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【インタビュー#1】スペースデータ第一号社員!宇宙戦略本部 | 坂本香子さん

みなさん。はじめまして。スペースデータ採用担当です。

スペースデータで一緒に働くメンバーがどんなことを実際にやっているのか、社内の様子を少しでも皆様にお届け出来るよう、社員インタビューや対談インタビューなど発信をして参りたいと思います。

まず最初のメンバーは、スペースデータの記念すべき第一号社員!坂本香子さんです。
代表佐藤との対談インタビューをどうぞご覧ください。

【プロフィール】
宇宙戦略本部 本部長
坂本 香子(さかもと かおるこ)さん
大学卒業後、2017年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社。ISS退役後を見据えた宇宙ステーションの官民連携プログラムを推進。民間企業が宇宙ステーションの開発や利用を行うための政府支援策、トランジション計画立案、及び企業の事業開発支援に従事。NASAやESA等とのISS国際パートナーとの宇宙利用における国際調整を主導すると共に、Artemis計画の一環として整備が進む月周回有人拠点(Gateway)の日本分担のプロジェクト立ち上げを担当。2022年より経営企画部にて、JAXA全体の予算要求、理事会議等での経営判断支援、危機管理を担当。2024年にスペースデータに参画。


坂本さん今日はよろしくお願いします。そもそもで私との最初の出会いは何でしたっけ?

坂本:私が去年末に送った、DMが最初の出会いです(笑) 

JAXAでは、国際宇宙ステーション(ISS)の事業を担当していました。ISSは2030年に退役する事が計画されています。その後は、民間企業が中心となり、宇宙ステーションを開発、運営する世界をつくるためのあらゆる業務に取り組んでいました。

多様な施策を打ちましたが、宇宙ステーションの利活用事業市場は未開拓で、商業化には多くの課題がありました。

現在、米国を中心として「商業宇宙ステーション」の開発が進んでいます。アポロ計画が象徴するように、米国は有人宇宙開発のパイオニアであり、莫大な技術の蓄積だけではなく国家レベルで有人宇宙開発を推進するDNAを持っています。NASAで、アポロ計画の遺産を目の当たりにすると「これは勝てない」と直感で理解可能なほどです。

しかし、宇宙ステーションを利活用する「宇宙利用」事業は、米国が歴史的に蓄積してきた有人宇宙のコア技術が必ずしも強みになりません。

寧ろ、非宇宙の産業に利用機会を開き多様なプレーヤーを巻き込み、多様なビジネスアイディアを収益化可能な事業として成立させる事が重要です。JAXAの実績を見ても、日本に勝機のあるレイヤーでした。

「宇宙利用」事業の育成に邁進しましたが、JAXAでの取り組みが上手く回らない中で、宇宙利用市場には「プロの起業家」がいない事が最大の課題だと考えていました。そこで、宇宙領域への関心も強く、20代でマザーズへの上場経験もある佐藤さんに声を掛けました。

その後、私の経歴から「面白いですね、ミーティングしましょう」と、今年の1月3日にから数時間にわたるミーティングを行いました。そこで「やっぱり宇宙とITは繋ぐべきですね」という共感しトントン拍子に話が進み、事業構想が具体化してきたタイミングで、スペースデータで宇宙事業にコミットすることを決めました。

もともと宇宙がお好きだったんですか?坂本さんがJAXAに入社された経緯についても教えてください。

進路を迷っていた大学3年生の時、JAXAの月周回衛星が撮影した地球の映像があまりにも美しく、絶対にJAXAに入ろうと思い、入社試験を受けました。もちろん入社試験では、「月から見た地球が美しかったから」という感覚的な説明では無く、宇宙開発の産業化に向けて、何が必要か、自分自身がどのような貢献が可能かを論理的に説明しました。

JAXAには6年在籍ましたが、法学部出身ということもあり、入社後の2年間は契約部門で人工衛星の運用や開発関係の契約を担当しました。その後、国際宇宙ステーションや月探査計画を所掌している有人宇宙技術部門に異動し、約3年間、宇宙ステーション事業に関する企画や国際調整を行いました。

主には、ISSの退役を見据えた商業宇宙ステーション事業の推進、宇宙ステーションを活用した民間事業の支援を担当しました。その他にも、NASAやESA等の国際パートナーと連携して、ISSで得られた研究開発成果を各国の政府や国際社会に対して普及させる取り組みも担当しました。

並行して、月の周りに有人宇宙ステーションを作るプロジェクトマネジメントも担当し、新しい挑戦の連続でした。最後は経営企画部に移動し、JAXA全体の予算調整や政府との調整などの業務を担当しました。

はじめて、スペースデータの事業構想を聞いた時、実際どう思いましたか?

「これだ!」と衝撃が走りました(笑)

民間事業者が主体となる宇宙ステーション事業では、宇宙ステーションのハコモノの開発はできるけれど、その後マネタイズできる事業アイディアが育っていない事が大きな課題でした。

佐藤さんとお話する中で、「プラットホームはあるけど、そこに乗っかるコンテンツが無いというのはIT産業の黎明期に繰り返された課題ですよ。万人が宇宙開発に参入可能なプラットホーム、エコシステムをつくり、宇宙をIT産業化しましょう。」と言葉をかけて頂いた時、一筋の希望が見えたように思います。 

JAXA時代、一緒に「きぼう」民間利用を推進していた執行役員の伊藤さんと顔を見合わせて「これだね」とニヤニヤしたのを覚えています。

現在は宇宙戦略本部長として、宇宙事業の体制構築、事業の企画、宇宙業界やアカデミア、企業とのアライアンスの推進を担当しています。佐藤さんの掲げるビジョンに対して具体的な研究開発テーマを設定し、開発体制を整備しています。

産学官、全方位を巻き込み、このビジョンを最短で実現するための座組を整えています。

スペースデータでの働き方や他のメンバーの雰囲気などはどうですか?

佐藤さんを筆頭に「ひとりひとりのプロフェッショナルが、自律的に動いている組織」という印象です。誰も、誰からも指示をされなくても、ビジョンに対して自分が貢献できる仕事を見つける。ひとりひとりの能力や人脈、企画力、技術がそのまま事業の拡大に繋がっていると感じます。反対に、形だけの会議やマネジメントのような事業の拡大に直結しない仕事はほとんどありません。これが本当の「自走する組織」なんだと感じています。

本質だけに打ち込める環境があるからこそ、短期間で事業が急成長していますし、仕事上のスキルに限らず、うっかりファンになってしまうような、ユーモアに富み、魅力的なパーソナリティを持つ仲間ばかりです。

ひとりひとりの仕事ぶりがプロフェッショナルで、互いへのリスペクトがあります。

「自走出来る組織」って強いですよね。坂本さんの原動力ってなんですか?

私のエネルギーと行動力は、単なる知的好奇心から来ています。未知のことを知りたいという欲求が非常に強く、調べものに夢中になると3日間ご飯を食べなくても気づかないことがあるほどです。(笑)

宇宙に対する強い知的好奇心が、スペースデータに関わる全てのプロジェクト推進力の源となっていますし、仕事をしているという感覚よりは、本能的に動いているという感覚です。

素晴らしい才能とプロジェクトを推進できる事も、大きな原動力です。スペースデータは事業も技術サイドも素晴らしい才能が揃っており、日々「人間ってこんな事もできるんだ」とチームメートから気づきと感動を貰っています。 

今後スペースデータでどんなことを成し遂げて行きたいですか?

「宇宙をインターネットのように身近にする。」このビジョンを叶えたいです。私は元々、初期宇宙論が大好きなので、全人類のリソースを宇宙開発に向ける事ができれば、宇宙のはじまりや外側も想像よりも早く観測できるタイミングが来るのではないかと思っています。

「宇宙を万人のモノにする」ことで、誰も予期できない革命が起こると期待していますし、スペースデータでは誰もが難しいと思っていたことを佐藤さんとならば、「あれ?これ本当に出来るな」とイメージができ、その未来を最短でカタチに出来ると思っています。

最後に、これからどんな人と一緒に働きたいですか?メッセージあればどうぞ

これまでのキャリアを通じて、誰もが自分にしか生み出せない価値を持っていると思います。

私たちのスペースデータのメンバーの仕事は、佐藤さんが立てた旗まで着実な計画を積み重ねる実行部隊ではありません。それよりも佐藤さんのビジョンに対する解釈をひとりひとりが自身のプロフェッショナルな領域で展開する事で、よりスピーディーに広がりのある未来が生まれ続けています。

これから新しく加わる皆さんによりこの計画が益々鮮やかでワクワクするものになる事を楽しみにしています!

最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、7月に執行役員として、ご就任いただいた伊藤剛さんのインタビューです。


スペースデータでは、様々なポジションで募集を行っております。
詳細は求人票にてご確認ください。皆様からのご応募を心よりお待ちしております。

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