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デザインの裏側にある物語をソウゾウする–チーフ ストーリーアーキテクト・西村 元一

今回の主人公は、「チーフ ストーリーアーキテクト」という一風変わった肩書きであるストックマークのUI/UXデザイナー・西村 元一。

「AIのUI/UXのデザイン」という難問に日々立ち向かいながら、アッと驚く技術や、クスッと笑えるようなプロダクトをつくっている西村。その守備範囲の広さをみるに、デザイナーという枠組みには収まらず、エンジニアとデザイナーの両方の役割を果たしています。

また、各メンバーに込められた「肩書き」(記事をいくつかお読みの方は、不思議に思っていた方もいらっしゃるかもしれません!)に込められた思いについても、語ってもらいました。


プロフィール

西村 元一(にしむら もとかず):東京工業大学大学院物理情報システム専攻修士修了後、日本IBMシステムズ・エンジニアリングに入社。HPC分野を始め、金融や製造のシステム設計・構築を担当。ウェブやモバイルアプリのUI/UXデザイン・開発のチームリーダーを経験。2018年7月にストックマークにジョイン。ハッカソンで多数の受賞歴がある。

デザインには課題を掘り起こす楽しさがあった


ーー西村さんがUI/UXデザインに興味をもったきっかけを教えてください

私は大学時代、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を専門としていました。

エンジニアが手がける領域はソフトウェア基盤からサービスデザインまでどんどん上がっていくのですが、私はソフトウェア基盤の構築から入り、金融や製造のシステム設計・構築、ウェブやモバイルアプリケーションのUI/UXデザインの領域に入っていきました。

サービスデザインの勉強会に参加したのがデザイン領域に入ったきっかけです。約3年前にデザインの領域に踏み込みました。

ーーデザインの領域まで広げたのは必要性を感じたからですか?

サービスデザインの勉強会で実際にフィールドワークを行い、サービスをつくる一連の工程に触れて、面白いなと思ったのがスタートです。

そこで、デザインを通して課題を掘り起こす楽しさを感じました。サービスデザインには様々なフレームワークがあるので、それらを活用すればデザイナー畑じゃない私でも、すんなりと入っていくことができたのです。ルールに則ってやることでユーザーに寄り添った体験の形を俯瞰的に考え、作りあげていくことができる。その工程が面白かったですし、求められていることだとも感じましたね。

ーーこれまでどういった体験をデザインしてきたのでしょうか

ハッカソンに参加して賞をいただいた経験があるのですが、その中から2つご紹介します。

ひとつめは、情報を持ち歩く不安をなくす体験をデザインしたアプリです。街中でPCやスマホの画面を覗かれて嫌だなと思ったことはないですか?

他人から覗かれても何にも気にしなくていいように、自分にしか読めないARマーカーが文字になっていて、専用のメガネをかけると本人だけが読めるという技術を生み出しました。

他にも、着た服を自動で記録してくれるアプリを作ったこともあります。これは、服を選ぶ煩わしさを気楽なものに変える体験ができます。ボタンに仕掛けを施して、どの服をどんな場面で着たのかを分かるようにしました。同時に、あまり着ていない服も分かるので、そういった服はフリマアプリに自動で出品できるようなエコシステムも加えましたね。

「AIのUX/UIデザイン」とはどういったものなのか?その答えを見つけたい


ーーストックマークにジョインした理由や経緯を教えてください

理由は2つあります。

ひとつは、もともとスタートアップに興味があったことです。前職では4〜5社ほどのスタートアップを技術的な面でサポートしてきました。サポートしたスタートアップがメディアに取り上げられているのをみると、成長を感じられすごく嬉しかったのですが、支援をするだけだと「何か物足りない」と感じるようになって。

スタートアップで働く人は必死なのに、自分は大企業にいて安心しているところがある。適当にやっているつもりはないけれど、当時の私はスタートアップで働く彼らほど本当に必要なものが見えていなくて。それならば、スタートアップの中に飛び込んでみようと思うようになりました。

もうひとつは、そのタイミングで現在ストックマークでチーフアルケミストとして働く、森住 祐介との出会いです。彼とは前職が同じだったのですが、直接的にはハッカソンで出会いました。森住が審査員、僕が参加者という関係で。そこで接点が生まれて、ハッカソンの後、森住にストックマークで一緒に働かないかと誘われました。

その時にAIのUI/UXの話を聞き、私はデザインに興味があったこともあり、これからAIが当たり前のようにビジネスで使われるようになるだろうなという感覚があったので心が動きましたね。

ーー現在のお仕事である「AIのUI/UXデザイン」とは、具体的にどういったことをするのでしょうか?

ああ、やはり分からないですよね(笑)。今は定義されていないから、私も面白いと思ったんですよ。「AIのUI/UXとはなんだろう」と日々考えて、その答えを出すことが私の使命なんです。

AIが何をしているか、ユーザーに見えるようにするのも、AIのUI/UXデザインで取り組むべき内容かもしれません。

例えば言語領域のAIでいえば、人の話す言葉の内容をAIが理解し、その理解を基に「絵」で表現できるようになったら、より分かりやすく言語の意味を人に伝えることができる。それに、AIがどう考えたのかが視覚的にわかりますよね。

これからはAIとユーザーがもっと直接的に対話していくようなUIが求められると思っています。そのためにはAIが考えていることや思考過程をわかりやすく表現する必要がある。AIの考え方が変わったらUIも変わる、というような柔軟で動的なUIを作っていけたらいいですよね。

AIとユーザーがきちんと対話することができれば、より多くの人たちが「AIと共に生きている」という感覚を掴めるのではないでしょうか。AIのUI/UXデザインのひとつめのゴールは、ユーザーがAIを“感じる”ことではないかと思いますね。

ーーちなみに、肩書きの「チーフ ストーリーアーキテクト」とは......?

オリジナルの肩書きです(笑)。世の中にあまりない肩書きだと思います!

私以外のメンバーも変わった肩書きを持っていますが、これは「3年後、5年後に流行るような、これからの未来に必要とされるような肩書きをつけよう」という代表の林 達による発案です。

私は、デザインの領域において最も重要なのは、物事の裏に隠れているストーリーを表現することだと思っているので、「ストーリーを形にする人」という意味を込めました。ストーリーテラーだと語ることに留まってしまうから、ストーリーを仕組みとして設計して形にしてつくりあげる人という意味で「ストーリーアーキテクト」にしました。

ーーエンジニアとデザイナーの垣根をなくして、融合させるという西村さんの思いを表現しているのですね!

はい。今やっていることがまさにそれなのだと思います。

ソフトウェアの部分だと、デザインする人とエンジニアリングする人が別々で、デザイナーにとって本当に形にしたいデザインができていないことが往々にしてあります。

でもエンジニアリングとデザインが両方できる、もしくはその中間を埋められる知識がある人がいれば、デザインをそのまま形にできるからデザインや構想の再現度が高まるのです。

AIに興味を持ってその奥深さを追求できる人とワクワクしながら働きたい


ーー今後採用を強化するにあたり、どういった人と一緒に働きたいと思いますか?

採用の対象としては、2パターンあります。

まずは、私のようにエンジニアリング出身者でデザインが好きな人。エンジニアリングだけではなくデザインも好きで、サービス全体としてどのように設計すればユーザーを楽しませられるかという視点がある人がいいですね。

また、デザイナーもこれから募集していきます。デザインそのもののスキルがあることが前提ですが、弊社はテクノロジーのカンパニーでAIが主軸です。なので、AIにも興味がある人がいいですね。

どちらにせよ、「AIってなんだろう?」と好奇心をもって深く追求していけるか。テクノロジーを追求しているメンバーと楽しくやれるか。ワクワク感は大切にしてほしいと思います。

ーー最後に、西村さんが感じるストックマークの魅力とはなんでしょうか?

現在は人数が少ないこともあって、裁量度合が大きいことですね。

私の場合は、UI/UXデザインが専門といいながらもコーポレートのブランドデザインをすることも(笑)。必要だと思った人が率先してやるという感じなんです。守備範囲の広さも、その分野を自分が引っ張っていかないといけないという責任感をもってやれることも、魅力だと思います。

ーーありがとうございました!

ストックマークのビジョンに共感し、世の中を変えていきたいという熱い志のあるメンバーを募集中です!

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