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時代が変わっても、本質は変わらない。インフラを支えるリーダーは時代の流れにいかに適応しているのか

SUPER STUDIOで実施している社内表彰制度「SUPER STUDIO AWARD」の受賞者を、7回に渡って紹介しています。

今回紹介するのは、2022年度VP(Valuable Player)を受賞した、プロダクトエンジニアリンググループ / 運用ユニット / インフラチーム*に所属するIさん。引き続き、COOの花岡がインタビュアーを務めます。
*取材当時

Iさんはインフラチームのリーダーとして、メンバーのマネジメントを行っています。技術力に加え、親しみやすい人柄や気配り力でメンバーからの信頼も厚く、様々な経歴を持つインフラチームを見事にまとめ、インフラ構成の変更や自動化などプロジェクトを率いています。

さらに、本番環境にイレギュラーな動きがあった場合に届くアラートに、深夜や休日を含め24時間365日対応。アラート件数はecforce導入ショップ数の増加に伴って増えていますが、Iさんの迅速な対応のおかげで安定した運用が実現できています。

保守に加えて自動化の推進や業務の効率化など多くの業務を抱えつつも、Iさんはネガティブな言葉を決して口にせず、業務計画の達成にも尽力しています。

今回はそんなIさんに、マネジメント面で意識していることや、日々変化するインフラ領域の仕事に適応し続けるために必要なマインドなどについて話を聞きました。

ーまずは、自己紹介と今までのキャリアについて教えてください。

Iさん:新卒でSIerの会社に入社し、SEを7年くらい経験しました。ちょうど日本でもインターネットが盛り上がってきたので、Webサービスを自社で提供している会社に転職。その後はインフラエンジニアとして、インフラ設計、構築、運用を行ってきました。そしていくつかの会社を経て、SUPER STUDIOに入社しました。

ーインフラは、この数年でかなり大きく変化した分野だと思います。大きな変化にどのように対応しているのか、そのマインドを教えてください。

Iさん:インターネットが流行し始めたころはオンプレミスが主流でしたが、今ではAWSなどのクラウドが主流になりました。しかし、サービスを最前線で支えている、見守っているという本質は変わっていないと思います。

また、関わっている部署やecforceをご契約いただいているクライアント、そのショップで商品を購入しているエンドユーザーまで、全てが自分たちのお客様だという観点で業務を進めています。

ー確かに、サーバーが保守されていないと、他のカートシステムに乗り換える動きも出てきますね。

Iさん:インターネット上でのサービスをやっている以上、24時間365日で安定したサービスを提供することは使命だと思っています。

最前線に立つ者として、システムの状況は完全に把握しておきたいですね。外から障害の連絡をいただくのではなく、自分たちで気付けるよう常に意識しています。

ー最前線を支えるエンジニアとして、どのような姿を目指していますか?

Iさん:円滑にシステムを回していけるようになりたいです。新しい技術を習得するのはもちろんですが、インフラ分野についてもこれからさらに学び続けていきたいと思っています。

ーありがとうございます。では、インフラチームのリーダーとして、マネジメントで意識していることはありますか?

Iさん:部下がほとんどいない状態で1人チームだった時期が長く、マネジメントについて語れることはあまりありません。ただ、現在のチームメンバーとはお互い納得感のある形で仕事を進められるようには意識しています。

仕事の中には、つまらない・つらいと感じるものも当然あります。そんなときに、仕事の位置づけや必要な理由、意味をきちんと説明してもらって自分なりに理解できた方が、興味を持って仕事ができるのではないかと思うのです。少なくとも、私がマネジメントされる側だったらそう思うでしょう。

ーインフラチームの組織が拡大しメンバーが増えていったときは、どのようなことを意識してマネジメントしていたのでしょうか。

Iさん:メンバーが増えるにつれて、「教える」業務が増えていきました。自然と「どう教えるか」を意識せざるを得なくなったのですが、私が教える以上のものを相手が自分で学び、身につけていってくれたらいいなとは考えています。

今は教えてもらう側のメンバーも、いつか教える側になりますよね。そのときに、きちんと正確に教えられる人になっていてほしいと思っています。

そのために、手順だけではなく、作業の目的にも重点を置くように意識しています。目的が理解できていないと、知識が劣化コピーのように下の世代に伝わっていってしまうことになりかねません。これは最も避けたいです。

ー自分が教えたことに次の世代の知識などを加えて、ecforceをより良いものにしていくという考え方でしょうか?

Iさん:ecforceも決して完璧なものではなく、もちろん弱みもあります。しかし、弱みは同時にecforceの良さであったりもするんですね。ECはアクセスがパブリックなので、正しい答えが一つじゃないこともあります。悪いところを改善すればそれでいい、という単純な話ではない。このような考え方も教えられたらいいなと思っています。

ー続いて、VALUEについて伺います。VALUEの中で一番意識していることはなんでしょうか。

Iさん:特に「CHANGE」を意識しています。新しいものを取り入れて、昔の考え方にとらわれないように、と。

私が社会人になった頃は、オフィスに怒号が飛ぶのが当たり前でした。「パワハラ」という概念自体がなかった時代です。だけど今はそういう時代ではないので、世の中の流れをきちんと取り入れて、その場、その人に合わせて指導をしていかないといけません。

ー自分のやり方に固執する人は少なくありません。Iさんの適応力の高さについては社内の評価も高いのですが、適応力が高い理由はなんでしょう?

Iさん:私の年代になると、いろいろ下の世代から疎まれたり邪魔扱いされることも増えます。そうならないためにはどうしたらいいかというのは常に考えています。

転職回数も関係しているかもしれません。トラディショナルな社風の会社から比較的ゆるい社風の会社まで、様々な企業を経験してきました。変化できず、社風になじめず辞めていく方もたくさん見てきました。この経験が良い方向に働いているのかもしれません。

ーさまざまな価値観に触れることは大切ですね。

Iさん:とはいえ、下の世代から疎ましがられるというのは、もうしょうがないと割り切るしかないでしょうね(笑)。私自身も、若い頃は上の世代の人を遠ざけていたこともありました。

ーそんなIさんのロールモデルについて伺いたいです。

Iさん:ロールモデルは、現在セキュリティ室の室長であるマイケルさんとプロダクトエンジニアリンググループで運用ユニットのマネージャーをしているYさんの2人です。

入社当時マイケルさんはインフラチーム直属の上司だったのですが、メンバーがとった行動に対するフォローがすごく優しい方です。

Yさんはとても細かくメンバーのことを見てくれていて、要点を確実に押さえて指導されています。

まったく違うタイプのお二人ですが、どちらも部下がしっかりついて行くという共通点があります。それぞれの仕事の進め方で取り入れられそうなところがあれば、取り入れるように意識しています。

ーロールモデルを複数持ち、それぞれの良いところを参考にするのは良い考えですね。最後に、SUPER STUDIOのエンジニア組織の良いところについて教えてください。

Iさん:新卒のような若手から私のような年齢が高めの人まで、バックグラウンドがバラバラの人たちが揃っていて、いろいろ面白い話が聞けるところです。経験が浅い人からベテランまで、互いをうまく補い合って仕事ができるのも、良いところの一つです。

あとは、チーム間の垣根がほとんどないことも良い点です。私はインフラチームの所属ですが、アプリケーションチームに「これどうなってるの?」と話をすることも、逆にアプリケーションチームから「これでいいの?」みたいな話をされることもよくあります。

会社によっては、チーム間で簡単な情報交換するにしても上長を通さなければいけないことがありますよね。風通しが良く、気兼ねなくざっくばらんに話せる雰囲気があるのはとても良いですね。

VP受賞者、Iさんのお話を紹介しました。様々な経験を通して多種多様な価値観に触れ、適応力を高めていったIさんのお話は、年代問わず多くの方の参考になるのではないでしょうか。お互い納得感ある形で仕事を進めるという話は、これからリーダー、マネージャーを目指す人にも参考になったことでしょう。今後の業務やキャリア形成に、ぜひ参考にしていただければと思います。

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