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「毎回繰り返す同じような手作業、煩雑な書類作成。この単純な作業時間を、もっと本質的な業務に充てられたら...」
日々の業務の中で、そう感じたことはありませんか?
こうした定型業務における非効率は、多くのビジネスパーソンが直面している課題です。
特に出張手配のような間接業務においては顕著で、TOKIUMが2025年6月に実施した調査では、62.7%もの営業担当者が「出張手配が本来の営業活動に影響を与えている」と回答しています。
TOKIUMはこの「もったいない」時間を経理AIエージェントの力でなくし、誰もが本来やるべき仕事に集中できる環境を目指します。
その新たな挑戦の第一弾が「TOKIUM AI出張手配」です。
この記事では、「TOKIUM AI出張手配」とは何か、そしてその開発の裏側についてお伝えします!
目次
「TOKIUM AI出張手配」って何?
TOKIUM AI出張手配はこうして生まれた!
経理AIエージェント開発に立ちはだかる壁
これまでの開発と何が違ったのか?
「TOKIUM AI出張手配」が拓く未来
TOKIUMで経験するAI革命の最前線
「TOKIUM AI出張手配」って何?
出張手配は多くのビジネスパーソンにとって共通の業務ですが、「社内規程に沿った宿泊先の手配」や「出張前の事前申請」といった様々な作業の手間や、それに伴うストレスがつきものです。
それらの課題を根本から解決するため、私たちは「TOKIUM AI出張手配」を提供開始しました 。
TOKIUM、ホテルや移動手段を提案し予約まで行う「TOKIUM AI出張手配」を7月1日より提供開始
チャットで「話しかけるだけ」で、最適な交通手段・宿泊先の提案から事前申請の作成、実際のホテルや新幹線の手配までを、TOKIUM AI出張手配が自動で行います。
TOKIUM AI出張手配のイメージ図
私たちが提供するのは、単なる便利なツールではありません。
面倒な”作業”から解放し、人は”思考”に専念する。そんな新しい『働き方』そのものです。
TOKIUM AI出張手配はこうして生まれた!
「TOKIUM AI出張手配」はどのようにして生まれたのでしょうか?
開発の裏側にある、チームの「熱意」と「挑戦」について、プロダクト責任者の花房さんにお話を伺いました。
——「TOKIUM AI出張手配」は、なぜ生まれたのでしょうか? その開発背景をお聞かせください。
原点は、お客様や社内から聞こえてきた『出張手配がめちゃくちゃ手間だ』という現場の声でした。
出張に行く本人からだけでなく、経理部門の方々からも『出張規定が複雑で、チェックに時間がかかって本当に大変で…』と切実な声が上がっていました。
この“面倒くさい作業”を解決できないかと考えたのがきっかけです。
経理AIエージェント開発に立ちはだかる壁
——今回のTOKIUM初の経理AIエージェント開発において、これまでの開発にはなかった特有の課題はありましたか?
もちろん、ありました。中でも大きな壁は、AIエージェントという新しい技術に対する社内の共通理解を深めることでした。
具体的に言うと、ビジネス部門が思い描く壮大な『理想の顧客体験』と、私たち開発チームが向き合う『AIエージェントで出来ることと出来ないこと』との間には、どうしてもギャップが生まれがちでした。
例えば、ビジネス側は「AIエージェントは多様な要望に応えられるはず」と期待する一方、開発側は「AIが取得できる情報範囲や連携できるシステムと、その作り込み度合いに依存する」という技術的な制約に直面していました。
こうしたギャップが生まれる背景には、AIエージェントの持つ特性があります。
AIエージェントの操作は、主にチャットのような対話形式です。そのため、ボタンやメニューが配置された従来のSaaSとは異なり、できることの限界が見えづらくなります。
その結果、ビジネス側でAIエージェントに対して「何でもできそう」という期待や、 「何ができて何ができないのかよく分からない」という不安が募っていきました。
このギャップを埋めるため、私たちは主に2つのことを実行しました。
一つは、まず『お客様の声をこれまで以上に深く掘り下げ、真のニーズを特定する』こと。
開発チームは、お客様との対話を単なるヒアリングではなく、お客様自身も気づいていないような課題や未来のニーズを発見する貴重な機会と捉え直しました。
商談に同席し、お客様が「現在どのような業務フローで出張の準備をするのか」、「委託先や使用しているシステムがあるのか」、「どこに時間やストレスがかかるのか」といった点を理解し、AIエージェントに何を期待しているのかを把握することに努めました。
もう一つは『徹底した認識のすり合わせ』です。
お客様とのコミュニケーションの中で理解できたニーズをもとに、それをプロダクトに落とし込んでいきます。その過程で、言葉だけでは伝えきれない複雑なAIの挙動について、ビジネス部門と開発チームで粘り強く対話を重ね、明確に言語化していくことで、現段階で『できること』と『できないこと』の共通認識を作りました。
このアプローチにより、ビジネス部門と開発チームの間にあった認識の溝は徐々になくなり、共通見解を持てるようになってきています。
これまでの開発と何が違ったのか?
——これまでの開発にはない難しさがあったということでしたが、逆に経理AIエージェント開発ならではの面白さを感じたポイントはありましたか?
一番面白かったのは「AIを使って自然な会話を設計する」、その開発プロセスそのものでした。
私たちは単なる自動化ツールではなく、まるで人と話しているかのように自然に会話できるAIの実現を目指しました。
チャット形式のAIエージェントは画面構成がすごくシンプルなため、会話そのものがユーザー体験(UX)の質を左右する重要な要素となります。
そのため、通常の開発のように機能要件から考えるのではなく、ゴールである『理想の会話体験』から逆算して設計しました。お客様の『面倒くさい』をなくすために、「どんな会話ができたら一番楽なんだろう?」と、理想の会話シナリオを徹底的に書き出すことから始めました。それがこのプロダクトの骨格になっています。
会話シナリオを練り上げる作業もAIをフル活用して行いました。
例えば、ユーザーからの「明日、大阪へ」といった曖昧な依頼から「来週月曜から2泊3日で、大阪に出張。予算は一泊15,000円まで」といった具体的な依頼まで、AIに様々な“ユーザー像”になりきってもらい、シナリオを生成させました。
作ったシナリオをもとに、AIを使って会話体験のシミュレーションを繰り返し行い、改善を重ねました。
このアプローチのおかげで、UXの質を格段に高めることができ、開発全体のスピードアップにも繋がりました。
「TOKIUM AI出張手配」が拓く未来
——「TOKIUM AI出張手配」は今後どのように進化していくのでしょうか?
TOKIUMの強みである人力のオペレーターとの協調を通じて精度を一層高め、人の手が必要な難しい手配業務にも対応できるよう、人とシステムを組み合わせた体験の向上を目指しています。
そして私たちが最終的に目指しているのは、「ユーザーが指示を出すまでもなく、気づいたら面倒な作業が“先回り”して片付いている」そんな世界です。
例えば、出張の予定がカレンダーに入ったら、AIがそれを察知して自律的に出張手配をしてくれる。経費精算に必要なレシートも自動で集められ、申請まで終わっている。そんな未来が必ず訪れると思っています。
TOKIUMで経験するAI革命の最前線
——「TOKIUM AI出張手配」を皮切りに、今後多くの経理AIエージェントをリリースされる予定と伺っています。その事業を推進していく上で、どのような人材やチームのあり方が必要だと思いますか?
AIエージェント開発によって、ソフトウェアの歴史は極めて重要な「転換点」を迎えています。このタイミングで最前線に立ち事業に携われるのは、今しか得られない貴重な経験だと感じています。
もちろん、この時期は大きな変化を伴うため大変なこともあります。ですが、私自身はこの変化し続ける環境を楽しめる方と一緒に今後の事業を進めていきたいと考えています。
また、チームとしては多様な個性を持った人材を求めています。既存の枠にとらわれず、積極的に変革を追求していく人。リスクを冷静に見極められる人。細部までこだわり抜く人。
それぞれの強みを掛け合わせて、シナジーを生み出すチームでありたいです。
——最後に、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
TOKIUMの一番の強みは、『やってみよう』という挑戦を推進する文化です。年齢や役職に関係なく、誰もやったことがない領域に挑戦する機会で溢れています。
だからこそ「まだ誰も実現していない未来」を、他の誰かではなく「自分自身の意思と責任で創り出す」という大きな手応えを感じられるはずです。
その過程で得られる成長と、やり遂げた時の達成感が、ここで働く一番の醍醐味だと思います。
この記事を読んで、「面白そう!」「自分ならもっとこうできるはずだ」と心が動いたなら、その想いをTOKIUMで形にしてみませんか?
TOKIUMには、その挑戦を「いいね、やってみよう!」と後押しし、大きな裁量と最高の仲間と共に挑戦できる環境があります!
少しでもご興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にお話ししましょう!