後編では2名のデータサイエンティストからインタビューをしました。
目次
分析・開発とコンサルティング、2つのキャリアの形 (データサイエンティスト: 2年目 Sさん・1年目 Yさん)
~プロフィール~
~入社するまで~
~入社後について~
~TDSEの魅力と後輩へのアドバイス~
おわりに
分析・開発とコンサルティング、2つのキャリアの形
(データサイエンティスト: 2年目 Sさん・1年目 Yさん)
~プロフィール~
出身分野や専攻について教えてください。
Sさん: 理学部化学科で有機化学を専攻していて、実験するような化学とコンピュータを使った計算科学の両方を行っていました。
Yさん: 私は素粒子物理学を専攻していました。専攻は物理でしたが、数学と物理が融合した領域で研究をやっていました。
~入社するまで~
入社のきっかけは何でしたか?
Sさん: 大学時代に少しプログラミングやPythonなどに触れる機会があり、機械学習やAIといった分野に興味を持って、データサイエンティストとして働いてみたいというのがまずありました。なかでもTDSEを選んだ理由は人柄に惹かれたからです。静かだけど研究者っぽい人が多いといったところや残業が少ないということ聞き、自分に合っていて働きやすそうだなと感じたのがきっかけです。
Yさん: 私も会社説明会や面接を通じて社員の人柄の良さに魅力を感じました。さらに、コンサルタントをやりたいと思っていて、コンサルタント的な要素っていうのとデータサイエンティストとしてテーマ設定から分析設計まで幅広く携われるのは自分にとって大きな魅力でした。
入社するまでに何か不安はありましたか?
Sさん: 専攻が化学だったので、プログラミングの経験であったり、統計や数学といった数理的知識は大学ではあまり勉強してこなかったので、技術力や専門知識が足りるかが不安でした。入社前に会社からいただいた本を読んで予習するくらいしかできなかったのですが、とりあえずもらったものはちゃんとやるぞという気持ちでやっていました。
Yさん: 私も不安がいくつかありましたが、とくに「同期とうまくやれるか」「研修が大変そう」「社会人としてうまくやっていけるか」という点です。実際には、同期にたくさん話しかけたり、わからないことを積極的に聞いたりすることで自然と解消されました。研修や新しい業務も、周囲と協力すればなんとかなるから大丈夫っていう気持ちで行っていて、実際なんとかなりました。社会人としては、先輩や自分の父などの周りを真似してみたりして、不安を解消していきました。
~入社後について~
入社後の三ヶ月研修で大変だったことは何でしたか?
Sさん: ACRPという実践研修が一番大変でした。会社の人にこの質問をすると多くの人がこう答えるんじゃないかと思うくらい大変でした。本来の仕事なら数ヶ月かけることを2周間で行う必要があり、データ分析だけでなくビジネススキルまで幅広く求められるので難しかったかなと思ってます。
Yさん: 私も同じでACRPは大変でしたね。どういう大変さなのかは説明していただいたので割愛しますが、私はそれに加えて新しい環境に慣れることも苦労しました。新しい人間関係の中で、どうコミュニケーションを取るかっていうところが大変だったなと思います。
研修を通じて身についたスキルや学びは何でしたか?
Sさん: チームで働く力が身についたと思います。学生時代のグループワークとは違って、仕事として一緒に進めるとなると勝手が違うので、研修の段階でチームワークを学べたのは大きかったです。
Yさん: 分析やコードのお作法などの知識が身についたことに加え、仕事の進め方の心構えを学べたのが良かったです。スケジュールの立て方、コミュニケーションの仕方といった心構えみたいなところは、研修を通じて学んだと思います。
初めての仕事はどのような内容でしたか?
Sさん: 広告業のお客様のWebサイトに掲載された画像が、ページビューや購買行動にどの程度影響しているかを集計・可視化するということをしました。そして、可視化したものをツールとして使えるように渡したり、結果をもとに言えることをお伝えしたりしていました。
Yさん: 私はAI-OCR(画像から文字を読み取る技術)という分析を担当しました。分析の設計から成果の最終報告まで一通り行い、実際にお客さんの前で最終報告をしてその仕事は終わりました。
初めての仕事で大変だったことや成長できた部分はありますか?
Sさん: 私の場合、お客様とのコミュニケーションです。チャットでのコミュニケーションが多いので、どのような頻度で連絡し、どういうふうに伝えるかが最初は手探りでした。今も悩むことはありますが、当初に比べると自分なりのやり方がつかめてきました。
Yさん: 私はお客様に駐在する案件だったので、直接やりとりして誤解なく伝えるために、ちゃんと整理して話さないといけないところは苦労しました。分析の大変さというのも感じて、分析の設計という経験のないことをやるところが大変でした。
今後やってみたいプロジェクトや業務はありますか?
Sさん: 今やっているエンジニア寄りの開発系の仕事が思いのほか楽しくて、私はどちらかというと技術者として分析や開発、プログラムを書くことが好きなタイプなんだと思います。なので将来的には、分析と開発の両方を行うような仕事に挑戦してみたいなと考えています。
Yさん: 僕はやっぱり人と話すのが好きなので、お客様とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていくコンサル業務をやりたいですね。対象の方と一緒に話しながら進めていくのが楽しいですし、現地でお客様と直接話しながら分析を進めると、ドメイン知識が自然と身につくのがとても面白いなと思っています。将来的にはリーダーとして、リーダー業務に携わりたいと思っています。
~TDSEの魅力と後輩へのアドバイス~
TDSEの魅力について教えて下さい。
Sさん: 実際に入社してみても、研究者肌というか面白い人が多いなと感じています。社内SNSなどを見ていると向上心が高かったり刺激を受けるような人も多いなと思うので、人が魅力だと思っています。
Yさん: 社員の人柄・雰囲気が良いこと、そしてコンサルタントとデータ分析だけでなく、エンジニアの部分など幅広い業務に携われるのが魅力ですね。案件自体もそういった幅広いところをやれるのが魅力的だなと思います。
入社前に知っておきたかったことや、後輩に伝えたいことはありますか?
Sさん: インターンシップに参加していなかったので、実際の業務イメージや1日の流れなどがもっと具体的にわかっていれば、なお良かったと思います。不安に感じることがあっても研修や周りのサポートがあるので、あまり気負わず会社に入ってもいいのかなと思っています。
Yさん: 私もインターンシップに参加していなかったのですが、アドバイスとしてはそれでも入社後になんとかなります。あとは、学生のうちに「自分の考えを言葉にする」「相手の話を要約する」練習をしておくと、仕事でのやり取りが円滑になるので、そうしたところがアドバイスとして挙げられるところです。
おわりに
以上が今回行ったインタビューの内容になります。
全体を通して今回のインタビューでは、TDSEで働く先輩社員の皆さんから、入社前後の経験などについて貴重なお話を伺いました。すべての質問を記事にすることはできませんでしたが、たくさんの学びを得ると同時に、自分の中の不安を少し解消することができました。
私自身、ビジネス上のコミュニケーションが上手くいくか不安がありましたが、皆さんが「研修が大変だった」と口を揃えて話していたように、こうしたスキルは研修を通じてしっかりと身につくのだと知り安心することができ、幅広い業務を経験できる環境が整っているため、新しい技術や知識を吸収できることも、改めてTDSEの魅力だと感じました。インタビューを通じて特に印象的だったのは、実際にお話を伺った方々の人柄の良さで、温かく丁寧に答えてくださる姿勢に「人を大切にする文化」が本当に根付いている会社なんだと素直に思えました。
これから就職を目指す方々にとって、今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後に、記事作成のためにご協力くださった4名の社員の皆さま、そしてここまで読んでくださった皆さまに心より感謝申し上げます。