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教育・学習の新しいインフラを目指す。代表の廣瀬が語る、スタディプラスが描く未来とは

廣瀬 高志 プロフィール 1987年生まれ。2010年、慶應義塾大学法学部在学中にスタディプラス株式会社(以下、スタディプラス)を創業、代表取締役に就任。

2012年にリリースした学習管理プラットフォーム「Studyplus」は累計会員数600万人以上、日本の受験生の2人に1人が利用する教育アプリ利用者数No.1のサービスに成長。2016年には法人向けサービス「Studyplus for School」の提供を開始し、学習塾や学校など多くの教育機関にご導入いただいています。
今回は代表 廣瀬に、今後の事業構想や目指す未来、そしてこれからのスタディプラスに入社する面白さについて話してもらいました。

学習の継続を支える唯一のサービス「Studyplus」誕生の背景と他社が参入しづらい理由とは

ーー学習アプリ「Studyplus」が生まれたきっかけは?

私自身が高校生だったとき、同じ高校の先輩で東大にトップ合格したすごい方がいたのですが、その先輩にアドバイスを求めたら、「勉強記録ノート」をつけるといいよ、と教わったんです。そのノートは、どの教材をどれだけの時間、何ページ勉強したのかを記録するというものだったのですが、それによって勉強が継続できるようになり成績が伸びたんです。
学習していく上で、一番の課題でもあり、ポイントとなるのが学習を継続していくことだと気づきました。それが「Studyplus」の原点で、これをスマホでも使えるアプリにして多くの人が使えるようにしようと考えました。

「学習の継続」というテーマで学習者のサポートをできたら多くの人に喜ばれると思ったんです。

ーー今では受験生の2人に1人が使うサービスとなり、利用者の評価も高いですが、競合他社との違いや強みはあるのでしょうか?

実はまったく同じような学習の継続をサポートするサービスを展開している競合他社はありません。

「Studyplus」以外のEdTech系サービスのほとんどは、映像授業やデジタル教材といった学習コンテンツを展開しています。一方で「Studyplus」は学習管理プラットフォームなので、学習の継続という非常に重要な要素をサポートする、他にないユニークなポジショニングで事業を運営しています。

また、2016年からは「Studyplus for School」という塾・大手予備校などのBtoB・教育機関向けサービスを展開しています。教育機関経由で生徒に「Studyplus」を利用いただき、各生徒の学習記録データが塾・予備校の先生に共有される。先生は各生徒の学習状況を把握しながら、オンラインでコミュニケーションを取って学習支援をしていくことが可能になるサービスです。
Studyplus for Schoolを導入している教育機関の生徒からすると、塾予備校などの教育機関に通っていない日も含め、毎日の学習を先生が見ていてくれて、オンラインで励ましてくれる、だからこそ勉強のモチベーションが上がる、というサービスになっています。
こちらも学習コンテンツの配信ではなく、BtoCで学習管理を行うアプリを展開しているからこそできるサービスになっております。

目指すのは、教育・学習の新しいインフラ。学習するすべての人にとって、必要不可欠なものにしたい

ーーすでにもう「完成されたプロダクト」のように感じますが、今後は何を目指していくのでしょうか?

私たちが目指しているのは「教育・学習の新しいインフラ」なので、ようやくスタートラインに立ったところだと考えています。

現在、塾・予備校の領域では新しい変化が起こっています。これまで長く歴史のある
「集団指導塾」や「個別指導塾」に加えて、映像やデジタル教材を使った「自立型学習塾」という新しい形態の塾が増えています。
自立型学習塾において、これまで先生と生徒が対面する授業の中で生徒の理解度ややる気を把握できていた部分が、映像授業やデジタル教材に置き換わるためコミュニケーション接点が減り、理解度の把握や生徒の学習状況が分からないなど、「学習管理」のニーズが高まっています。

また、学校教育の領域にも大きな変化が訪れています。文部科学省が進めるGIGAスクール構想により、全国の小中学生に国費で1人1台PCが配布され、今後は高校生にも普及していきます。当社も2021年度から本格的に学校教育の領域に参入し、全国の中学校・高校において、徐々にサービスが広がってきています。

「Studyplus」「Studyplus for School」これら2つのサービスによって「自宅での自学自習」「塾・予備校」「学校」と、すべてのシーンを横断して学習記録が一元管理できるプラットフォームとして進化を続けていきたいと考えています。

ーー具体的に、インフラを目指すうえで開発された機能などはありますか?

例えば、様々なデジタル教材をAPIで連携することで学習記録データの一元管理を実現する機能(Studyplus SYNC)ですね。
今、塾でも学校でも、デジタル教材の活用が進んできていますが、何か1つのデジタル教材だけを使うというわけではなく、デジタル教材も複数を組み合わせて使うことが多いです。そのときに、それぞれのデジタル教材にバラバラに学習記録が点在していると、学習者にとっても先生にとっても不便です。
そこで、「Studyplus SYNC」では、様々なデジタル教材とAPIで連携し、自動的に学習記録が取り込まれ、統合管理できる仕組みを提供しています。塾や学校で利用されている数多くのデジタル教材が「Studyplus SYNC」とすでに連携対応をしていただいています。

さらに、20社以上の出版社と提携し、既存の大学受験参考書や学校用の副教材をデジタル化することで、「Studyplus」上で学習できるデジタル教材サービス「Studyplusブック」も提供しています。これにより、沢山の参考書を持ち歩かなくて済みますし、Studyplusブックで学習した記録も自動的に残るされるようになっています。

インフラ=「なくてはならないもの」だと思っていますので、流行り廃りに左右されない、本質的に必要なものを創っていこうというのが、目指している方向性になります。

Studyplusへの広告掲載だけでなく、教育機関のマーケティング全体を支援。強みを生かした成長戦略とは

ーー「Studyplus」「Studyplus for School」「Studyplusブック」のビジネスモデルについて教えて下さい。

「Studyplus」では主に大学法人や塾予備校を対象とした広告、「Studyplus for School」はSaaSとしての主に塾予備校や中学・高校を対象とした月額課金(SaaS)、「Studyplusブック」は個人を対象とした月額課金(サブスク)になります。

Studyplusを広告媒体として見ると、大学受験生が数多く利用しているメディアとして希少性が高いです。もちろん、LINEやTwitter、インスタなども高校生が数多く利用していますが、大学受験生が勉強の合間に使うのはStudyplusだけです。また、ユーザーの志望大学でターゲティングした広告配信ができるのも広告主にとってのメリットとなります。結果として、広告主の割合としては、大学法人が最も多い形になっています。

さらに、実は当社は、Studyplusへの広告掲載だけでなく大学に対して「マーケティングのデジタル化支援」も行っています。大学はデジタル化による効率的・効果的なマーケティングをしていきたいという課題がある一方で、一般的な大手広告代理店では大学領域に明るくないため、そのニーズに対応しきれていない状況です。そこで、大学に特化した営業・マーケティングチームを持っている私たちが、マーケティングDXの支援をご提供しています。コロナの影響もあり、大学法人の学生募集広報の中でDXのニーズが高まっており、取引大学数や取組の内容は近年大きく拡大しています。

ーーこのようなビジョンをふまえて、どんな人に加わって欲しいですか?

会社のミッションやバリューに共感いただける方ですね。
会社のミッション(使命)は、「学ぶ喜びをすべての人へ」。当社は学習する人を支援する、特に学習のコンテンツではなく継続やモチベーションといった観点から学習の支援をしているという点がユニークな会社です。そういったミッションに共感いただける方にジョインしていただきたいです。

次にバリュー(価値観)ですが、当社のバリューは3つあるのですが、1つ目に掲げているのは「DIVE TO LEARN」。「学習者のためにやろう」ということですが、同時にスタディプラスで働く一人ひとりが学習者であろうという意味も込めています。
学習意欲が高く、変化に前向きなこと。そして、自分の意思を持って主体的に考え、行動できる人は結果的に早く学習し成長できると考えているので、そういう人にぜひジョインしていただきたいです。

ーーエンジニアは特に売り手市場と言われていますが、働く環境などに工夫はしていますか?

当社の各種プロダクトは、トップダウンではなく、ボトムアップ的にエンジニア、ディレクター、デザイナーみんなで意見を出し合って作っています。「DIVE TO LEARN」、学習者のためにやろう、と掲げているように、ユーザーファーストの文化が根付いています。ユーザー目線で自分で考えて提案しながら、良いプロダクト開発を追求していける環境だと思っています。

また、わたし自身はエンジニアではないのですが、エンジニアをリスペクトしています。だからこそ、エンジニアチームが主体となって使う言語やフレームワークなどの技術選定を行い、モダンな環境で技術的な挑戦もしやすい環境をつくっています。

制度でいうと、コアタイムなしのフルフレックス制度を採用し、働く時間に関して各人の裁量が大きく、自由な働き方ができるようにしていたり、リモートワークも積極的に取り入れています。入社して1年以上経つのに1度も出社したことのないエンジニアの方や、東北地方など遠方に住んでいる社員もいます。もちろん、自由にオフィス出社することも可能で、働く場所についても裁量が大きい形になっています。

性善説に立ち、裁量を大きくすることで、働きやすい環境で生産性を最大限に高めていってほしいと考えています。

ーー最後にこれからスタディプラスに入る醍醐味と候補者の方へメッセージをお願いします

このインタビュー記事を読んでいただいた方に、StudyplusアプリのAppStoreやGoogle Playのストアレビューをぜひ見ていただきたいのですが、スタディプラスという会社は、多くの学習者の方に愛され、支持されて、そのことを原動力に大きくなってきた会社です。Studyplusを使うことで学習が続くようになれば、その人の人生にとって大きなプラスになりますよね。いいプロダクトをつくって、ユーザーに貢献する。これが本質的な仕事のやりがいだと思うのですが、スタディプラスはそのことをダイレクトに感じやすい会社なのではないかと思います。

また、EdTechをとりまく環境も大きく変わってきて、追い風が吹いている状態です。教育がTechで変わっていくのは不可逆的なトレンドですが、その変化に加速度がついてきたことを感じています。世の中に大きくプラスのインパクトを与えるという、挑戦ができる機会がたくさんあります。少しでも興味を持っていただけたら、wantedlyや当社webサイト経由でカジュアル面談から、ぜひお話させていただければと思います。

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