RITが自社で開発したアサイン管理システム「Asmana(アスマナ)」。
「アサインは、人を“割り振る”ことではなく、人を“活かす”ことだと思うんです」と語るプロダクトオーナーの喜多さん。今回は開発の背景・こだわり・経営に効く仕組みづくりについて伺いました。
コンサルティングファームをはじめ、人月ビジネスの現場で起きているアサイン管理の限界を、どう打開するのでしょうか――。
スプレッドシート管理の限界が、Asmana誕生の出発点だった
――Asmanaはどのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
喜多:
最初はRITの社内課題から始まりました。当時、アサイン管理はスプレッドシートでやっていましたが、社員数や案件数が増えるにつれて、どんどん情報が煩雑になっていって…。
誰がどの案件に入っているのか、稼働状況はどうなっているのかを把握するのに、毎回時間がかかっていました。営業と開発の連携も人に依存してしまって、経営判断のスピードが落ちていったんです。
「だったら、自分たちが本当に使える仕組みをつくろう」。そう思って、CTOの福田が中心となり、開発が始まりました。
今思えば、“リアルな現場の混乱”がAsmanaの原点だったと思います。
“Assignされる人”から、“活かされる人”へ
――「Asmana」という名前の由来を教えてください。
喜多:
Asmanaは“Assign Management”の略なんですが、ただの管理ではなく、“人を活かすマネジメント”という意味を込めています。
最初はRITの社内システム「CORE」としてスタートしました。外販を考えたときに、もっと人の可能性を感じられる名前にしたくて、Asmanaに変えたんです。
響きの柔らかさも気に入っていますし、「人が活かされる」という思想をそのまま表現できていると思っています。
“人材 × 案件 × 収益”をつなぐ──経営判断に効く仕組み
――Asmanaには、どんな機能があるのでしょうか?
喜多:
代表的な機能としては、
- プロジェクト別・メンバー別のアサイン管理
- 実績工数・稼働率の可視化
- スキル・経歴を活かすタレントマネジメント機能
- 案件ごとの最適人材提案(マッチング)
- 粗利予測をもとにしたアサイン判断
この5つが中核です。
特に、“粗利予測”を踏まえてアサイン判断ができる点が大きな特徴です。
多くのツールは、Q(品質)とD(納期)までしか見られませんが、AsmanaはC(コスト=粗利)までリアルタイムで見られます。つまり、「このメンバーでこの条件なら、利益率はどれくらいか」を即座に判断できるんです。
「プロジェクト品質・納期・コストのQDCバランスを最適化しながら、収益性を確保する」
これが経営層にとってのAsmanaの最大の価値だと思っています。
▲予実差をグラフで見やすく表示できる
RIT社内での実践──“誰が、いつ、どれくらい空いているか”が即座にわかる
――RIT社内では、Asmanaをどう使っているのでしょうか?
喜多:
営業から開発まで、一貫してAsmanaを使っています。見込み案件の段階から登録して、契約、アサイン、稼働、粗利確認まで全部ひとつの流れです。
これによって、
- 誰がいつ空くのかをリアルタイムに把握できる
- 営業がアサイン状況を見て、提案を前倒しできる
- 月次の粗利を自動で算出できる
ようになりました。
▲いつ、誰がどれくらい空いているのかがわかる
以前はExcelを開いて確認して、Slackで聞いて…といったやり取りが日常でしたが、今では、アサイン判断が“早く”“正確に”なり、意思決定の質が上がったと実感しています。
「この案件に誰が最適か?」という会話がスムーズになって、それだけでも組織全体の思考スピードが変わった気がします。
顧客と共に進化するAsmana
――現在はどのような企業に利用いただいていますか?
喜多:
コンサルファームやSler・SES企業にご利用いただいています。
私たちは「完成品を売る」というより、「お客様と一緒に育てる」という考え方でやっているので、お打ち合わせ時にロードマップを公開したり、得られたフィードバックはすぐ開発に反映したりしています。
直近では「アサイン追加のステップが多い」「計算ロジックが複雑」といった声をいただいたので、開発チームに共有し改修及びリリースしています。
Asmanaは、現場のリアルとともに成長していけるプロダクトでありたいと思っています。
未来:AIが人を“活かす”時代へ
――今後の開発テーマについて教えてください。
喜多:
いま進めているのが、生成AIを活用したアサイン補助機能です。
プロジェクト要件やメンバーのスキル・実績データをもとに、「この案件にはこの人が最適です」とAIが提案してくれるような仕組みを目指しています。
アサインって、どうしても属人的になりがちなんですよね。AIのサポートがあれば、人はもっと創造的な判断に集中できる。それがAsmanaが目指す未来です。
「管理される人」ではなく、「活かされる人」を増やしたい
喜多:
アサイン管理って、“誰をどこに入れるか”という単純な話ではありません。人のスキルや意志をどう活かし、どう事業の力に変えていくか。私は、Asmanaを通して、そういう“人が生きるマネジメント”を実現したいと思っています。
「管理される人」ではなく、「活かされる人」を増やす。それがAsmanaの原点であり、目指している未来です。
Asmanaはこんな企業におすすめです
- Excel管理の限界を感じている
- アサインが属人化しており、案件判断が後追いになっている
- 稼働・粗利・スキルをリアルタイムで見たい
- 経営層が“人と利益の関係”を可視化したい
もし、いま組織で同じような課題を感じているなら、Asmanaがその“経営の透明化”を後押しできるかもしれません。
<参考資料>
AsmanaのLP
Asmanaのサービス資料