「エンジニアとして手を動かす楽しさも、チームを育てるやりがいも、どちらも大事にしたい。」RITでは、エンジニアとしてプロジェクトに入りながら、仲間の成長やチームの仕組みに関わることができます。組織がまだ発展途上だからこそ、「こういうマネジメントをしたい」「こんなチームにしたい」が叶う環境です。
今回は、現場でエンジニアリングマネージャー(以下、EM)として奮闘する松本と、CTO・福田に、チームや組織、そして未来の仲間についてじっくり語っていただきました。
プロフィール
福田哲也
立命館大学情報理工学部卒業後、大手IT系企業でソーシャルゲームプラットフォームの運用・開発に携わる。大規模WEBサービスのパフォーマンス改善や最新の技術スタックを利用したプロトタイプの高速開発を主な技術領域としているが、サーバサイド、フロントエンド問わずWEB系の技術に対する知見を持つ。2017年よりRITに参画し、CTOとして開発全般とエンジニア採用を推進する。
松本 宗兵
九州工業大学大学院修了後、東京エレクトロンにて機械制御、画像処理エンジニアとして 主に半導体ウェーハを高精度に貼り合わせるボンディング装置開発に携わる。 プロジェクトリーダー経験後に2023年2月よりRITへ参画。 新規事業開発の経験を通じビジネスプロデュースできる人材になるべく自己研鑽に努める。
CTO・福田が語る「EMがいま必要な理由」
ー なぜ今、EMの採用に踏み切ったのですか?
福田: グループイン以降、パイプラインの安定化や案件獲得が進む中で、エンジニアのリソース、特にエンジニアをサポートする側のマネジメントやリードができる人材が不足しています。ジュニアのエンジニアを増やすだけでは組織としてうまく機能しないフェーズに入ってきたんですよね。だから今、EMという存在がどうしても必要だと思っています。
ー EMに求めるミッションとは?
福田: まずは、数名のエンジニアの1on1やプロジェクトの支援などを通じて、それぞれのメンバーが目標を達成してパフォーマンスを最大化できるようにサポートしていただきたいです。
それに加えて、制度設計や課題解決など組織全体を良くする取り組みに組織の上流から関わってもらえると嬉しいですね。ゆくゆくは複数のEMをまとめるシニアエンジニアリングマネージャーになれるようなキャリアパスもあります。
ー ズバリ、RITのEMに向いている人はどんな人でしょう?
福田: エンジニアのマネージャーであるため、エンジニアリングのスキルは最低限必要ですね。自分も手を動かせて、その上で、メンバーの目標達成をサポートしたい、組織を上流から構築したい、という意欲を持った人が合うと思います。また、「そもそもマネージャーとは?」という役割が固まっていない部分もあるため、一緒にその役割や体制を考えていけたら嬉しいです。
ー マネジメント未経験者でも応募して大丈夫ですか?
福田: もちろんです。実際松本さんも未経験からですが活躍してくれていますし、先ほども話した通り、今はまだEMというロール自体が組織の中で固まっていない部分もあるので、経験の有無よりも「一緒に作っていく意欲のある人」に来ていただけたらすごく心強いです。
EM・松本が語る「現場で育つマネジメント」
ー 現在の担当業務や役割を教えてください。
松本: エンジニアとしては2つのプロジェクトに携わっています。1つは自社プロダクトであるAsmana、もう1つはクライアント案件で、前者が50%、後者が30〜40%の稼働です。
残りの稼働でEMとしての業務を行っていて、2名のメンバーと1on1を行いながら、目標達成のサポートやプロジェクト進捗、困りごとなどを話して成長支援を行っています。 1on1は月1回が標準ですが、自分から希望して隔週で実施しています。あとは、組織課題の発見と改善にも取り組んでいて、課題はTrelloでタスクとして可視化し、取り組めるタイミングでアクションするようにしています。
ー RITでEMを務める魅力はどこにありますか?
松本: 今期から『Unit 2』という新しいユニットを立ち上げたのですが、メンバーと一緒に「どんなチームにしていくか」を話し合ってアクションを起こしていくのが新鮮で、魅力です。強要ではなくて、メンバーと一緒に作り上げていこう!という雰囲気があるので楽しいですね。
ー マネジメント未経験でもEMに挑戦できる理由とは?
松本: 私自身、完全にマネジメント未経験からのスタートでした。EMといっても、いきなり「すべて任される」というよりは、アソシエイトレベルから始めて、困ったときは福田さんに相談しつつ学びながら取り組めています。困ったときにすぐに壁打ちできる相手がいて、ちゃんと対話できるのはすごく心強いです。
ー チームづくりで意識していることは何ですか?
松本: 一番は「仲良くすること」です(笑)。上から目線じゃなくて、対等な“仲間”として信頼関係を築くことを大事にしています。 BizDev事業部はフルリモートなので、意識的にコミュニケーションの場を作らないと会話が生まれにくい部分はあります。相談しやすい空気をつくることを意識していて、何かあったときにすぐに話せるようにしたいと思っています。
ー 技術的な面での環境はどうですか?
松本: RITは短期間・小規模なクライアントPJが多いので、モダンな技術に触れる機会が多いです。「これ使ってみたよ」という共有もSlackなどで活発に行われていますし、最近ではAI関連なども社内でよく話題になります。
逆に、「大きなプロダクトをじっくり育てたい」という人にとっては物足りなさがあるかもしれませんが、自社プロダクトは今後自分たちの力で大きくしていけますし、今後新しいプロダクトを作る、というフェーズも出てくると思うので、そこに一緒に関わりたいという方にはピッタリだと思います。
基本はフルリモートですが、年に数回オフラインでのイベントもあります
CTOの描く、RITのエンジニア組織のこれから
ー RITのエンジニア組織の技術的な特徴は?
福田: 新しい技術を積極的に使っていきましょう、みたいな文化はあって、特に開発者体験を大事にしています。開発の効率化を推進しつつも、複数の言語やフレームワークの知識を持つことで実装の幅も広がると考えています。メンバーが「これ使ってみたい」と言ってくれたら、基本的に「ぜひやってみよう」と背中を押すようにしていますね。
ー 現在の課題を含め、今後の展望について教えてください。
福田: 僕と前職で一緒だった浜田が技術のトップにいるので、どうしても前職の慣習だったりスキルセットに引っ張られちゃうと思っていて。そこに他社の経験がある方に入ってもらえると、新しい目線で、RITの良さや課題に気づけるのではと思っています。外部の知見というか、新しい風みたいなものを入れたいですね。
また、技術の基盤をしっかり育てて、新しい技術にも素早くキャッチアップできるような組織でありたいと思っています。
最後に──「この環境を楽しめる人に、ぜひ来てほしい」
松本: EMとしては、仕組みを作るのが好きな人、チームの成長に関わってみたい人に向いています。“出る杭は打たれる”とは真逆で、やりたい人がちゃんと活躍できる場所、RITはそんな会社だと思っています。
福田: 変化が多くて組織再編などに関わっていけるフェーズなので、通常では得難い経験ができるんじゃないかと思います。カオスなこともポジティブに考えられて、楽しめる人にぜひジョインしてほしいです。一緒に「どうしていこうか」と考えてくれる人に来てほしいですね。