当社では、データサイエンスやコンサルティング等に関する社内勉強会も随時開催しています。
多様なニーズや日々新たな技術が誕生するデータサイエンス業界において、新たな知見や技術の獲得は非常に重要です。当社ではさまざまな目的を持った勉強会が有志によって多く開催されています。
この記事では、特にTDSE basic と銘打って月1回程度の頻度で定期的に開催している全社的な勉強会と、特定の技術や目的に特化したいくつかの小規模な勉強会を例としてご紹介します。
TDSE basic
TDSE basic は、回ごとに特定のテーマを1時間程度で取り上げるオムニバス形式の勉強会です。
この勉強会は業務の一環として位置付けられており、主に以下の2点を目的としています。
- 業務内外で得られた各社員の学びを会社全体に共有し、全社的なレベルアップに貢献する
- 各社員の新たな学びをアーカイブし、必要になった人がいつでもアクセスできるようにする
過去に開催した勉強会では、最近登場した予測モデルアルゴリズムの使い方の解説など先端知識に関するテーマ、分析環境の構築術のような業務効率化に関するテーマ、そして経験者による決算書の読み方指南といったコンサルティングやビジネス設計に関わるテーマなどが取り上げられています。
実際に参加してみると、基本的にはどの案件もデータ分析業務という点では共通ではありつつも、中核となる技術や知見は案件ごとに多種多様であることを実感できます。また「自分の担当案件で新たに○○という分析手法を使うことになったが、自分はあまりなじみがない」といった場合にも、TDSE basic でアーカイブされた過去の発表資料を辿ることで多くの手がかりを得ることができます。これは当社が多くの顧客のもとで多様なデータ分析案件を取り扱っているがゆえの強みといえるでしょう。
各種目的に特化した勉強会
ほぼすべての社員が参加するTDSE basicとは違い、それ以外の勉強会は基本的に有志参加となっています。開催頻度もその勉強会によってまちまちで、週次のものもあれば数カ月に一度程度のものまで、その目的に沿って適宜設定しています。直近に活動していた勉強会を整理してみると、大まかに以下のように分類できそうです。
- 時系列分析勉強会や最適化勉強会など、特定の分析技術分野に関するもの
- 「大規模計算時代の統計推論」輪講など、関連論文・書籍の輪読をおこなうもの
- 統計検定勉強会など、資格試験対策を目的としたもの
先述の通り、勉強会の参加や立ち上げは担当案件の上長と調整したうえで誰でも可能です。「一人だとモチベーションが湧かないけど、有志が集まったらこの本を輪読したい!」といった希望があれば、気軽に提案することができます。
社内勉強会が果たす役割
これらの勉強会は会社全体としてのレベルの底上げはもちろん、案件を横断した社員同士の交流を促すという面でも重要です。特にコロナ禍によって在宅勤務がメインになってからは、それまで以上に貴重な社員交流の場となっています。
またいずれの勉強会も講師は原則として立候補した有志社員であり、業務を通じて得た知見や個人的な学び等を社内共有する場となっています。そのためコンサルタントとして不可欠なプレゼンテーション能力の維持・向上にも役立ちます。
自分が担当する案件の業務を通じて自分の強みを磨きつつ、そこからさらに今回ご紹介したような勉強会を通じてデータサイエンスの幅広い適用事例についても造詣を深めることができれば、まさにオールラウンダーとして様々な案件に取り組んでいくことができるでしょう。実際に当社メンバーのデータサイエンスのプロフェッショナルとしての強みの多くが、これらの勉強会で培われています。