シンフィールドは、どんな想いから始まり何を大切に成長してきた会社なのか。
今回は、社長谷口と共に会社を立ち上げた創業メンバーKさんに、その原点となるストーリーを語っていただきました。
「正直、夢を語り合う暇もなかった」と振り返る壮絶な日々。入社初日に生まれた事業アイディア、1年続いた停滞、採用の壁…。数々の困難を乗り越える中で育まれた今も変わらない会社のDNAとは何か。
この記事を読めば、私たちが仕事のスキル以上に「人間力」を大切にする理由が、きっとお分かりいただけるはずです。
創業当時、社長とKさんの間で交わされた「夢」や、事業にかける熱い想いの原点を教えてください。
よく聞かれる質問なんですが、正直に言って夢を語り合った記憶は全くないんです。 壮大な未来を二人で見るなんてことはなくて、とにかく目の前にある仕事に必死に取り組むので精一杯でした。
でも、不思議と辛いだけの毎日ではなかったです。自分たちの手で新たな事業をゼロから作り上げていく過程はすごくワクワクしました。 やったことが目に見えて成果につながり、少しずつ契約が取れてお客様に受け入れられていく。 「これはどこまで成長するんだろう」とすごく熱くなっていったのを覚えています。
事業の核であるマンガマーケティングですが、アイディアが生まれたのは僕が入社して初日か2日目のことだったと思います。 前職の経験から「普通のバナー広告より、マンガのほうが分かりやすくて人の目に留まるんじゃないか?」と、ふと思いつきました。 そのアイディアを社長の谷口に話したら「それ、いいじゃないですか!やってみましょう。」と、すぐに決断してくれた。 あの決断力があったからこそ、僕たちの挑戦が始まりました。
事業を軌道に乗せるまでには数多くのご苦労があったかと思います。最大の壁と、それをどう乗り越えられたのか教えてください。
意気揚々と始めたものの、現実は厳しかったです。最初の1年間は全く売上が立たず、 電話をかけても断られる毎日でした。
転機になったのは、ある大手企業の実績ができたこと。 「あの会社も使っている」という事実が武器になり、そこから少しずつ事業が軌道に乗り始めました。 徐々に売上も上がり良い方向へと転がっていきました。一つの案件がここまで大きな影響を持つとは、驚きもありましたがとても嬉しかったです。
ただ次の壁がやってきました、採用です。当時のオフィスは今からは考えられないほど本当に小さなアパートの一室。人を増やし事業を大きくしたい中でこの環境はとても難しく、どんなに採用活動を進めてもなかなか成果が出ない日々でした。
始めて採用できた時のことを覚えていますか?
はい、覚えています。デザイナーを採用したんですが、駅から遠くトイレが男女兼用などの働きづらさもあってか残念ながら短期間で辞めてしまいました。 やはり事業を拡大する上で働く環境というのはとても大切だと思いました。
このままじゃダメだということで、ちゃんとしたオフィスに移転したことが組織としての大きな一歩になりました。 移転後に谷口の知り合いだった男性が、社員として入社してくれました。単純に、3人になれたことがすごく嬉しかったのを覚えています。 これからもっともっと会社が大きくなっていくんだなと気合が入りました。
会社のDNAや価値観、そしてそれを象徴する社長との忘れられないエピソードはありますか
創業から今まで会社は大きく変わりましたが、谷口の根っこの部分は何も変わっていません。 それは「実直さ」と「優しさ」です。
お客様への実直な姿勢が信頼に繋がっていましたし、その優しさには何度も助けられました。以前、僕が健康診断で悪い結果が出たとき、1ヶ月先まで予約が埋まっていたのに、谷口がすぐに受診できる病院を探して、予約までしてくれたことがあったんです。 仕事では厳しい人ですけど、根っこは本当に優しい。そのDNAが今のシンフィールドの社風を作っているんだと思います。
また今でも忘れられない光景があります。
自分の入社を決めた日、アパートの事務所からの帰り際。雨が降っていました。 僕が傘を差そうとしたら、谷口さんに呼び止められて、「これから頑張りましょう」と、手を差し出されたんです。
その時交わした力強い握手の感触は、一生忘れないと思います。
もし創業期の多忙を極める自分たちにアドバイスを送れるとしたら、どんな言葉をかけますか
「もっと業務の仕組み化や効率化を考えろ」って言いたいですね。
当時はとにかく気合いと仕事量で乗り切っていましたが、もっと賢く働くべきでした。時代もありますが、 とにかくがむしゃらに働いていました。営業やマーケティングで仕組みづくりをしていれば、会社の成長もより早かったかもしれません。
最後に会社の「歴史の証人」として、未来のメンバーに伝え続けたい「最も大切なこと」は何でしょうか
「仕事ができるっていうのも大切ですが、一番大切なのは、人をちゃんと思いやれるとか、人が困ってたら助けてあげられるとか、そういう人間力的な部分です。」 僕たちはそういう部分をおざなりにする人とは、一緒に働けないと思っています。
周りと協力して人を思いやれる。そんなあなたとこれからのシンフィールドを一緒に作っていきたいです。