こんにちは、スタディプラス 黒須です。6月29日に実施した全体会議のレポートも、今回で最後です。
今回も、一記事 5~10分ほどで読み終えるボリュームですので、隙間時間にぜひご覧ください!
前回は、スタディプラスの新しい組織COO室について、またミッションとバリューについてお伝えしました。
今回は、CXO三人によるパネルディスカッションと、7月から当社の社外取締役になっていただいた安藤先生のお話です。
今回のパネルディスカッションは、Studyplus企画部部長の島田豊さんをファシリテーションに迎え、新バリューにちなんだテーマで行いました!
おさらい・・・ ↓新バリューは、こちらです。
当人たちも何を聞かれるかは当日知ったそうです!さて、どうなるでしょうか。
CEO廣瀬 → インタビュー
CFO中島 → インタビュー
COO宮坂 → インタビュー
パネルディスカッション
テーマ「失敗」
一つ目のテーマは、失敗です。「ガチのでかい大失敗を!」と、豊さん。
CFO中島
前職でも管理部門にいたのだけれど、ひょんなことからワインアプリのディレクションをする機会がありました。冗談半分で「やっていいですか?」って聞いてみたら、やることになって…エンジニアと話をしたことも無ければ、ディレクターが何をする仕事かもしらないまま始まりました。
足掛け4年くらい取り組んで、各地でユーザー会を開いたりアルバイトを雇ったり…少なくとも3~4,000万円を使った事業でした。
結論、事業はあまりうまく行かず・・・かかった費用の10分の1に近い金額で売却することになりました。
会社にものすごい迷惑をかけたなと思うものの、「あの時気軽に手を上げてみて良かったかな」と思ってます。
これまで交流の無かった職種の人と仕事が出来たこともそうだし、アプリのディレクションをきっかけに元々好きだったワインについてもっと詳しくなりました。これも、学ぶ喜びですね。
そうそう、スタディプラスの面接で、ワインの話で盛り上がることもあります!失敗も何に繋がるか、分からないですね。
CEO廣瀬
そもそも・・・・スタディプラスという会社自体が失敗なんじゃないか・・・・・・・・・・・
(どよめく会場)
と、周囲に言われていた時期もありました。
スタディプラスの株主は長くから応援してくださってる方が多く、長期的な目線で会社のことを応援してくれている方たちがいます。
それでも、ある株主の方からは「スタディプラスに投資したことは失敗だったんじゃないか」と思うこともあった、なんていうことを言われたりもしました。
いまでこそStudyplusのユーザー数は300万を突破して好調ですが、ローンチ当初はマネタイズもできずユーザー数も伸びませんでした。なんとかしないと、ということで他のアプリも出しましたが、鳴かず飛ばず…
試行錯誤する中で、Studyplusのユーザー数も伸びてマネタイズできるサービスになりました。
周囲から何を言われようと、やり続ければ失敗はないと思っています。
COO宮坂
・・・ここでは書けません・・・・。
ブログの書き手としては困りました・・・でも確かに「ガチの失敗」。
〆の一言は「だいたいのことは大丈夫!」でした。
気になる方、ぜひ面接などで宮坂に聞いてみてくださいね。お伝えするかどうかは分からないですが・・・。
テーマ「学び」
二つ目のテーマは「学び」。「Dive to learn」ですね、学びはスタディプラスで大事なことです。それぞれにこの1年でどう変化したか話してもらいました。
COO宮坂
足並みを揃えてやっていくことが、こんなに難しいのかと思いました。
よく話すメンバーでさえ、阿吽の呼吸になるには一年ほどかかりました。
意思疎通のレベルを上げるというか、共通の認識を持つことには想定以上に時間がかかる、ということを身をもって実感しました。
だからこそ、お互い何を思っているのか?何をどう認識しているのか?を伝え合うことは大事だ、という学びですね。
CFO中島
私は今年の1月にスタディプラスに入社したので、ここ半年で学んだことにしますね。
スタディプラスに入社して、接する人が変わったということもあるし、やらなければならないことがバラエティに富んでいて、バタバタしているうちに時間がすぎているなと思うことがありました。
それに流されるのも悪くは無いのですが、ふと立ち止まって考えると「もっとこうすればよかった」と思うこともあり、
ちゃんと時間をとって自分のやることや考えに向き合ったり、振り返ったりすることが大事だと思いました。
また、スタディプラスはスピード感が前職とは全く違うので、振り返りもスピーディーにやっていくべきだなとも思っています。
日々の小さい学びを「これが学びだな」と認識し、自分の中でしっかり定着させることが大事だと思うし、今のスタディプラスだからこそできることだと思っています。
CEO廣瀬
一旦この話からずれますが、今日の宮坂さんのプレゼンを見て「すごいな」「これは自分にはできないな」と思いました。
直近半年で頼れるメンバーが集まってきて、「経営陣」という組織が出来上がってきたなと嬉しく思っています。
一方で、「じゃあ自分は何をしようかな」と思いました。
宮坂さんがCOO室を作りミッション、バリューについて動いてくれているのを見て、ありがたいと思いつつ「自分ではこうはいかないな」と思っています。
そういった意味で、僕の役割は0から1を作ることー中長期的にインパクトのある事業の種を仕込むことかなと思っています。
今既に新規事業室で動いているようなことを、どんどんやっていけたらと思っています。
自分の役割を整理して、やるべきことが見えてきたことは大きな学びですね。
新Valueのここが好き
最後は、Valueに好きなところ・こだわったところを、フリートーク的に話してもらいました。
会話形式でお伝えします。
*以下…
CEO廣瀬 廣、CFO中島 中、COO宮坂 宮、島田豊さん 豊
豊:宮坂さん、バリューを英語にすることにこだわってましたよね?
宮:そうですね、固有名詞的になるようなものが良いなと思って・・・英語は敢えて違和感がある組み合わせにしました。
豊:中島さんはどれが気に入ってますか?
中:私は「Fail Farward」ですね。話し合いの中で、「本質的な価値の追求」という案があったのですが、それって結果論だなって。本質的かどうかは結果を観ないと分からない、むしろ挑戦することが大事だと思っています。
あと、「Dive to learn」も好きですね。・・・・この組み合わせは造語っぽいですけども。
造語で正しくない英語の組み合わせを持ってくることに反対の声もあったのですが、その遊び心が良いなと思いました。
辞書に載っているような「きちんとした言葉」ではなく、造語を選べる余裕が組織にあることが体現されているかなと。
廣:豊さんからも欲しいですね、一言。実はかなりの部分、豊さんからのアイディアですからね。
豊:・・・元々出てきたものを見て思ったのは、「固いし覚えられないなあ」でした。
漢字と平仮名のバランスだったりとか、伝わりやすさ・覚えやすさを優先してバリューを考えました。
敢えて違和感のある単語の組み合わせを選ぶとか、遊び心のあるものを選ぶ・・・という考えは、今後のスタディプラスが変わるきっかけになりそうですね。
廣:実はバリューを変えるという話があったときに「最後は自分が決めたい」と宣言していました。やはり自分の会社なので、そこにはこだわりがあって。
・・・会議の当日、スゴイ良くできた!と思って持っていったのですが、豊さんの案を見たら「いや全然こっちの方が良いな」と思っちゃいましたね。
・・・・・・・・・・・
私も、パネルディスカッションで話題に上がっていた「敢えての違和感」「遊び心」は、まさにこれからのスタディプラスの変化を表していると思いました。
私は、全体会議の前に宮坂から新しいバリューの共有を受けていたのですが、第一印象は「これ、OKなんだ!」と驚きました。遊び心を持てるのは、余裕の現れですね。
安藤先生のお話
最後に、7月で当社の社外取締役になっていただいた安藤先生からのお話がありました。
約40分、熱のこもった内容でした。
ブログでは、お話の一部をお伝えします。
【安藤先生のご紹介】
1991年安藤塾を開設。2009年、社会福祉法人「むげんのかのうせい」を設立し、幼児教育から子どもの人格経営に取り組む。公益社団法人全国学習塾協会会長、経済産業省「未来の教室」とEdTech研究会オブザーバー等を歴任し、2018年6月当社社外取締役に就任。
http://www.believe.jpn.com/ando/
スタディプラスの出会い~Studyplus・Studyplus for Schoolで子どもたちに勇気を~
かつて自分の塾で400人ほどの生徒を1人で見ていたのですが、中には東京大学や医学部に進学する子たちもいました。
一方で、私自身は信州大学人文学部で、東京大学や医学部受験のことなど分かりませんでした。
そこで、彼らは「安藤さんがいたから頑張った」「安藤さんに認められたくて頑張った」「安藤さんが見守ってくれたから・・・」 と言ってくれました。
周囲からは「文系なのに理系の生徒をどう教えたのですか?」と聞かれたのですが、教えてはいませんでした。
先生が教えないと意味がない、いや先生の働きかけに意味があるんだ なんてやり取りもしました。
Studyplus・Studyplus for Schoolの、勉強にフィードバックする仕組みを聞くうちに、「ああそれなんだよな」と。
いつも誰かがが必ず自分の発信に反応してくれる、自分は一人じゃない、自分は誰かに見てもらえているーと思うことが出来たら、子どもたちにとってそれが勇気の源になると思います。
勇気があれば、自分の夢に邁進することが出来るー生身の誰かがいなくても、テクノロジーによって勇気を感じることが出来るサービスが広がれば、自己肯定感を持ちチャレンジが出来る子どもが増えるのではないか・・・これは社会貢献であり未来を作っていけることになると心から思いました。
それで、これは絶対に世に広めた方が良い!と宮坂さんにお話ししました。
また、いま私の長男が東京で予備校に通っています。
高校三年生の時は「自分はものすごい勉強してるんだ」と地元で息巻いていましたが、やはり東京に出たら上には上がいたようで・・・全然みんなもっとやってるよ!と。
他の人がどのくらい勉強しているのかを知ることによって、自分の現状を知りまた挑戦するきっかけになると思っています。
そんな思いからも、Studyplus・Studyplus for Schoolはもっともっと広がるべきだと思っています。
・・・・・・・・・
そして最後には、小松さんデザインのバリューTシャツを配布しました!
ご参加いただいた株主の方たちにもプレゼント、ニッコリ笑顔です。
株主・投資家の皆さんも、スタディプラスの成長にコミットしてくださっています。本当にありがたいことです。
(左からスパイラルベンチャー 千葉さん、ジャフコ 長岡さん、アイ・マーキュリー代表取締役社長・当社社外取締役 新さん)
以上で、三回にわたってお伝えしたイベントレポートは終了です!
ボリュームがありブログを書くのが大変でした・・が、読んでいただくのもお時間いただいたと思います。
改めて、ご一読ありがとうございます。
一回目のブログの冒頭で、
>詳しくは本文に書きますが、スタディプラスが変わるきっかけになる一日だったと思います。
と書きましたが、一日を終えて「スタディプラスはこれからもっといい会社になる」と思いました。
スムーズに進むことばかりではないでしょうが、それも楽しみながら一つ一つの課題をクリアし、組織を成長させたいと考えています。そして、スタディプラスはすごく小規模なベンチャーでもなければ、整った大手でもありません。発展途上にある会社です。
だからこそできる経験があり、やれることがあります。
今後もブログを通じて、COO室やスタディプラスのチャレンジをお伝えしてまいります。
では!