ニットが運営するオンラインアシスタントサービス「HELP YOU」では、所属メンバー全員がリモートワークで仕事をしています。コロナを機に一気に広まったリモートワーク・テレワークという働き方ですが、HELP YOUメンバーはコロナ以前からフルリモートで仕事に取り組むチームを作ってきました。
今回はそのようなフルリモートチームの組織活性を担当する西出さんに、リモートメンバー同士のつながりを生み出す方法や自分自身のリモート勤務経験などについて、話を聞きました。
<今回話を聞いたメンバーのプロフィール>
西出裕貴
コーポレート戦略部 組織活性/インナーブランディング
大学卒業後、大手IT企業に入社。業務改善提案や課題解決、カスタマーリレーション施策による顧客満足度向上を担当。 ニットにジョイン後は、コミュニティマネージャーとして組織活性やメンバーのキャリア支援・市場価値向上に取り組む。
ニット以外の部分では月額定住サービス「ADDress」を活用した多拠点生活を送りながらパラレルキャリアを実践。音楽フェスやイベントのコンサルや立ち上げ、運営に加え、 YADOKARI株式会社では街づくり案件を担当している。
<目次>
1、「石橋を叩きすぎて壊す少年」から「フルリモートで働くアドレスホッパー」へ
2、フルリモートでも「つながる」きっかけは用意されている
3、フルリモートに向いているのは「やりたいことがある人」
4、少しずつベストな働き方に近づけていけば良い
「石橋を叩きすぎて壊す少年」から「フルリモートで働くアドレスホッパー」へ
――西出さんは現在、アドレスホッパーとして全国各地で仕事をしていますよね。学生時代から場所にしばられない自由な生き方を目指していたんですか?
全然違いました(笑)。進学校に進んで、就職し出世、家族を持つという安定した生き方をイメージしていましたね。学生時代は法学部で、友達の進路は銀行員や公務員など、堅めの仕事ばかり。僕も同じような生き方をすると思っていました。
――そこから生き方が変わったきっかけは何だったんでしょうか。
大学卒業後、入社までの1年間で取り組んだ音楽フェスでの人との出会いが転機だったと思います。新卒で内定をもらった会社は少し変わっていて、1年以内であれば好きなタイミングに入社していいという内定パス制度がありました。その期間を利用して、前々から興味があった音楽フェスを立ち上げたんです。
音楽フェスに取り組んでいた1年間はいわばフリーターです。初めて社会のレールを外れてみて、見える世界が変わりました。動画編集、作家、アーティストなど様々な生き方をしている人と出会い、「こういう生き方もアリなんだ」と自分の世界が広がったんです。
山の上で仕事中の西出さん
フルリモートでも「つながる」きっかけは用意されている
――西出さんのニットでの仕事内容を教えてください。
大きく2つあり、1つ目は組織活性です。フルリモートで働くメンバー同士がつながりをもって、働きやすくなるような組織作りをしています。
あとはもう1つの役割はインナーブランディングです。具体的には、ビジョンや企業理念を掲げるだけでなく、会社とメンバーが体現できるためにはどうすればいいかを考え、推進しています。
――フルリモート勤務のメンバー同士がつながりを持つためにどのような取り組みをしているのですか?
僕は全く興味がない人・人柄を知らない人には話しかけようと思えないと考えています。だから、まずは個々の魅力を相互に知れる場を用意するようにしています。例えば、チャットワーク上で運営している「コミュニティ」という取り組みがあります。
「コミュニティ」は2020年の春から始まったオンラインで行う部活やサークル活動のような存在です。各コミュニティはHELP YOUメンバーの手によって立ち上げられ、今では母の会、占い好きの会、ライティングの会、sns運用の会など、様々なコミュニティが運営されています。
他にも、新人メンバーのための「ウェルカムパーティー」や定期配信の「HYラジオ」なども、各メンバーの魅力やパーソナリティを引き出すために実施しています。このように、お互いの魅力を知るきっかけがあるから、つながりが生まれるのです。
フルリモートに向いているのは「やりたいことがある人」
――フルリモート勤務に向いている人はどんな人ですか?
フルリモートに向いているのは「やりたいこと」、「目的意識」がきちんとある人だと思います。逆をいうと、やりたいことがない人はフルリモート勤務は少ししんどいかもしれません。「なぜこの仕事をしているのか」がわかっていないと、仕事に本腰がはいらないので。
でも別に「やりたいこと」は何でもいいんです。企業理念やビジョンのような大きい目的でなくても、「目の前のこの人を幸せにしたい」、「だれかの役に立ちたい」といった気持ちだけで十分だと思います。
ニットという会社・HELP YOUというオンラインチームも「やりたいこと」が尊重される組織です。私たちは、働きながら幸せを感じるのがあるべき姿だと考えています。だからこそ、自分で考え、自分でやりたい仕事をどんどん見つけることを奨励しています。
具体的には、「くらしと仕事」というオウンドメディアが良い一例です。HELP YOUには「くらしと仕事を見て、興味を持ちました」という応募者が数多くいらっしゃいます。中には、選考をクリアしてメンバーになったあと、「あのメディア(くらしと仕事)で記事を書きたい」と希望する方もいます。
その希望に対するくらしと仕事チームの答えは「イエス」。自分たちで運営するメディアこそ、やりたい気持ちをかなう場であってほしいと考えています。
少しずつベストな働き方に近づけていけば良い
――リモートワークをしたいと思う一方で、働き方の変化に不安を覚えている方に向けて、働き方を変える際の心構えを教えてください。
自分の働き方に悩んでいる方には、「ベストな働き方は常に変化するもの」ということはお伝えしたいです。例えば、20代はバリバリ働きたい、30代は家族との時間を大切に働きたいなど、希望の働き方は変わります。
大きな変化が不安な方は、いきなりフルリモート勤務に切り替えなくても「これならできそうだ」と思うことからチャレンジしたら良いと思います。
僕自身も、いきなりフルリモート勤務のアドレスホッパーになったわけではないんです。
▼東京と大阪の二拠点生活
▼関西でワーケーション
▼全国でワーケーション
▼海外でワーケーション
▼どこでも働けるアドレスホッパー
というふうに少しずつ変化させました。
――ニットに入社してフルリモート勤務になり変化はありましたか?
働く場所や時間も自由になったし、多くの人に会えたことで人生が豊かになりましたね。実際、昨日は福岡から千葉に移動、今日からは都内に、と本当に自由です(笑)。ただその分、一緒に働くメンバーを安心させる責任がともなうと考えています。
ニットは「自己実現が楽しめる場所だ」と思っています。一方で、自分のやりたいことを進める際に1人の力では難しい場面もあり、心が折れそうになる時も多々あります。1人でできることは限られますしね。
そんな時に「いいね!」、「何か手伝えることあれば言って!」、「私も頑張る!」というように互いにつながり、支え合える場所がニットだと感じていて、素敵だなと思いながら日々組織作りをしています。もっと未来を自分で選択している体現者を増やしていきたいですね。
長野県白馬村で仲間と一緒に仕事をする西出さん(右から2番目)
取材を終えて
西出さんの話からはニット・HELP YOUのメンバー同士がどうやってつながりを作っているのかを知ることができました。また、西出さん自身がどのようにフルリモートのアドレスホッパーになったのかという話も興味深く、働き方を変えていく際のヒントになると感じました。これから新しい仕事・働き方にチャレンジしたいと考えている方にとって参考になれば幸いです
株式会社ニットでは、現在下記3つのポジションで新しい仲間を積極採用しています。フルリモートの働き方や副業に興味がある方は下記募集記事をご覧ください。