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AIの進化が止まらない今、未来の働き方はどうなるのか、どんなスキルを磨けばいいのか、多くの方が不安と期待を抱いているのではないでしょうか。
そんな中、新卒ながら経理AIエージェントチームのリーダーとして最前線で活躍する木村さん。
彼はなぜTOKIUMを選び、どうやって周りを驚かせるほどの成長を遂げているのか?そのリアルな軌跡を深掘りします。
目次
技術への情熱と、TOKIUMを選んだ「本質的な理由」
期待以上の裁量に衝撃、新卒で経理AIエージェントのチームリーダーに
現場での実践でしか得られないエンジニアとしての成長
エンジニアとしての夢と描く未来
技術への情熱と、TOKIUMを選んだ「本質的な理由」
── 学生時代はどのような開発に携わっていましたか?
大学では情報系学部で、個人でスクレイピングツールを作ったり、卒業研究ではオリエンテーリングのAR(拡張現実)アプリ開発に没頭していました。
僕は大学時代に、地図とコンパスを使って山野に設置されたポイントを巡るオリエンテーリングというスポーツに熱中していました。その中で、地面にチェックポイントを設置したり回収したりする準備と片付けにとても手間を感じていたんです。
そこで、スマホのカメラを通して目の前に本当に物体があるかのように見せるAR技術を使えば、この準備や片付けの手間なくリアルなオリエンテーリングを再現できるのではないかと考えました。こうした発想から、UnityやGoogleのARツールを使ってスマホアプリを開発していました。
研究室に専門家がいない中、一人で試行錯誤を繰り返す日々でしたが、作りたいものを作っていたので続けられました。バグで思うように進まなくても、それを解決する過程が「楽しかった」と思えるほど夢中になっていました。
── 学生時代の経験を経て、なぜTOKIUMへの入社を決意したのですか?
AR分野は僕が本当に作りたいものを実現するには、最低でもあと10年、おそらく20年はかかると感じました。そこで、「今、手が届くかもしれない目標を追いかけたい」と考え、AR分野だけでなく様々なIT企業を見ていました。
その中で、特に興味を惹かれたのがSaaSというビジネスモデルです。「良いものを作り続けなければ解約される」というごまかしが効かないシンプルな構造に、ビジネスとしての美しさを感じたんです。
最終的にTOKIUMを選んだ決定的な理由は、「便利で凄いものを作りたい」という僕自身の純粋な気持ちと、会社の目指す方向性が合致したことにあります。多くの企業の理念を見る中で、TOKIUMの「未来へつながる時を生む」という志(企業理念)は、地に足がついていながらも僕のやりたいことと強く重なると感じました。
また、大学の研究では一人で黙々と取り組むことが多く、同じ熱量で夢中になれる仲間がいないことに寂しさを感じていました。TOKIUMのメンバーと話すうちに、ここには同じ方向を向いて働ける仲間がいると確信が持てたのも、入社を決めた大きな理由です。
期待以上の裁量に衝撃、新卒で経理AIエージェントのチームリーダーに
── 入社前と後で、TOKIUMの文化にギャップはありましたか?
入社前は「ベンチャーだからある程度は裁量権があるだろう」と漠然と期待していましたが、現実は想像を超えるものでした。
新卒でいきなり新しい事業である経理AIエージェントのチームリーダーを任されることになったのです。特に僕が任された開発は、他のAIエージェントの大元になる重要な部分なので、それを新卒に任せてくれる文化があることに衝撃を受けました。
現在、僕はそのチームリーダーとして、主にAPI開発を担当しています。加えて、新卒で入社したばかりのメンバーやインターン生のサポート、PdM(プロダクトマネージャー)との連携、タスクの割り振りなど、幅広い業務に携わっています。
新規事業の立ち上げにこれほど大きな裁量を持って携われる機会は、望んでも得られない貴重なものだと実感しています。
現場での実践でしか得られないエンジニアとしての成長
── 入社後、最も苦労したことは何ですか?それをどう乗り越えましたか?
一番大変だったのは、入社初期の「Web開発未経験でAPI開発に直面し、AIが生成したコードが何をやっているのか全く分からず、無限に学ぶべきことがあると感じた」ことですね。本当に苦しかった。
でも、その苦しみを乗り越える中で、自分なりの学習法を見つけました。分からないなりにとにかく手を動かし続けるんです。
そうしたら、1日ごとに何かしら得られるものがあって。気づいたらAPIの理解も深まり、GitHubのスキルも身についていました。
頭で理解しようとするより、まず手を動かしてみる。そうすることで、抽象的な概念が自然と分かってくるんだなと学びました。
── 学生時代の開発と比べて、TOKIUMでの開発で最も「レベルアップした」と感じる点は何ですか?
最もレベルアップしたのはチームでの開発経験です。個人開発しか経験がなかった学生時代とは違い、GitHubのバージョン管理機能を本格的に活用したチーム開発ができるようになりました。学生時代と比べてかなりレベルアップしたと感じています。
また、AIツールの活用スキルも飛躍的に向上しました。学生時代はChatGPTを使い、コードを生成する程度でしたが、今ではAIツールを使って圧倒的な生産性を出すレベルに引き上がっています。学生時代とは比べ物にならないくらい早く、良いサービスを作れていると実感します。
── どのようなAIツールを業務で活用しているのですか?
AIツールの中でも、特に最近はClaude Codeを最もよく使っています。AIと会話しながらコードを生成し、それをレビューして、必要であればAIに修正指示を出すことで開発を進めているんです。
正直なところ、TypeScriptの言語自体はまだ完全には理解できていませんが、Claude Codeをちゃんと活用すれば問題なく開発できます。もちろん、品質を担保するためにチーム内やQA担当のレビューは不可欠ですが、それでもある程度はスムーズに進められます。自分でコードを書くのは全体の1割程度で、AIを使うことで圧倒的に生産性が上がっているのを日々実感していますね。
TOKIUMの開発部全体でも「AIを使って生産性を上げよう」という雰囲気があって、CTOの西平さんも『金額とかは一旦気にせず、生産性を上げるために使えるだけ使ってくれ』と言ってくださるんです。月に10万円のAIツールの補助制度があるのですが、それも存分に活用しています。
一人で開発していたら得られないような劇的な生産性を入社したばかりの僕たちも享受できているのは、TOKIUMならではだと思います。
── AIツールの活用以外にも成長を加速させる体制はありますか。
手厚いサポート体制も僕の成長を大きく後押ししてくれています。チームメンバーであるPdMの先輩には、必要な知識を持つ社内のエンジニアを紹介してもらったり、マインド面や働き方について幅広く教えていただいたりしています。彼はエンジニア経験者でもあり、開発の難易度や必要な工数を肌感覚で理解した上でタスクを割り振ってくださるので、無理なく開発に取り組めています。
また、エンジニアの先輩には毎朝キャッチアップの時間を設けてもらい、上流の設計やインフラに関して質問しています。本当に優秀で、僕が入社してすぐの頃、クリーンアーキテクチャ*に沿った美しいコードのリファクタリングをやって見せてくれました。当時は難しくてよく分からなかったのですが、最近になってようやく「あれはそういう意味だったのか」と理解できるようになりました。これまで自分が書いてきた汚いコードに苦しんできたので、こういう保守しやすいコードの設計を知ることが今は各段に楽しいです。
学生時代に知識としては知っていたものの、個人開発レベルでは触れることができなかった「クリーンアーキテクチャ」のような概念が、TOKIUMの現場で具体的な形として理解できるようになってきたことがとても嬉しいです。
*ソフトウェアをレイヤー構造に分割して各レイヤーの依存関係を制御することで、変更に強く、保守しやすいシステムを実現するための設計思想
── 社内での交流は活発だと見受けられますが、TOKIUMならではのエンジニア文化や社内の雰囲気について、他にもどのような特徴がありますか?
全体的にフラットな雰囲気で、席が近い先輩にも気軽に質問できますし、部内のレビュー会などで情報共有も頻繁に行われています。
特に経理AIエージェントに関しては、新しい事業ということもあり、週に3回は情報共有のミーティングがあります。各チームの足並みを揃えるために、意識的にミーティング回数を増やしているんです。まさに、TOKIUMのバリューとして掲げている「TEAM WORK」を体現していると感じます。
また、エンジニア間だけでなく、他部署との連携も密接です。色々な部署に同期がいるので、ビジネス側の同期から経理AIエージェントに関する情報をもらったり、「お客様からこんな要望があったよ」と教えてもらうこともあります。部署間の垣根も低く、風通しの良い雰囲気のおかげで働きやすさを実感しています。
エンジニアとしての夢と描く未来
── 今後、エンジニアとしてどのようなスキルを身につけ、どのような存在になりたいと考えていますか?
エンジニアとしては、フルスタックエンジニアになりたいです。フロントエンド、バックエンド、インフラ、全てを自分でできるようになりたい。先輩エンジニアは3年目でフルスタックになっているのですが、AIツールを最大限活用すれば、もっと早く到達できる気がしています。1年後には「ある程度どの開発もできます」と言えるようになりたいです。
また、僕には、「ITで世界を変える」という中学生からの夢が根底にあります。学生時代は「動くものが作れればいい」というレベルだったものが、TOKIUMに入ってからは「製品としてどうあるべきか」という、もっと上のフェーズで物事を考えて開発に取り組むようになりました。使う人が『うわ、すごい!』と感動するような、Chat GPTやGoogleマップのような実用的で感動するものを作りたい。TOKIUMでなら、それが実現できると感じています。
── 最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします。
TOKIUMでは「経理AIエージェント」の事業拡大に向けて開発体制を強化しています。インターン経験や大学での開発経験がある人なら、入社後すぐに「戦力」として活躍できると思います。
自分でどんどんコードを書きたい、指示されるだけでなくチーム運営にも携わりたい、という意欲的なエンジニアは、TOKIUMで最高の環境が待っています。
AIが進化してもエンジニアは絶対に必要な存在です。コードを書く形は変わるかもしれませんが、AIのアウトプットに責任を持ち、品質や設計を理解するエンジニア的知識は不可欠です。TOKIUMでは、そんな未来のエンジニア像を自ら切り開いていけるはずです。
木村さん、ありがとうございました!
TOKIUMのエンジニア組織や採用情報について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。皆さんの挑戦をお待ちしています。