What we do
株式会社水中は『日常のなかで、人と人が楽しみ合い、支え合える社会をつくる』ことを目指して、スナックという文化を再解釈し、"人が関係を育む、日常の交差点"をデザインしている会社です。
スナックはお酒を飲み団欒を楽しむ場ですが、同時に
自分を少しだけ開き、他者と関係を育む装置でもあります。
一人の時間を楽しむことからはじまり、いつの間にか支え合う関係性ができること、
そんな関係性をより多くの人が育むことを目的にしています。
私たちは、そのスナックの可能性を現代のまちに根づかせていくために、
以下の3つの柱で事業を進めています。
① 直営店舗事業
大切にしている“スナックイズム”を核に、
スナックに馴染みのない人にも安心して楽しんでもらえる店舗をつくっています。
その場の居心地の良さを追求していくことが鍵だと確信しており
その土地の特徴や人の気配が自然に滲み出るような、一つひとつ光るスナックをデザインし、
関係が育まれる場所を増やしていきます。
② 運営支援事業
物件オーナー様や地場企業との協働により、
その土地の関係性を育むスナックのプロデュース・運営支援を行います。
直営店舗の運営で磨いた「スナックのオペレーション」「集客・顧客管理」などのノウハウを活かし、
地域に根ざしたスナックづくりを総合的に支援します。
③ 独立支援事業
「自分のスナックをひらきたい」という方へのコンサルティング・開業支援を行います。
スナックは、お客様やスタッフの関係資本を増やす“公”的な機能がありながらも
同時に経済的にも持続可能な“利”のあるビジネスモデルです。
この“公利一致”の仕組みに共感する独立希望者に寄り添い、
一人ひとりの想いに合ったスナックの実現をサポートします。
今後は、これらの事業を通じて、
「スナックの文化が社会にとってのインフラとなる」未来を目指します。
人が安心して関わり合える関係の土壌を、
一店舗ずつ丁寧に耕していきます。
Why we do
スナックとは、社会の“関係のインフラ”だと思っています。
現代社会では、誰とも話さなくても生活が成り立つようになり、
ケアや支援も制度やビジネスによって仕組み化されています。
一方で、地域の中でのささやかな共助――「気にかける」「寄りかかる」――
といった人と人の支え合いが少しずつ失われています。
社会的孤独は、喫煙や過度な飲酒よりも健康への影響が大きいといわれています。
そして2050年には、日本の単身世帯は45%に達すると予測されています。
誰もが自助だけでは生ききれない時がくる。
だからこそ、私たちは、人と人が小さく寄りかかり合える関係を
もう一度、日常の中に取り戻したいと思っています。
そして私たちは、その入口を“ケアの顔をしていない楽しさ”に置いています。
説教くさくも、救いの顔をしてもいない、ただ気楽に飲んで話す時間の中に、
人の心がほどけていく力があると信じています。
スナックのカウンターには、支え合いや共助が自然に生まれる余白がある。
人は、自分の二本足で立つだけでなく、
多くの人や場に小さく寄りかかりながら生きるからこそ、しなやかで強くなれる。
その「寄りかかり合い」の関係を育むための場こそ、スナックだと考えています。
スナックは、誰かに覚えられ、誰かを気にかけることで、
ささやかな共助が日常に根づく仕組みです。
私たちは、スナックという文化を通して、
人が安心してつながり合える社会をもう一度デザインし直そうとしています。
How we do
水中では、「人と人の関係をどう育てるか」を中心に、
理念から現場のオペレーションまでを一つのOSとして設計しています。
1.ビジョン
「日常のなかで、人と人が楽しみ合い支え合う関係を育む」
── 私たちが目指しているのは、暮らしの延長線上にある“寄りかかり合いの関係”が当たり前に存在する社会です。
そのために、スナックという文化を現代に再解釈し、
人がつながり、再会し、支え合う循環をまちの中に取り戻していきます。
2.クレド
スタッフ全員が共通して大切にしている、水中の行動基準です。
・主役はお客様 — 来店の目的を見極め、過ごし方に合わせる。
・関係性を育む — 一期一会を再会に変える意識で凡事徹底を行う。
・空気の番人 — “場”全体が心地よくなる選択をする。
・チーム戦 — 互いにカバーし、支え合いながらお客様を迎える。
このクレドは単なるスローガンではなく、日々の判断と行動を支える「水中のコード」です。
3.3つの柱(エンジン)
スナック水中のサービスを支え、関係性を育む力を高める3つの軸。
・会話力 — お客様と関係を育む対話力のノウハウ。
・場づくり力 — 場全体の温度を調整しながら、いろんなニーズを抱えるお客様が同じ空間でどのひとも楽しめる工夫。
・顧客引き継ぎ — CRMを活用し、スタッフ間でお客様の文脈を共有。
→ 誰が入っても自然に会話が続く“関係のOS”を実現しています。
4.接客6つのステップ
すべてのお客様が安心して過ごせるよう、
「チェックインから見送りまで」の基本動作を明文化しています。
このルーティンがあるからこそ、
誰が担当しても一貫した“水中らしい接客”が生まれます。
水中では、「楽しい関係」を再現性ある形で設計し続けています。
感覚だけに頼らず、行動や文化を言語化し、仕組みとして共有する。
それが、スナックという小さな場を社会の“関係のインフラ”へと育てていく、
私たちのやり方です。