こんにちは!Runway labo.の赤間です。
今回は、キャリア話②~VUCA(ブーカ)時代~の続きです。
私の主観も満載ですが、
誰かの・何かのきっかけになれたら嬉しいなぁなんて思います。
ということで自らの人生の舵を自分でとれるようになることが大切であることについて。
今回は "人生100年時代" という観点からお届けします。
人生100年時代とは?
少し前に話題になったLIFE・SHIFTという著書をご存じですか?
2016年、リンダ・グラットン教授がこの著書の中で
100歳まで生きるのが当たり前になる時代がくる、という考え方を示しました。
そして2017年9月には日本政府が人生100年時代構想会議を開催しました。
会議では以下のような議題で意見交換がなされています。
・幼児教育
・高等教育の無償化
・リカレント教育(社会人の学びなおし)
・大学改革
・高齢者雇用
2018年6月までの約1年間に計8回の構想会議が行われ、
実はリンダ・グラットン教授との意見交換もされています。
人生100年時代の根拠とは?
アメリカのカリフォルニア大学とドイツのマックス・プランク研究所では
各国の人々の寿命を試算しました。
その結果、日本で2007年(平成19年)に生まれた子どもの半数が107歳まで生きる
と発表しています。
事実、日本人の寿命は以下のように変遷しています。
男性の平均寿命 女性の平均寿命
1950年: 58.0年 61.5年
2020年: 81.56年 87.71年
(試算)2065年: 84.95年 91.35年
参考:内閣府|令和4年版高齢社会白書 第1節 高齢化の状況
2007年に出生した子どもが107歳になると、西暦2114年です。
寿命の伸び、そしてこれからの医療技術の発達を鑑みても、
約半数の子どもが107歳まで生きるというのは信憑性があるのではないでしょうか。
ちなみに、現時点でも
今35歳の人は、50%の確率で99歳まで生きるようになる、とまでいわれています。
定年はいつ?
では、これから100歳まで生きるのが当たり前と考えたときに
私たちは何歳まで働くことになるのでしょう?
仮に現行の制度、60~65歳で定年・引退したとして、
残りの40年間を年金と貯蓄で生きていくというのは非現実的です。
となると、何かしら資本や収入がある状態を維持しなければならない。
この40年間を考えた時に何歳まで働く必要があるのかは人それぞれ、
人によっては生涯現役ということも想定されるのです。
人生100年時代、この先頼れるもの。
また現在、資本に関しては日本政府もNISAやiDeCoなど
国民が自主的に将来に備えられるよう制度を拡充していますが
VUCAの時代、備えていたそれらの資本が必要な時に手元に残るのかはわかりません。
ともなると、失うことなく将来で頼れるものは何でしょうか?
それは自らが身に着けた・培ってきたスキルや経験だと、私は思っています。
東京大学大学院の柳川教授は「人生三毛作」という言葉を用いています。
【人生三毛作とは】
およそ20年をひと区切りとする20~40歳、40~60歳、60~75歳の“人生三毛作”を根付かせ、人生で2~3回程度転職するのが普通であるような社会を実現すること。そして、70代でもやる気と能力のある方は活躍の場が得られるようにする。(一部抜粋)
参考:“人生三毛作”と考えて、何度も学び直しとスキルの再構成を行いましょう
柳川教授のこのコラムでは学び直しや40歳定年など、
社会の制度整備という観点からお話されていますが趣旨としてはこれからの雇用の活性化です。
制度の仕組み化によって雇用における様々な課題解決に繋がる
というコラムですが、私は雇用リスクを減らすためにも
個人は次・先を考え動くことで幾多のスキルや経験を蓄積し、活躍の場を開いていくこと
それがこれからの未来に必要とされている、という話でもあると思いました。
ただ目の前のことをこなすのではなく
「次」「先」を考えて今自分は何がしたいのか?今何をすべきか?という問いが
自分にとって必要なスキルや経験の獲得に繋がるということです。
とどのつまり。
だからこそ、自分が何を学ぶのか、何を得るのか、どう在りたいのかを自らが考え
自らの人生の舵を自分でとれるようになること・とっていくことは、
この先何年たっても失うことのない、スキルや経験に繋がる。
この人生100年時代を生きるヒントなのではないかと思います。
以上、キャリア話3本立てでした!
キャリア話①~「キャリア」という言葉~
キャリア話②~VUCA(ブーカ)時代~
キャリア話③~人生100年時代~ ←Now
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