「40歳を前に “最後のチャレンジ”をするべく転職を決意」
ーストックマークに入社するまではどのような経歴だったのですか?
スタートアップはストックマークが初めてで、それまではいわゆる大企業に勤めていました。
––スタートアップに転職したいという気持ちがあったのですか?
そうですね、家族がいたので悩んだ部分もありましたが、スタートアップ中心に探していました。もともと大学生の頃に3年間ほどベンチャー企業でアルバイトした経験が大きかったです。当時からベンチャーやスタートアップと呼ばれる小規模な企業は、スタッフ一人ひとりが頑張らないと会社が立ち行かない、そんな責任感が雇用形態問わずあるということを実感していました。また、自分自身の裁量をいかに重要視してもらえるかという前提のうえで、働くことの充実感に惹かれる部分がありました。
以後、大企業に就業し多少スキルがついてきた時には自分の年齢も40歳を目前としていました。そこでキャリアにおいてチャレンジする最後のタイミングかなと思って、転職活動ではスタートアップに狙いを定めることにしました。
ー大企業から離れることに躊躇はなかったですか。
やはり大企業はスタートアップより安定している部分が多いので、家族のことを想うと色々考えることはありました。ただ、自分自身の成長や自立を思った時に転職は現実的な選択肢になりました。
ーでは改めて、どのようにしてストックマークを知りましたか。
エージェントから紹介されて事業内容を調べたところ、ネットニュースを扱うサービスという点で、今までのキャリアに事業内容が近くて興味を持ちました。また、かつての担当領域にはキーワードからマッチングするという仕組みがあり、その点でAnewsと共通していると感じました。よって、今までやってきたことの集大成と呼べるような事業だという印象を持ちました。
ー何社か選考に進まれていたかと思いますが、最終的にストックマーク入社を決意するに至ったきっかけは何でしょうか。
僕がスタートアップに転職するうえで重視したものの一つに、「経営者が自身の事業を信じられているかどうか」という“熱量”がありました。その点については最終面接でCEOの林と話した時に、誰かの言葉ではなく自分の言葉で事業について話してくれたので、確信を持てたのは大きかったです。会社として信頼できると思えました。
「メンバー全員を無条件に信頼すると決めている」
ー入社後のキャリアを簡単に教えてください。
Anewsのエンジニアとして開発にジョインし、Flutterアプリを中心にフロント、バックエンドの開発を行いました。しばらくしてエンジニアリングマネージャーとなり、Anewsの開発組織の改善をしつつ、プロダクトと技術をつなげるために奔走しました。そして昨年(2021年)11月頃からユニットリーダーとして、開発ディレクションと、エンジニア育成とプロダクトの成長を同時に担っています。
主な業務内容としては、開発スケジュールを調整しながら、エンジニア組織の方向性の作成及びエンジニア育成をしています。さまざまな役職を経験しましたが、自分自身がやることは大きく変わっておらず、名称が変わった程度ととらえています。
ーチームを率いる立場として山崎さんが大事にしていることはありますか。
失敗をしてもいいので、メンバー全員が「ここなら挑戦できる」と感じられる環境づくりを心がけています。たとえエンジニア本人にとっては“チャレンジ”と思うような業務も、僕は積極的にお願いしていきます。挑戦する以上、私自身もメンバーのサポートを行い成功できるように尽力します。もちろん結果的に失敗する場合もありますが、挑戦したこと自体がメンバーの成長にとって意味があると前向きに捉えています。
ーとはいえ、スタートアップにおいて失敗による影響は少なくなく、そのような方針で進めることにはリスクが伴いそうです。
そうですね、リスクを負いたくないのはみんな一緒です(笑)。それでもリスクを厭わずお願いすると決めているのは、その人ならば足りないところを埋めてくれると無条件に信頼しているからなんですよね。メンバーが今までやったことがないことでも、成長して成果を残してくれると常に思っています。
ージュニアエンジニアからシニアエンジニアまでチャンスが巡ってくるんですね。
もちろんです。そもそも僕自身の方針として、誰もが成長するし皆やればできるという考えがあります。メンバーに対する期待値を高く持ちつつ、責任や求める到達点はその人に応じて加味します。そして状況に応じて特別なミッションをお願いしたり、評価基準を見直す。そのようしてバランスを取るのが大切だと思っています。
ーメンバーに対する信頼感を重視するのは、山崎さんにどのような理想的な組織像があるためでしょうか。
重複しますが、やはり“挑戦できる”環境が重要だと思っています。
例えば、今Anewsのエンジニアたちは、「自然言語処理」を学び始めています。自然言語処理の技術は、弊社の武器ではありながらも、実際エンジニアたちはこれまで携わることが少なかったんです。現在はR&Dチームに協力いただきながら、全エンジニアが自然言語処理エンジニアとして成長できるような環境ができつつあります。
結局ストックマークは成長過程にあり、当然ながら不完全な部分もあります。そこをカバーするような動きばかりになって、守りの姿勢になってしまうと、組織・個人が強くなりません。だからこそ守るべきところは守りつつもチャレンジする、そしてチャレンジした結果失敗したとしてもその経験自体が組織を強くする、そんなフェーズにあると思います。
ー“守るべきライン”はどのように決められていますか。
事業の戦略上どうしても必要な技能開発やお客様の対応、お客さまが安心して使えるサービスを提供するという点を意識していますね。
そこをふまえたうえでチャレンジする。僕自身、ストックマークのやりがいはスタートアップゆえに何もかもが不確実だという点にあると思っています。今までの伝統や歴史が少ない分、事業や組織に向き合い、大胆に行動をしながらプロダクト開発を行える。実力以上のことに取り組む以上、成功は自信になり、失敗からは多くのことを学べるので、ストックマークと共に成長できるのではないかと考えています。
「エンジニア一人ひとりが自立して行動できる組織に」
––今、山崎さんが力を入れて取り組んでいるのはどんなことですか。
エンジニアが自律して行動できるような組織づくりとストックマークならではのエンジニア育成に努めています。
組織づくりにおいては、エンジニアができる限りエンジニアリングを自身で考え実践しやすい開発フローや組織体制を心掛けております。
ー自己成長を蔑ろにして、とにかく開発することだけに力点を置くとチームとして疲弊していく可能性もあり、バランスを取ることが重要になりますね。
そこは僕たちも戦っていかなければいけない部分だと思います。疲弊しそうになる局面もあると思いますが、チームごとにコントロールできる環境であることが大事だと考えています。一つの仕組みとして、我々はタスク量の調整をメンバーやチームにお任せしています。つまり、今の自分達ができる作業量をエンジニア自身に考えて調整してもらっています。
ー一方で、人材育成においてどんなことに注力していますか。
ストックマークの強みである自然言語処理技術をプロダクトに携わっている全てのエンジニアが使えるようにすることに注力しています。これを行うことで、自然とプロダクトで実現したいことを実装するための1つの選択肢として自然言語処理技術が出てくるようになり、より一層自社の強みを活かしたプロダクト開発が進むのではと考えております。
「ストックマークはどんな会社?」と聞かれた時に“自然言語処理が強い会社”というイメージがあるはずなので、今後よりそこに応えられるようにしていきたいです。
ー今後、山崎さんがストックマークで実現していきたいことを教えてください。
ストックマークのミッションである「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」を、プロダクトを使ったお客様が体現できるようにしていくことと、ストックマーク自身がこのミッションを体現することができる環境を作ることです。そのためには、やはり今いるメンバー全員に実力以上の挑戦をしてもらうことが不可欠ですし、さらに事業を伸ばしていくには多くの優秀な仲間が必要です。
ーストックマークで働くうえで山崎さんが必要だと考える“優秀さ”とは。
技術云々以上に、どんなに絶望的な状況でもチャレンジできるメンタルを持っていることですかね。また、ただチャレンジできるだけでなく、最後までやり抜ける人は優秀だと感じます。どれだけ厳しい状況の中でも責任を持ってやり遂げた経験がある人にとって、ストックマークはやりがいを感じられる環境だと思います。
そういった経験をお持ちの方はもちろん、これから何かをやり遂げたい!という強い意志をお持ちの方は、ぜひお話を聞かせていただきたいですし、弊社に力を貸してほしいですね。
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