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【検証】某サラリーマン漫画のワンシーンは、どこまで現実に近いのか<出世編>

株式会社スピンキャリア制作担当の佐藤です。好きな漫画は「金田一少年の事件簿」で、小学生時代『放課後の魔術師』の怖さに夜眠れなくなってしまった経験があります(共感できるという方はぜひ、このストーリー記事に“いいね”してください笑)。

そんな幼少期を過ごしていた僕ですが、今でもそれなりに漫画を嗜んでおり、最近はある作品を夢中になって読み進めています。それがサラリーマン漫画の金字塔「課長島耕作シリーズ」です。

▲「課長島耕作」を読みふける、“制作主任佐藤”です。通勤中、漫画アプリで島耕作を読むのがルーティンです。

「課長島耕作シリーズ」は“初芝電産”という国内大手電機メーカーを舞台に、島耕作をはじめとする登場人物たちの仕事ぶりや苦悩が描かれているのですが、読んでいくうちにふとこんなことを思うようになりました。

…この漫画のシーンやセリフって、どこまで現実に近いのだろう???

もちろんフィクションであることは重々理解はしていますが(笑)、作者が実際に某大手電機メーカーに勤めていた経験を活かして描かれた漫画のため、全部がフィクションということでも無いようです。

…が、しかし、“大手企業”で勤務した経験が無い僕にはそれが分からない…。大手企業出身の人が身近にいたら、「このシーンやセリフって実際にあるんですか~?」と聞いてみたいのになあ。

・・・あ、僕の身近というか“隣”にいました。元大手人材系企業で営業部長を務めていた、弊社の代表がいるじゃないですか!ということで早速、代表に島耕作を渡して読んでもらい、気になったシーンについて質問をしてみました。

▲人生で初めて「島耕作」を読み進めている代表の姿です。ちなみに好きな漫画は「」だそうです。(この日は商談が無かったため、オフモードです笑)

🎤Q.実力や運で出世できるのは課長までって本当ですか?

▲慕っていた上司が出世争いに敗れ、自身も閑職に追い込まれてしまった元次長が愚痴をこぼしてしまうシーンです。ちなみに、この元次長は後に本社へ戻り、最終的に営業本部長まで昇進しました。

【樫】いや、実力だけで課長より上の役職も全然行けるでしょ(笑)。

「実力」の定義にもよるし、立場によって求められる物が違うから一概には言えないけれど、プレイヤーであれば自身のノルマを達成できて、課長であれば課の目標を達成に導けて、部長であれば部門の目標を達成に導けて…と、それぞれの役割をしっかりとクリアできれば、実力だけでも上の役職を目指すことは十分可能だと思う。同じ役職や立場の人を横一線で評価すれば、自ずと結果や実績が重要視されるだろうから。

あと、「運」の要素だけれども、これは正直あるよね。例えば伸び盛りの会社に入社したり、新規拠点の立ち上げを任されたりすれば、実績も出しやすくなるから=出世もしやすくなるはあると思う。

ただ、「運」も結局は実力でカバーできると思っていて、実際に会社員時代は目標達成を目指してアクセルを踏み込んでいたのに、組織改編などの影響を受けて育ててきた課員が異動となったり、拠点を変えられたりと、ブレーキをかけられたことは何度もあった。けれども、不運な出来事が起こったときこそ上司に相談したり、折衷案をいただいたり、目の前の課題や困難を解決するために行動していたから、運が悪いから結果が出なかったなんて思ったことは1度も無いかな。運の良し悪しで出世のスピードが変わることはあっても、最終的にしっかり実力があれば相応のポジションには必ず就けるんじゃないかな。

🎤結局“実力”が備わっていれば、全然関係無いってことですね!では、もう一つのシーンについて質問させてください!

🎤Q.サラリーマンは“寝技”を覚えたほうがいいのでしょうか?

▲副社長の座を巡り出世争いを繰り広げるも、敗れてしまった元常務から最後の餞別の言葉をいただくシーンです。この元常務の失脚の影響で、元次長が閑職に追い込まれてしまいました。

【樫】ん?寝技って何?

🎤恐らくですけれど、上司に気に入られるように立ち回り方を考えたり、「交渉」や「裏工作」もできるようになれとのことだと思うのですが。

【樫】ああ、そういうことね(笑)。「立ち回り方」とか「交渉」「裏工作」って言うと語弊はあるけれど、自分の目的を遂行するためには、どれも必要な要素ではあると思う。

まず「立ち回り方」は、上司にただ“好かれたい”ではなく、“どう思われたいか”が非常に大事。自分の場合は上司にとって、“何かあれば樫野が協力してくれる”と思ってもらえる存在を目指すことを意識して、仕事に取り組んでいたかな。

ちょっとした作業を手伝ったりしたのはもちろん、マネジメントや人材領域について誰よりも勉強していたから、上司からも相談をされるようになったし、とにかく信頼を築くことを大切にしていたね。実績+信頼が合わされば“好きだから評価される”ことが無くなり、公平な目で適切に評価されるようになるから、自分にとっても組織にとっても間違いなくプラスになるよね。


「交渉」はさっき話をした、「不運な出来事が起こったときには上司に相談をしたり、折衷案をいただいたり~」の部分ね。こういう場面で自分の意見を発信したり、相手の意見を求めるためにアクションを起こさないと、それこそ運否天賦に任せてしまうことになるから(笑)。

あと、当時の上司が営業同行・会食・ゴルフ(接待)と本当に毎日忙しくされていた方だったから、決済など上長判断が必要な対応にどうしても時間がかかることが多くて。上長判断のスピードが売上に大きく直結するから、ここを解決しないと売上をより伸ばすことができないと考えて、「会食と同行は僕がやるので、その分決済のスピードを早めていただきたいです」と交渉したこともあったね(ゴルフは全然興味無かったから、それだけは勘弁してくださいって言っちゃったけど笑)。上司の負担が軽くなった分、上長判断に時間を取ってもらいやすくなって、結果売上が本当に伸びたから交渉して良かったよね。

課題や困難を解決するために、周りの人に頼ったりお願いしたり、相談したりする「交渉」はビジネスにおいてとても重要なスキルじゃないかな。


「裏工作」は、これを裏工作と呼ぶのかは分からないけれど、自分と同じか近い役職の人との距離を縮めることを意識していたかな。29歳のときに営業部長を任されて、もちろん実績を出した上での抜擢であっても、“樫野”という人間を知らない人からすると「なんであいつが?」って思われることはどうしても起こりうるんだよね。だからこそ、普段はあまり関りが無い同じか近い役職の人たちとも積極的にコミュニケーションを取って樫野という人間を知ってもらい、距離を縮めたからこそ、全員が納得した状態で営業部長に就任することができたと思う。


「出世する」ではなく、「全員に認められた上で出世する」を目標にしていたからこそ、「立ち回り方」「交渉」「裏工作」を大切にしていた感じかな。


🎤“寝技”と聞くと「綺麗では無いやり方」というイメージですし、恐らく島耕作の上司もその認識で伝えたと思うのですが、樫野さんの“寝技”ってほぼ実力みたいなものですね(笑)。

【樫】まあ、結局はそうなるよね(笑)。


🎤Q.最後に本題です。この2つのシーンについていろいろお伺いしましたが、「スピンキャリア」においてはどこまで該当しますか?

【樫】もちろん、「実力でなれるのは課長まで」は該当しないよね(笑)。まだ人事制度が定まっていない上での話にはなるけれども、実力次第で部長やその上も目指せる会社にするつもりだから。

ただ、実力だけでなく、他の社員が昇進を納得するような人柄を持っているかを大切にしたいよね。昇進させたら基本的には降格はさせたくないと思っているから、「日頃の態度に問題は無いか」「周囲からの信頼を築けているか」「様々な意見を受け入れられる価値観を持っているか」を加味するかな。この3つの要素が無いと、後々役職を任せていくのに会社としても不安になるし、本人としても必要以上にプレッシャーや責任感を感じると思うからね。

あとは「本人の意向や意欲」によるかな。無理に出世したくない人に意向を無視して任せたところで、本人にとってもプラスに働かないから。逆に意欲があるけれど実績が足りない場合は、もしかしたら意欲を買って任せる可能性はあるかもね。

年功序列では無く、しっかりと「実力×人間力×本人の意向・意欲」を評価した上で昇進できる環境を創りたいから、意欲を持って自分の意向や目標に向かって仕事と“寝技”に取り組んでくれればと!

あ、「運」に関してだけど、現時点ではその要素は良い意味ですごくあると思う!今後も事業を増やしていく予定だし、そもそもポストも全然決まっていないから、運というか「チャンス」に恵まれているはず。ただ、チャンスはあるけれど、それをしっかり掴めるかは自分次第だけどね(笑)。


以上、大手企業での勤務経験を持つ代表に話を聞いてみました!島耕作に限らず、サラリーマン系の漫画やドラマでは特に出世に関するシーンではドロドロした部分が描かれたりしていますが、結局は自分次第ということでしょうか。

ちゃんと実力や人柄が評価された方が僕自身も嬉しいので、正式に人事制度が定まるまで、しっかりと仕事に取り組んでいきたいと思います!


ここまでお読みいただきありがとうございました!また島耕作を読んで気になるシーンがあれば、代表に聞いてみたいと思います!

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