株式会社STYZ 10周年記念パーティー レポート:これからのSTYZを創る未来の仲間へ。10周年の感謝と、次に目指す「SYSTEMIC VALUE」
目次
1. トラックが通れば揺れるアパートから、50名の組織へ
2. 3つの事業が切り拓く、新たな社会とビジネスの形
■ Syncable事業部:AIの力で、寄付文化を「日常」へと溶け込ませる
■ CULUMU事業部:社会価値と事業価値をデザインで紐づける
■ STYZ Tech事業部:テクノロジーで「社会の仕組み」をアップデートする
3. 次の10年へ:非連続な成長と「SYSTEMIC VALUE」の追求
2026年3月13日、株式会社STYZは創業10周年を祝う記念パーティーを開催いたしました。当日は、日頃より多大なるご支援をいただいているパートナー企業の皆様、クライアントの皆様、そしてSTYZの歩みを支えてくださった多くの方々にご出席いただきました。
「あらゆる境遇を打破する社会」というビジョンと、「民間から多種多様な社会保障を行きわたらせる」というミッション。この壮大な目標を掲げ、STYZはいかにして社会課題とビジネスの狭間で独自の価値を模索し、10年という節目を迎えたのか。
本記事では、当日の役員・事業責任者からのスピーチを通じて、STYZのリアルな軌跡と「次の10年の展望」を紐解きます。私たちの想いと熱量が少しでも伝われば幸いです。
1. トラックが通れば揺れるアパートから、50名の組織へ
開会の挨拶に立った取締役CFOの井上卓郎は、独立直後の業務委託時代からSTYZを支え、バックオフィスから会社の成長を見守ってきました。そのユーモアを交えた温かいスピーチは、会場の空気を一気に和ませました。
(取締役CFO 井上 卓郎)
井上:「STYZが創業した2016年。共通の知人を介して田中と佐藤に出会った当時のSTYZは、千歳船橋の『トラックが走れば揺れる木造アパート』から、たった3人で始まった会社でした。資金も仲間も少なく、あったのはビジョンとミッションだけ。そこから10年、皆様に支えられ、今では社員50名となり、ここから3年で200名体制を目指すまでに成長しました。この先のSTYZの10年を創るアイデアの種が、本日皆様との対話から生まれればと願っています」
続いて、2026年1月にジョインしたばかりの取締役CSO、海本桂多より乾杯の挨拶が行われました。数々のスタートアップを支援してきたプロフェッショナルである海本がジョインを決断した背景には、STYZが持つブレない理念への強い共感がありました。
(取締役CSO 海本 桂多)
海本:「齢52を数える最高齢のメンバーですが、『あらゆる境遇を打破できる社会』というビジョンに強く惹かれ参画しました。これまで数多くのスタートアップを支援してきましたが、10年間生き残る会社は極めて稀です。STYZが事業を継続できたのは、ひとえに本日お集まりいただいた皆様のご協力の賜物です」
2. 3つの事業が切り拓く、新たな社会とビジネスの形
歓談を挟み、STYZを牽引する3つの事業部(Syncable、CULUMU、STYZ Tech)の責任者より、現場のリアルな課題感と今後の展望が語られました。
■ Syncable事業部:AIの力で、寄付文化を「日常」へと溶け込ませる
(Syncable事業責任者 横井孝典)
Syncableは、社会課題に挑む団体と寄付者をつなぐプラットフォームです。この10年で登録数は国内トップクラスの5,000団体規模へと成長しました。NPOなどが抱える資金調達の悩みに最も近い距離で寄り添う横井から、次なる一手への期待が語られました。
横井:「登録団体数は国内トップクラスに達しましたが、現場の課題は山積みです。多くの団体様が、想いを言葉にし、支援者に届けるプロセスにおいて極度のリソース不足に悩まされています。次の10年は、大人の日常から遠ざかりがちな『寄付』の機会を再構築したい。私たちが10年間蓄積したデータをAIで解析し、団体様の実務を直接支援する仕組みを作り始めます。それぞれの想いが出会う瞬間を、さらに最大化していくのが私たちの使命です」
■ CULUMU事業部:社会価値と事業価値をデザインで紐づける
(執行役員CDO 兼 CULUMU事業責任者 川合俊輔)
設立4年を迎えたデザインスタジオ「CULUMU」は、現在パートナーを含め30名規模へと成長し、事業課題と当事者の課題の双方をデザインの力で解決することを目指しています。川合からは、新しい価値を創出するデザインスタジオとしての信念が語られました。
川合:「私たちが大切にするのは『誠実さ』『プロフェッショナル』、そして『熱量を持ったコミットメント』です。AIが台頭するこれからのデザイン領域において、スタジオの存在意義は『なぜ作るのか』『誰が熱量を持って取り組むのか』という原点にこそ宿ります。多様なパートナーとの共創を広げつつ、自社でもAIを活用したWebアクセシビリティ推進など、プロダクトを自ら作り、社会へ広げる挑戦を続けていきます」
■ STYZ Tech事業部:テクノロジーで「社会の仕組み」をアップデートする
(取締役COO 兼 STYZ Tech事業責任者 佐藤朋生)
STYZ Techは、AIやデータを活用し、企業と共に既存の社会の仕組みをアップデートするエンジニアリングチームです。創業当初から田中の右腕として会社を牽引してきた佐藤からは、社会に実装するための「泥臭いシステム開発」への想いが語られました。
佐藤:「登記から10年、途中で何度も難しい局面がありました。『多様な社会保障を行き渡らせる』というミッションは、言うのは簡単ですが実現は本当に難しい。想いを形にするには『仕組み』が必要であり、その強力な手段がテクノロジーです。AIが普及し社会構造が劇的に変わる時代においても、私たちはテクノロジーを活用し、社会課題を解決する組織であり続けます」
3. 次の10年へ:非連続な成長と「SYSTEMIC VALUE」の追求
(代表取締役CEO 田中辰也)
会の結びには、代表取締役の田中辰也より、未来のSTYZを共創する新たな仲間やステークホルダーの皆様に向けた、力強いメッセージが語られました。
田中:「この10年、楽しかったことも苦しかったことも沢山ありました。私たちが取り組む領域はビジネスとして成立させづらく、『まずは儲かるビジネスに振り切れ』と言われることもありました。しかし、それを待っていてはいつになるか分からない。だからこそ事業課題と当事者の課題を『同時に解決すること』を模索し、必死に組織を作ってきました。難題に取り組んできたからこそ、今日お集まりいただいたような素晴らしいメンバーやパートナーという『最高の資本』に恵まれたと確信しています」
社会価値か、事業価値(ビジネス)か。その二項対立を乗り越えた先に行き着いた概念として、田中は「SYSTEMIC VALUE(システミック・バリュー)」という言葉を掲げました。
田中:「人、市場、制度、テクノロジーなど社会の要素が常に変化する構造の中で、その時々に応じた『最適な価値』を探求し生み出すこと。それが私たちの目指す『SYSTEMIC VALUE』です。企業の事業価値を高めつつ社会への価値も担保する。厳しい制約の中でキャッシュフローを回してきたSTYZだからこそ、この概念を高い解像度で追求できると考えています」
最後に、今後の非連続な成長に向けた具体的なビジョンが示されました。
田中:「AIの登場により、広く価値を提供できる時代になりました。足元の基盤を固めつつ、AI領域への知見と組織を大胆に構築します。今後、私たちが非連続な成長を遂げるためには『資本』が必要です。強みであるUX体験設計やテクノロジーを活用し、あらゆる領域を横断して価値の裾野を広げていきます。次の10年は『100倍の規模』を目指し、前のめりに挑戦を続けます。
そして、創業当初から現場のリアルな解像度を教えてくださったNPOの皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます」
スピーチの締めくくりとして、田中が視線を向けたのは、苦楽を共にしてきた社内の仲間たち、そして共同創業者でした。
田中:「最後に。この10年間、良い時も悪い時も一緒に走り続けてくれた共同創業者の佐藤、本当にありがとう。」
会場からの温かい拍手に包まれる中、ステージ上では田中と佐藤のツーショット撮影が行われ、共に駆け抜けた10年の絆を確かめ合うような笑顔がこぼれました。
皆様との出会いと経験が、STYZを10周年という節目へと導いてくれました。STYZはこれからも、ステークホルダーの皆様と共に「あらゆる境遇を打破する社会」の実現に向けて、次なる10年を力強く歩んでまいります。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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