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スナックママの伴走役、GMは縁の下の力持ち〈水中 メンバーインタビュー〉

スナックを運営するママは、売上管理や販売促進企画立案、スタッフ教育など悩みがつきもの。

スナック水中にはそんなママの伴走者として、絶大な信頼を得ているGM(ゼネラルマネージャー)のかなこさんがいます。

今回は、ママの課題解決をサポートするかなこさんにお話を伺いました。

母はスナックのママ、祖母は日本料理屋。生まれた時から飲食に関わってきた


ーまず簡単に自己紹介をお願いします!

現在、大学生と高校生の子どもがいる母です。

生まれた時から、祖母が手打ちそば屋と日本料理屋をやっていました。

大学時代には、祖母を手伝いながら調理師の免許を取ったり、母のスナックを手伝ったりしてずっと飲食業に関わって育ってきました。

現在は、水中でGM(ゼネラルマネージャー)として働きつつ、外食企業のコンサルティングや腸活料理研究家としても活動しています。

ーずっと飲食に関わってこられたかなこさんですが、大学卒業後には飲食の道には進まなかったそうですね。

はい。新卒で入った化学メーカーや、転職して商社で働いていた時は、飲食とは全く関係のない仕事をしていたんです。

その後、電通のメディア担当として入社した時に、たまたまクライアントが大手フードチェーンとなり、また飲食に戻ってきました。

電通でのメインの仕事としては、メディアを活用しどう効果的にターゲットにリーチさせるかということでしたが、サブ担当として商品開発も行っていました。キャンペーンの販売企画を立てたり、商品開発部と新しい商品の開発をしたり。

それから結婚と出産を機に退職し、その後は個人事業主として食の仕事に関わっています。

千里ママが大学生のころから良き相談役に

ー水中との出会いについて教えていただけますか?

社長の坂根千里さんが大学1年生の時に、共通の知り合いを通じて一緒に飲んだのが最初の出会いです。

私が大学生のころは遊ぶことしか考えてなかったのですが笑、千里さんは大学中に起業したいと話してて、今の大学生ってそこまで考えてるんだと感心していました。

その後も、いろいろな活動をする中でよく会っていたのですが、千里さんが大学3年生か4年生のころに、「スナックをやるか考えている」という相談を受けました。周りがどんどん大手企業に就職が決まっていく中で、とても悩んでいましたね。

私は「スナックやりたいという気持ちがくすぶったまま、普通の就職をしてもスナックのことが気になったままになるんじゃない?だったらやっちゃえば!」と背中を押しました。

ー千里さんが『スナックせつこ』でアルバイトしている時に、せつこママにスナックを継いでくれないか?と打診された話ですね。

はい。その後、千里さんがスナック水中をやると決め、クラウドファンディングで資金を集めている時も応援しましたし、お店がオープンしてからは月1くらいで通っていました

コロナ禍もあり、少しお店に行けない時期もあったのですが、Facebookで近況をチェックすると、とても疲れた様子だったんです。

私がお店に遊びに行く時はいつも閉店までいたので、その時も心配してお店に行って、一緒に閉店後に片付けを手伝いながら、「最近どう?」なんて話をしました

そんなことが何回か続くうちに、閉店作業を1人でやるのは大変でかわいそうだなと思って「閉店作業手伝おうか?」と言ったのが、水中で働くきっかけです。

悩み多きママに伴走をするGMの誕生

ー最初は閉店作業のお手伝いをされていたということですが、どういうきっかけでGM(ゼネラルマネージャー)に?

毎日店舗の締め作業をしていたので、いろいろなことを2人で話すんですよね。

ちょうど千里さんの妊娠もわかったタイミングでもありました。妊娠、出産の期間中もペースを落とさずに水中を成長させたい、という千里さんに私は「それなら組織を作った方が良いのでは?」と話をしました。

難しいかもしれないけど、それでもやりたいのであれば一緒にやってみようよ、とも。

毎晩仕事のあとに二人で色々な話をする、当時ママだった千里さんにとって話を聞いてもらえる私の存在がありがたかったようです。

これから水中が多店舗展開をする中で、新しいママもきっといろんな悩みを抱えていくはずです。

その際に、私が新しいママの伴走役になってくれたら安心と言っていただき、GM(ゼネラルマネージャー)というポジションに就くことになりました。

ー千里さんや、むぎママのかなこさんに対する信頼は絶大ですよね。かなこさんは販売戦略チームや店舗開発チームにも参画していて、役割の幅の広さも感じていました。

ママの妊娠・出産のタイミングは、踏ん張って乗り越えなきゃと思っていたので、できるだけサポートしようと腹をくくっていました。

水中は今の時代に合わせた新しい組織。絶対いい会社になる


ーかなこさんから見てスナック水中ってどんな職場ですか?

水中で働くメンバーはママの想いに共感をして集まっていて、新しい組織、新しい会社という感じですね。

水中は、いわゆる昭和っぽいスナック文化をそのままを承継して続けているわけではなく、今の時代の新しい要素をプラスして、 古き良き昭和スナックの面影を残しながら新しいスナック文化に作り替えていっています。

例えば、私が正社員で働いていた時代は管理社会で、就職したら定年までずっとそこで働くという考えがまだある時代でした。今は割といろんな会社でステップアップしてスキルを増やしていく考え方になっていますよね。

働き方や考え方も変わってきて、若い人たちの新しい組織にいることで、私も新しいことを学び直しているところです。リスキリングの時代ですしね。

ースナックって昭和レトロみたいなイメージがありましたが、考え方や社内で使っているツールなど、驚くほど今時なんですよね。IT企業で働いている感覚です。

そうなんですよね。普通のスナックじゃない笑。

ーそんな水中で働く面白さって何ですか?

水中は、みんなが自分で考えて、主体的に動いていくことが求められています。

言われたことや、教えてもらったことだけをやっていればよかった以前の働き方とは全く違うなと感じますね。

アイディアもどんどん出せるし、受け入れてもらえる。上下関係でできている組織ではなくて、横の繋がりで動いていける組織なので面白いと感じています。

まだまだ経験値が少ない会社なので、いろいろとスムーズにいかないこともあり、スタートアップならではのもがくことが多い時期なのかもしれないですが、千里さんを見ていると、「この人が社長だったらこの会社はいい組織になる」ってすごく思うんですよ。

色恋禁止のスナック!?店舗で働く面白さとは

ー水中といえばママを筆頭に、個性輝く店舗スタッフが主役ですが、店舗で働く面白さを教えてもらえますか?

水中は、お酒を飲んでカラオケを歌ってというだけの空間ではなくて、会社や学校では出会えない人たちと真剣な話もできたりする面白いコミュニティです。

お客様の幅広さは、他のスナックは追随できないと思います。コアなお客様は40〜50代男性ですが、20~30代の若い男性も多く、女性同士でのご来店や女性お一人様のご来店も多いです。

母のスナックでは女性のお客様が年に2〜3人いらっしゃる程度でしたが、水中では半分以上女性客で賑わっている日もあり、スナックの概念が覆されます。

そして、多くの方がスナックを楽しもうと思ってきてくれているので、お客様同士もどんどん繋がっていきます。

ー水中はいいお客様が多い印象です。スタッフの悩みを聞いてくれるいい上司のような方もいらっしゃいます。

本当にそうですね。お客様の質の良さはぜひ一度お店で体験してみてもらいたいです。

ほとんどのスタッフが接客業や水商売未経験のメンバーばかりなので、お客様が見守って楽しんでくださっているみたいなところもあります。

あとは、スタッフが大学生や20〜30代の副業の方などいろんな立場の方がいるので、スタッフ同士の交流も楽しいですよ。

ー昭和の場末のスナック感が全くないですよね。

私の母もそうですけど、スナックのママってちょっと訳ありの人がやるイメージがありますよね。

でも水中には全くそういうところがなくて。お客様に大事に育てられているような、そんなスナックです。

水中の良さって、普通のスナックとは少しずれているんです。

水中のお客様はスタッフに接客してもらおうと思っていないと思うんです。普通の女友達や姪っ子・甥っ子と話をしにきている感覚だろうなと。お酒もお客様自身で作る方も多いんですよ。

私もよく店舗に入っていますが、いわゆるスナックっぽい会話みたいなのはあまりなくて、世間話やお気に入りのドラマの話、家族の話とかをしています。

普通の人が働くからこそ、水中っぽさが出てくるのかなという気がしています。

ー水中はスナックなのに、色恋NG。最初に聞いた時は驚きました。

お客様との連絡先交換も禁止ですし、スナックの外で会うのも禁止しています。

キャバクラであれば同伴をしてお客様を連れてくるみたいなところが多いかもしれませんが、水中はそういうことを一切禁止しているので、めんどくささがないんです。

そういった意味で、水中は水商売というジャンルには入りますが、本当に一般企業で働いている感覚に近い状態で働けると思います。

ー業務連絡はSlack、情報の格納はNotion、月1の定例はGoogle Meetですしね。

水中で働くことは、一種のスクールという感覚にも近いかもしれません。

通常では学べない人間関係だったり、人への思いやりだったり。

アナログな部分での学びって今できる場所がすごく減ってきていると思うので、そういう感覚で働いても面白いかもしれないですね。

ーどんな会社でもそうですけど、いい部分とそうではない部分ってあると思います。水中で働く難しさがあれば教えてもらえますか?

ママの働き方でいうと、最初は時間の使い方にとまどうかもしれません。

ママの勤務時間は、店舗勤務18:30〜0:30、そして店舗以外の日中時間で2時間です。

シフト調整など頻繁にいろんなスタッフや、酒屋さんなどの取引先から連絡が入ってくるので、日中業務として働こうと決めていた時間以外の対応が必要な場合もあります。

ただ、うまく調整すれば日中は自分の好きなように時間をコントロールできるメリットがあるので、慣れてくれば問題ない部分かもしれません。

また、毎日日中の2時間を業務に充てる必要はなく、例えば火曜日の日中に4時間働いたとしたら次の水曜日の日中業務は休んでもOKです。

うまくやりくりしてほしいですね。

ー夜の時間がコアタイムであとはフレックスという感じですね。

みんなの願いが叶う会社にしていきたい

ー最後に、今後、多店舗展開していく水中をどういう会社にしていきたいと思いますか?

水中で働く人のやりたいこととか、こういうお店にしたいといったことが叶えられる場所にしたいなと思っています。

仕事を通じて人生をブラッシュアップしていってほしいですし、願いが実現したら、また新しいやりたいことが生まれてくる循環を回したいです。

水中として多店舗展開をするうえで、「どういう社交場にしたいか」という最低限の守ってもらいたいベースはきちんと踏襲した上で、個々のカラーが出る楽しい空間にしていってもらいたいです。

ママによってカラーが変わるからこそ、水中が運営しているお店はどれも行ってみたいなと、そう思わせるような水中にしていきたいですね。


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