思います。ただ常に自分の今持っている価値観に合って働けているかどうかは考えています。
入社理由は、成長している企業で働くことに魅力を感じたから
―TOKIUMに興味を持ったのはなぜですか?
転職活動中の軸はいくつかありました。過去の経験からカルチャーやミッション、一緒に働く人は重視したいと思っていました。
そうした中、いくつかのエージェントの方と話す中でまったく相反するアドバイスをもらいました。ひとつは転職回数や年齢的にも名前のある企業に入るのはラストチャンスかもしれないので、有名な企業が良いというアドバイス。もうひとつは、成長中の企業でしか体験できないようなダイナミックな変化のある会社は経験も積めるので良いというアドバイス。どちらも正しいアドバイスだと思い、真逆の両方向から、実際に面接を通して自分の志向や価値観を固めていきました。
そんな中、出会ったのがTOKIUMです。もともと学生起業したことやお茶の水にオフィスがある(当時)ことが珍しく、求人票の印象が残っていました。そこでタイミングよくTOKIUMの採用担当の森田さんから会社を紹介してもらう機会をいただき、興味がわきました。認知度や信頼性を高めていくというミッションや相対的に若手が多く経験を伝える人が必要であることなど、自分のスキルをいかせる部分があるのではないかと感じました。
またマーケティング部もこれからさらに強化していくという話もあり、仲間と協力しながら一緒に事業を伸ばしていけることも魅力的でした。前職ではマーケティングの専門家は私一人だったので、そろそろマーケティング「組織」で働いてみたいと思うようになりました。一人でずっと仕事をしていると、正しいかどうかわからなくなるんですよね。マーケティングの専門家たちと働くのは楽しそうだし自分のスキルも高められると思いました。
―永禮さんは「楽しくないと働けない」と話していましたが、 TOKIUMのどのあたりに「楽しさ」を見出しましたか?
自分のスキルがいかせると思ったところですかね。そもそも「楽しさ」の定義は年齢を重ねる中で変化していっていると思います。以前はカメラという「自分の興味があるものに携わりたい」という気持ちでした。今は「これまで培ったノウハウをいかしながら貢献する」ということに楽しさを見出したということだと思います。
またTOKIUMが大企業に向けてサービスを展開していくうえで、信頼性やブランド価値が必要です。すでにブランド価値のある企業ではなく、これからブランド価値を高めようとしている企業に寄与するのは面白いと思いました。
自分の「やりたい」を実現していける会社
―TOKIUMでの今の仕事内容を教えてください
ブランド・コミュニケーション課で広報、ブランド領域に携わっています。業務時間の3分の1はミーティングを通して、チーム内でコミュニケーションをとっているかもしれません。多くの部署と関わるので必然的にコミュニケーション量は多くなります。残りの3分の2で自分の施策を進めています。常に会社の状況は変わるのでそれに合わせて今やるべきことを整理し直したり、戦略を考えたりする時間にあてています。もちろん自分でプレスリリースを書くこともありますし、メディアの方の取材対応もしています。
あえて「ブランド・コミュニケーション課」と名付けられているのは会社の信頼度や認知を得る、会社のファンになってもらう手段として広報活動があると考えているからです。あらゆる活動を通してTOKIUMという会社が世に知られて、かつそれが信頼感や好意を伴っている状態を目指すことがミッションだと考えています。
―入社されてから具体的に携わったプロジェクトを教えてください
最初に取り組んだのが、広報のミッションを考えることです。誰に言われたわけでもなく勝手に考え始めていたと思います(笑)。社内の状況を把握する中で、当時の広報PRチームの役割の曖昧さが課題だと感じたからです。組織が小さいので仕事は無限にありますが、実際何に注力すべきなのか、何をやることが組織に役立つのかを定義づける必要がありました。3年後、5年後にどういう状態であれば広報チームが成功するかを考え当時の上司だった松原さんに提案をしました。こうした提案をしっかり受け止めてくれるのもTOKIUMの良いカルチャーだと感じますね。
他にも自分が課題だと思うことがあれば社内に提案し、実際に取り組みました。あえてやっていないのかな?と思うことも、聞いてみると「やりたいけれど手が空いていない」といったケースも多く、改善策などを考えるのも楽しかったです。実際にメンバーと協力しながら、メディア掲載の評価の仕組みを作ったり、ワークフローを変更したり、ブランドカラーの定義をしたりさまざまな施策を行っています。
面接のときに、「TOKIUMが大企業に対してサービスを拡大していくために、信頼度を高めることが大事だと考えるので、私ならタイアップ記事をビジネス誌に掲載する」と話しました。実際、12月に入社して3か月後の2月にはそれが企画となり、4月には実現していました。社内の承認が得られれば自分のやりたいことを実行できる会社なので、自分で仕事を作っていける人は楽しめる環境だと思いますね。
―TOKIUMで広報を行う魅力は何だと思いますか?
これから認知を広める必要がある企業なので、大企業で行う広報よりも攻めの広報を体験でき、施策がダイレクトに結果になることは魅力だと感じています。放っておいてもサービスの認知度やブランド価値が上がるということがないので、自分が取り組んだ分だけブランド価値が上がっていることを感じられるのはシンプルに楽しいです。
―実際、TOKIUMのマーケティング部で働いてみていかがですか?
今マーケティング部に10人ほど社員がいますが、それぞれ違ったスキルを持っているので自分にはない視点の話を聞くことができます。自分だけでは手に入らない情報が自然に入ってくる環境はすごく刺激になりますし、成長につながると感じています。
マーケティング部は横のつながりが非常に強くて、定例や毎朝の朝礼などでしっかりコミュニケーションをとり、和気あいあいとした環境で業務を行っています。刺激的な成長できる環境と和気あいあいという言葉が相反するように感じるかもしれませんが実際にそんな雰囲気はあると思います。
若いメンバーとも年齢関係なく対等にコミュニケーションをとることができています。年齢を意識しない会社なので、どんな年齢の人とも対等であるというのもTOKIUMの良さだと思います。
「助け合い」が会社の前提となっている安心感
―TOKIUM全体に対しては、どのような印象を持っていますか?
総じていい人がすごく多い会社だなと思っています。例えば、聞きたいことがあるとき、忙しそうにしている中で聞きにいっても嫌な顔ひとつせず答えてくれます。困っていると誰かが助けてくれるので働きやすいですし、逆に自分自身も誰かが困っていたら助けようと思えます。お互いにそういったことを大事にしているカルチャーは非常に良いなと思います。
実際に転職の直後って、環境や勝手も変わるのでどんな人も自分のパフォーマンスを最大限生かすのは結構難しいと思うんですね。そうしたギャップを仲間が埋めてくれるので、私自身も早期に自分のパフォーマンスを発揮できたように思います。
働く環境に関しては、フレックス制度を使い早く退勤して、家族と過ごす時間を作るなどできます。休みも好きなタイミングで取れるので、子どもの誕生日や行事などで、休みをとって遊びにいくこともあります。メリハリをつけて働ける環境だと思います。
―TOKIUMで働いていて感じる課題は何ですか?
会社が成長しているので、それに合わせて多くのお客様をサポートできるような体制をさらに強化していきたいと思っています。
どんどんフェーズも変わっていくので柔軟にかつ客観的に自分たちを見つめて対応する力をつけることが課題なのかなと思っています。また、競合が非常に大きい有名企業なので、食らいついていく知恵と行動力はまだまだ足りていないと自分自身も感じています。
広報としては、大きな方向性が決まり会社に必要なことが言語化された中で、施策をまだまだやりきれていないです。やるべき施策に取り組みたいですし、広報のミッション達成をより実現に近づけるための新しい発想も欲しいので、活躍できる範囲は大きいと思います。
目まぐるしく変わる環境のなかで、TOKIUMを一流企業にしていく
―永禮さんの将来のビジョンは何ですか?
自分自身としてはまだまだ未熟だと思っているので、スキルや知識をもっと高めてより力をつけていきたいです。
最終的には、TOKIUMが一流の会社だといろいろな人に思われるようにしたいです。会社の「格」はお金では買えません。非常に時間がかかる取り組みだと思います。お客様はもちろん社員や社員の家族、投資家というあらゆる関係者に「良い会社である」と思ってもらえる状態にしたいです。
―TOKIUMの広報はどういった方が活躍できる環境だと思いますか?
会社は成長していて社員も増えているので、事業や社内の環境が目まぐるしく変わります。オフィスが移転したので物理的に見える景色が変わりました(笑)。そういった変化を楽しめる方には非常に向いている環境なのではないかなと思います。
また、ブランド・コミュニケーション課は、社内外の方とコミュニケーションをとる機会が多いので、そういったことが嫌いでない方も楽しく仕事はできるのではないでしょうか。
―最後に、今後どのような組織にしていきたいか教えてください
まずはメンバーがいきいきと自分らしく働けるような組織にしていきたいです。またTOKIUMはチームワークを大切にしている組織なので私も含めてメンバー同士が困っていたら助け合えるようにしたいですね。そうした組織であることが成果を生むと考えています。
広報やブランドに関連する業務はなかなかビジネスに直結しているのかわかりづらいものですが、しっかりと会社やビジネスに貢献できる組織を目指していきたいと考えています。