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【社員インタビュー(2)】ゲーム性の高い人生を歩んでいる|リサーチ系エンジニア

エンジニア 木村正成(2018年4月入社)

新卒入社のリサーチャー

大学4年のとき、機械学習の研究に没頭していたら、いつの間にか就職活動シーズンが終わっていました。そこで通年採用を行っているAI関連の会社を探し、見つかったのがリッジアイでした。面接を受けたところ、柳原社長(創業者 代表取締役社長 柳原尚史)と技術の話で盛り上がったのです。こんな社長がいる会社なら、きっと楽しく働けるに違いないと思い、入社を決めました。そのまま2017年9月からアルバイトとして働き始め、2018年4月に正社員となって1年ほどが経ちました。

私はエンジニアとして、AIソリューション開発や顧客折衝も行っているのですが、最も比重が高いのは「リサーチャー」としての活動です。リサーチャーとは、世界中のAIやディープラーニングの論文や研究成果を調べ、そこでわかったことを社内に広めたり、新たなアルゴリズムを自社のAIソリューションに実装したりする仕事です。また、そうやって情報を取り入れるだけでなく、リッジアイのさまざまなプロジェクトで得られた知見や技術を論文にまとめて、社外に発表する役目も担っています。

大学の延長みたいな感じで好きな研究を続けられている

現在、AI関連のテクノロジーは本当に鮮度が下がるのが早く、3、4カ月前に編み出された技術が今や最先端ではないといったことが普通に起こります。ですから、日々Google Scholarで論文を探したり、世界の主だった学会などに採択された論文を読み漁ったりしなければ、すぐに世界の潮流に置いていかれてしまうのです。私は企業に所属するエンジニアですから、AIのパフォーマンスを高める基礎研究にも、AIの使い途や問題を知るのに役立つ応用研究にも、バランスよく取り組んでいます。ちなみに今日は、AIのスピードアップに欠かせないニューラルネットワークの軽量化の論文を調べていました。

私にとって、こうしたAI論文のリサーチは、大学時代から取り組んできた半ば趣味のようなものです。言い換えれば、会社に入ってからも、大学の延長みたいな感じで好きな研究を続けられています。しかも、1人1台GPUサーバが与えられていますから、計算資源には不自由しませんし、裁量労働制で勤務時間についても柔軟な運用が可能です。大学時代と違うのは、応用研究の比重が高まった点と、私がリサーチした新技術がクライアントに提供されて社会に役立っているところ、そしてそれなりの給与をいただいていることです。もちろんどれもポジティブな変化で、総合的に考えて、理想に近い職場環境で働くことができていると感じます。

日々世界のレベルが上っていくAI研究はどんなゲームより面白い

もちろん、会社に入ってから難しさを感じている部分もあります。一番気になっているのは、クライアントの要望と自分の研究アプローチにズレがないかどうかで、クライアントが必要とする技術を優先的に取り入れることは常に意識しています。また、大学と会社で最も異なるのは、研究用のベンチマークデータと違い、クライアントのデータは数が不足していたり、ノイズが入っていたりするケースが多いことです。それが現実に接するということですから、不満があるわけではありません。むしろ、そうしたデータに積極的に取り組んで、現実問題を解決することが重要だと考えています。それから、プロジェクトの序盤は、解決すべき問題が漠然としていることがよくあります。そうしたときには問題を分解し、会議を重ねてクライアントの皆さんとすり合わせ、要件を明確にしていくことが大切です。これも簡単ではありませんが、現実問題の解決に欠かせないプロセスですから、いつも正面から当たっていくようにしています。

正直に言って、リッジアイは、現時点ではまだ数あるAIベンチャーの1つに過ぎません。しかし、会社としての形が徐々にできてきましたし、社内の自発的な勉強会なども増えていて、最近は大学との共同研究も次々に立ち上がっています。私も先日、GTC Japan 2018で、私たちの「異常検知AIソリューション」の技術発表をしましたし、6月にはアメリカの学会に出席してきました。この11月には、データマイニング学会に出る予定です。私のように、アカデミアに留まる意志はないけれど、アカデミアの周辺にいて、知の最前線に触れていたいという気持ちがある方には、最適な環境が整っている会社だと思います。組織力・技術力・ビジネス規模なども、これから飛躍的に伸びる可能性を秘めています。

個人的には、AI研究はどんなゲームより面白いと感じています。昨日できなかったことが、今日できるようになっていく。RPGに例えれば、世界的にものすごい速さで勇者たちのレベルが上がっている最中なのです。その光景を間近で見ながら、自分自身もレベル上げに参加できるというチャンスは、そうそう多くないはずです。その意味で私は、ゲーム性の高い人生を歩むことができている。自分は恵まれていると思います。

これから入ってくるエンジニアの方には、自分が知らない技術について、いろいろと教えていただけたら嬉しいです。お互いに切磋琢磨しながら、リッジアイを大きくしていきましょう。

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