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今回の記事では、2,800教室以上の教育機関で導入されているコミュニケーションプラットフォーム「Studyplus for School」の展開に迫ります。 Studyplus for School事業本部長および取締役を務める宮坂直にインタビューしました。高校時代に通った塾で「得意教科ができて人生が変わった」原体験があり、大学時代の「ある出来事」で教育に携わる覚悟を決めたといいます。教育業界であるスタディプラスへの参入はある意味、念願でした。Studyplus for Schoolの管掌として歩み続け8年が経った今、どんな景色が見えているのか聞いてみました。
宮坂 直(みやさか なお)取締役 兼 Studyplus for School事業本部長
2017年入社、事業部長としてStudyplus for Schoolを統括した後、2018年3月取締役就任。当社
参画前は、株式会社リブセンスにて「転職会議」事業を立ち上げ、その後、株式会社カカクコムに
転職し、食べログ本部にてネット予約・予約台帳事業責任者として事業を牽引。
目次
- 8年間で「世の中は変わっただろうか」
- 教育に興味を持ったきっかけは
- これからやりたいこと
- 終わりに
- 一緒に働く仲間を探しています
- 学習者中心の事業を展開しています
8年間で「世の中は変わっただろうか」
ー宮坂さんは2017年にスタディプラスに入社してから、8年経ちます。ずっとStudyplus for Schoolの責任者として走り抜いてきましたが振り返って見ると、どうでしょうか?
宮坂:正直2017年に入社したときは、ここまで広がるとは思ってなかったですね。データや学習記録を使って指導するなんてどこもやってなかったので。通信制高校で使っていただけるのも想像してなかったし。でもその上で「果たして世の中は変わるんだろうか」っていう問いと、いまだに戦ってるって感じですかね。
ー教育に対してそう感じているということですか??
宮坂:そうですね、少子化で子どもたちの数が減っていて、入試の倍率も1を切って、勉強しなくても高校大学に行ける時代になってしまっていて、なんか「なぜ学ぶのか」という、学ぶ意義が曖昧になってきている気がするんです。一人一人が取り残されず、未来の日本を支える人材になってほしいと願う一方で、大人の人口も減ってきているので、子供たちが学習意欲を高められる構造にするにはどうしたらいいのかなと、いつも考えています。
教育に興味を持ったきっかけは
ー宮坂さんは教育業界に強い思い入れがあって入社されたと聞きました。きっかけがあったんですか?
宮坂:きっかけは2つあって、まずは高校時代の塾での経験です。中学受験で絶対に受からないだろうと言われてる学校に受かっちゃって、中高一貫校の6年間ずっと成績ビリみたいな感じで過ごして。ギリギリ高校にも上がれて、偏差値も20台でした(笑)自己肯定感も低くて特になりたい夢もなかったんですけど、高校3年生のときに友達の紹介で予備校に通い始めたら、ひと夏で英語の偏差値が60ぐらいまで跳ね上がって。
ー本当にそんなことあるんですね。
宮坂:自分の得意を見つけて自己肯定感を得られたんで、「自分みたいな子が他にもいるはず、今度は自分が自己肯定感を与える側になりたい、英語の先生になりたい」って思ったんですよね。
ー最初は先生になろうって思ったんですね、でもならなかったんですね。
宮坂:そのあと国際基督教大学に行って、大学でも英語科の教育法とかを学んだんですけど、実践を積みたいなと思って、自分で通ってたその予備校にそのまま講師として入ったんです。そこでもう一つのきっかけがありました。
ー詳しく教えてください。
宮坂:他の先生と会話してると、「あの子は今まで勉強してきてないから仕方がない」みたいな会話が結構あって。自分としては、こういう人がいると変わる生徒も変わらないよなと感じてしまって。大人たちを変えるほうが先だと思ったんです。自分が先生になってもこういう人は世の中にいっぱいいると思ったときに、自分がそのまま教員になるのは、なんか誤差のように感じてしまって。
ーでも、なぜそこからEdTechにたどり着いたんでしょう
宮坂:そんなときに、ちょうど運良くiPhone3Gが日本に上陸したときに初日(2008年7月11日)でゲットできたんです。当時は、EdTechっていう言葉はなくて、iPhoneを使って授業でクイズに答えるみたいな簡単なアプリはぽつぽつあったぐらいの時期で、こうしたテクノロジーが発展していくと自分が感じた課題感って変えられるかもしれないと、漠然と思ったんですよね。
大学卒業後は株式会社リブセンスにて「転職会議」事業の立ち上げを経験。さらに株式会社カカクコムに転職後は、食べログ本部にてネット予約・予約台帳事業責任者を牽引し、2017年にStudyplus for Schoolの事業責任者としてスタディプラスに参入しました。
宮坂:大学卒業から2社を経て6年ぶりに教育分野のインターネットサービスを見たときに、教材コンテンツのサービスが多い中で、Studyplusだけが教材コンテンツを持たず、モチベーション管理に特化していて、めっちゃ面白いなと思ったんですよね。なんか、そのtoCで勉強記録でみんな切磋琢磨するってめっちゃ本質的にそうだし、必要なことだよなと思って、すごく良いプロダクトだなって。僕も塾講師時代、たしかに英語を教えていたけど、英語はあくまで手段で、生徒に学ぶ意義を感じてもらったり、学ぶモチベーションを高めてもらえる授業を大事にしていたので。
これからやりたいこと
ーこの8年間で、Studyplus for Schoolを導入していただいた教育機関は2,700教室以上になりました。抱いていた目標があるとしたら今の現在地ってどのくらいですか?
宮坂:10%ぐらいじゃないですか、10%いってんのかなぐらいですよね。
ーもっと大きな理想があるということですか?
宮坂:子どもたちの一喜一憂に、大人が寄り添えるような世界にしたいですね。自己肯定感が大事だと思っていて。小さいことでも、つまずいて乗り越えてみたいな経験をたくさんできるといいなって思うんですけど、子どもたちが自分一人でやるのは大変だと思うので、大人たちが寄り添って、自信をつけてあげられたらなと思うんですけど。ただ子どもたちも多様化してるし、先生の数も減って忙しいと現実では中々できないというのが現状で、もっと教育機関の、教育の深いところに飛び込んで深く付き合わなきゃいけないという感じですかね。
ー具体的に教えてください。
宮坂:やりたいのは学校と学習塾の垣根をなくして、大人みんなで子供達を支えていくこと。例えば学校での勉強がうまくいかなくて子どもは塾に通い始めるけれども、塾ではまた学校と同じことを教えるみたいな感じになっていますよね。そこで、データが役に立つのではないかと。子どもたちの学びのデータを見れば学習の内容は全て分かると。それを見て、学校も塾も垣根なく、子どもたちの頑張りとか努力とかを認めて背中を押せるような感じにしていきたいですね。おくすり手帳の勉強版みたいなものを作りたいんですよね。
宮坂:でも教育業界って変えるのには時間かかることが多いから。それでも教育変えたいって思ってる方がいたら、ぜひ一緒に働きましょう!
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