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新たなキャリアへの挑戦──地銀からリクルート、そして人材紹介の本質に挑むsincereedへ。

地方銀行、リクルートでの経験を経て2023年にsincereedに参画した南。候補者のキャリア全体像を考えた支援を大事にする南ですが、このような向き合い方ができるようになった経緯やsincereedに挑戦することを選んだ理由をインタビューしました。

ーはじめに経歴について教えてください。

横浜市立大学を卒業して、地元の徳島に帰り阿波銀行に就職しました。新卒時はやりたいことはみえておらず、「仕事=つらいもの」だという認識が学生時代からありました。そこを癒すためにはお金が大事なのかなと考えていて、就職活動の中で四季報を立ち読みしていたら、阿波銀行が全国の地方銀行の中で年収第3位だと分かり、打算的に阿波銀行に決めたという経緯でした。

阿波銀行では法人営業の新規開拓を担当しました。最初の半年間は徳島で法人営業をしていましたが、すぐに東京に転勤となり、東京の王子支店で原付に乗って池袋や板橋エリアの製造業を中心に一軒一軒回って名刺を配りながら営業活動を行いました。既存のお客様50社ほども担当しており、追加の融資をミッションにしつつ、常に新規開拓を続けていました。


ーとても地道な仕事ですね。そこから地銀を退職、そして人材業界へのチャレンジを選ばれた経緯を教えてください。

阿波銀行の退職を決めたのは2つあります。1つは地銀の業界がシュリンクしていく、合併していくという記事が毎日のように日経新聞の一面に出ていて、先行きが不安になったことがきっかけでした。将来的にシュリンクしていくことは入社前から理解していたのですが、こんなにも早いとは思っていませんでした。自分が今後阿波銀行でこんなキャリアを描きたい、という像が見えにくくなっていました。

もう1つは、リクルートで働いている義兄との会話がきっかけでした。義兄はリクルートの仕事を楽しんでいて、仕事がつらいものだと思っていた自分にとっては響くものがありました。こんなに楽しそうに仕事をしている人も世の中にいるんだ、という驚きでした。

また、企業を構成する「ヒト・モノ・カネ・情報」のうち、「モノ」と「カネ」については阿波銀行での3年間で経験を積ませていただきましたが、最終的に意思決定をするのは「人」であり、企業を形作るのも「人」だと強く感じるようになりました。そこで人材の部分に目を向けてみようと思ったこと、また義兄の勧めもあってリクルートの選考を受け、内定をいただき2018年にリクルートキャリアに入社しました。


ーリクルートでの経験について教えてください。

リクルート入社後の最初の2年半は、埼玉でリクルーティングアドバイザー(RA)を担当しました。
車の運転ができ、新規開拓の経験があったため、埼玉だけでなく、群馬、栃木、茨城のエリアでも新規開拓を行いました。朝は少し事務作業を行い、その後は新幹線で移動しながら、車内でお客様に連絡を取り、レンタカーで様々な場所を回っていましたね。新規開拓を進めると同時に、RAとして開拓した企業の採用決定までサポートするのがミッションでした。
大変ではありましたが、銀行にいた頃は、たとえどれだけ魅力的で将来性のある企業だとしても、財務状況が安全でない限り取引を進めることはできませんでした。しかし人材業に携わるようになってからは、そういった企業の魅力や将来性を求職者に正しく伝えられることに、大きなやりがいを感じるようになりました。

その後、コロナ禍で首都圏エリアの売上が伸び悩んだことが理由で岡山エリアに異動となり、CA(キャリアアドバイザー)を担当しました。
当時の部長から、CAが向いているんじゃないかとの助言があってのことでした。CAインサイトが強いこと、またCAという仕事を科学する上で必要な素質である、定量的データを定性的に解釈する力や、定性的情報を定量化する能力を評価してもらえました。このおかげで自信を持って業務に取り組むことができ、振り返ると、CAの経験が現在の自分にとって非常に価値があり、その機会を得られたことに感謝しています。

岡山で2年半の勤務経験を経て、本社に異動し、主に大手製造業のRA(リクルーティングアドバイザー)となりました。


ーCAの経験が、仕事を楽しいと思えるきっかけになったんですね。そんな中で、リクルートを辞めようと思った理由はなんでしたか?

本社異動後は、大手製造業の企業を中心に担当していました。その中には、四半期に80名以上の採用を目標とする企業もあり、たくさんの人材を紹介し多くの採用決定に導く必要がありました。
ただ、入社後に労働環境が良くないために辞めていかれる方も多いということが耳に入っており、そうと知りながら多くのご支援をしなければならない立場であったことに対して、これは自分がやりたい人材紹介だろうか、と疑問を感じるようになりました。
ひとりの候補者や企業に対して、より丁寧に向き合える環境で仕事をしたいと考えるようになり、転職を考え始めました。


ー転職活動を経て、sincereedへの入社の決め手を教えてください。

面接や面談で話を聞く中で、この会社ならエージェント業界の負を変えることができる可能性があると強く思ったこと、また本質的な人材紹介コンサルタントのスキルが身につくと思いました。
リクルートでは、求職者の方がサービスに登録をしたあとは機械的に流れていくような感覚でした。それは自分自身が何かをした、何かをできるようになったのではなく、リクルートの仕組みが秀逸で自分自身のスキルはあまりついていないのではないか?と不安を感じていました。
sincereedでは企業様も求職者様も両方自分が主となって担当することができ、一貫して人材紹介に携われる環境であることから本質的なスキルを習得できるのではないかと感じました。

ただ最終的には、誰と一緒に働くかが入社の決め手となりましたね。人は誰と働くかで活躍できるかどうかが変わると考えていて、直感的にsincereedの人たちと働くことができるのは良い環境だと感じました。

sincereedはリクルート在籍時から知っている方もいたので心理的安全性も高くて、誠実さがある人が多く、地に足がついている人たちばかりだという印象を受けていました。
夢物語を語るより、目標に向けて着実に進んでいく姿にも魅力を感じ、この環境で自分も成長したい、この人たちがいる会社なら会社がどんどん成長していくんだろうな、そんな中で一緒に会社を作っていきたいとわくわくした気持ちが湧きました。なので、10人目というアーリーフェーズであっても入社を決意できたんだと思います。


ーsincereedに入社してから、これまでどのような仕事を経験してきましたか?

sincereedではいろんなことにチャレンジさせてもらっています。最初はコンサルタントとして、経験のあった営業職と企画職の候補者の方を半年ほど担当していました。その後sincereedの主戦場であるIT領域(ITエンジニア、PM、コンサルタントなどの方のご支援)にもチャレンジしました。全く知らない分野でしたが、学ぶチャンスをもらい、多くのメンバーに助けられながら日々キャッチアップしていきました。

その後、Web領域(webマーケター、デザイナー、ディレクターなど)の方のご支援にも挑戦しました。こちらも全く未知の領域でしたが、後押ししてもらいながら取り組んでいました。sincereedが得意とする領域を一通り経験させてもらったかなと思います。

多くの領域を経験させていただいて、一通り広く知識をつけられたと感じています。今後は自分の軸となる専門性を高めていくことを目標としています。


ーリクルートとは違って大変だったことや、苦労した点について教えてもらえますか?

そうですね、一つは、リクルートではある程度仕組みが整っていて、求職者様がサービスへ登録していただくと、後は自動的に流れていくフローでした。しかし、sincereedではスカウトを送付して集客するというところから始まります。自分で全てをサービス提供していく部分は難しさを感じました。

もう一つは、両面のコンサルティングが非常に難しいということです。企業様と求職者様の両方のニーズを理解して、適切にマッチング先を探して提案していくのは、リクルートのときとは全く違うスキルセットが必要だと感じました。

特に、企業様がどの求人に注力しているのかを正確にキャッチアップして、それをスピード感を持ってスカウト文面に落とし込み、集客する部分がとても大事で、難しいところだと感じています。リクルートのように大量応募をするのではなく、候補者様の希望を適切に理解し、少ない応募数でも適切にご支援していくことが重要なので、その点での難しさがありました。


ーその大変さの中でもやりがいや楽しいと思う部分はありますか?

候補者様のキャリア全体像を考えて支援できることはとてもやりがいに感じています。その方の中長期的なキャリアビジョンを考え、この選択が本当に正しいのかをしっかりと考えて提案できる点が良いなと思っています。例えば、今20代の方に対して、将来40歳になった時にどうあるべきかなども考えながら提案できるようになったと思っています。これはやりがいや候補者のためになっているということももちろんですが、自信を持って話すことができていて、自分自身のスキルや経験がどんどん積み重なっていることを実感できる点も非常に嬉しいです。sincereedでの経験を通じて、コンサルタントとしての自分の価値が上がっていると感じています。

自分が支援することで、候補者の方や企業様が幸せになるかどうかだけを考えながら仕事ができるのは、とても大切なことだと実感しています。


ーsincereedについて、どんな会社だと感じていますか?

sincereedには自分にも他人にも誠実な人が多いと感じています。自分の意見や考えを正直に発信する人が多いと思っています。例えば、自分がこのような支援ができたら嬉しいとか、企業にこんなご支援がしたいなど、自分の意見に対して正直にオープンに発言できる方が多く、またその環境が整っていると思います。

またどのような意見に対しても受け入れる姿勢があり、相談事に対しても自分のミッションではないことでも親身になって対応してくれる人が多いです。社外の方の話を聞いていると、これはありがたい環境なんだととても感じています。

誠実であり、コミュニケーションが活発な社内の雰囲気が、それを可能にしているのだと思います。このような環境があるからこそ、自分がやっていることに100%集中できていると感じています。


ーどんな方にsincereedに入社していただきたいですか?

そうですね、エージェントの仕事に向き合いたい方、何か一つ新しいことにチャレンジしてみたい方と働きたいですね。

エージェントの仕事に対して強い想い入れがあるかどうかは、入社時点では必ずしも必要ではないと個人的には考えています。
実際、私自身もエージェントの仕事に対する理解が深まるにつれて、人材業ならではの貴重な情報や視点に触れることができ、その楽しさを感じるようになってきています。エージェントとしての本質的なスキルが身につくことで新たに見えてくることも多く、また自分の想いを発信できる環境だからこそ、仕事のやりがいや楽しさを実感できています。

周囲から必要なスキルや知識をしっかりと吸収できる環境が整っていて、日々、みんなで事業拡大を楽しめる、そんな魅力的な要素が揃っています。こんな想いに少しでも共感してくれる方と一緒に働いて成長していきたいですね。



■PROFILE

南 征志 エージェント本部 コンサルタント

1991年生まれ、横浜市立大学国際商学部卒業。新卒で地方銀行にて営業職を経験した後、2018年から株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。
大手企業や地方エリアの法人営業、またキャリアアドバイザー業務に従事。
2023年にsincereed株式会社に参画。

南 征志のプロフィール - Wantedly
sincereed株式会社, コンサルタント 1991年生まれ、横浜市立大学国際商学部卒業。新卒で地方銀行にて営業職を経験した後、2018年から株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。 大手企業や地方エリアの法人営業、またキャリアアドバイザー業務に従事。 2023年にsincereed株式会社に参画。
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