こんにちは!エンジニア採用担当の渡邉です。
この記事を読んでいるWebエンジニアを目指して勉強中の学生さんは、今まさに「自分にはどんな会社が合うんだろう」「ガクチカなんて言おう」「ESと適性試験と面接とプログラミングの勉強と…何を準備すればいいんだ?」など、疑問や悩みが尽きない時期かと思います。
私も就活中はやることが多すぎて「結局何からやればいいんだろう…」と呆然としており、最終的にめんどくさくなり、たいした業界研究もせずにイメージだけで大手雑貨店に就職しました。幸運にも仲間に恵まれて良い会社ではあったのですが、冷静に小売業界の今後を考えると「このまま何十年も店舗でずっと働くことはできない」と思い、3年目でリゾームへの転職を決めました。
当時は一生懸命就活していたつもりではありましたが、「もっとよく調査して手間をかけて就活すれば良かったな…」と思い返すこともあります。皆さんの中にも、社会人になってから後悔しないように、しっかりと準備をしておきたい!と思っている方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな悩めるエンジニア志望の大学生に向けて、リゾームの若手エンジニアの「これ入社前に知りたかったんですよ!」をもとに、エンジニア就活&入社までに知っておいた方が「行きたい企業が見つかる&就職できる&即活躍できる率」が上がるポイントをご紹介していきます!
また、就活が終わって入社までの準備をしたいという方は後半で詳しく触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
実際、採用担当者はどこを1番見てる?
採用担当者が見ているのはズバリ、その人の熱量と一貫性です。
私は2018~2023年まで新卒・未経験エンジニアの人材紹介の営業を経験してきましたが、リゾームに限らず中堅・中小企業の多くが同じ観点で採用を行っていました。
エンジニア志望者の自己PRを、アピールのレベルごとに分類してみました。就活準備中の方は、自分なら今の段階でどこまで話すことができそうかイメージしてみてください。
①エンジニアになりたいんです! ←みんなそう
②エンジニアになって御社でXXXがしたいんです! ←似てしまいがち
③そのためにXXXしてます! ←①・②の裏付けとなる行動・実績
④御社で働く資格揃ってます! ←新卒カード、性格、学歴、コミュ力…
同じ会社の選考を受けているエンジニア志望の就活生は、ある程度自分のやりたいことと企業のやっていることがマッチしている層が集まっているため、あなたと志望動機が似ている可能性が高いです。
そこで他の就活生と圧倒的に差別化を図るためには、①②の裏付けとなる具体的な行動・実績を明示することが重要です。そうすることで話に一貫性が生まれ、面接官に「熱意があるし、目標に向けて逆算して努力できるタイプだ」と好印象を持たせることができます。
実際には①熱意②志望動機+③裏付けになる行動・実績までしっかりと用意してくる学生は多いため、+αで④のアピールまで欲しいところ。しかし、「その会社で働く資格」と言っても学歴や性格を今から変えることはできないですよね。取り繕ってみても経歴はESや履歴書、性格は適性検査で見抜かれてしまうので、その他の部分で努力で変えられる、さらなる魅力付けになるようなものはないか。
それが③裏付けになる行動・実績としての「業界知識とプログラミング経験」なんです!!!
これが他の就活生よりも優れていると、本人の熱量・やる気も伝わってきますし、説得力が増してきます。
なので、「エンジニアになりたい!エンジニアになってXXXやってみたい!」という気持ちがある方は、まずはぜひ行動してみてください。そうすれば行きたい企業に受かる可能性が上がります!
ここからは「スタートラインに立つ→初心者→中級者→内定獲得~入社まで」の順に、やっておいた方がいい具体的な行動をご紹介していきます。
スタートライン:まずはIT業界を研究する!
あなたがもし今、漠然とWebエンジニアを目指している場合、まずはIT業界、そしてWebエンジニアについて調べてみることをおすすめします。
一言に「Webサービス・Webシステム・スマホアプリが作りたい」といっても、SaaSを企画・開発・運営する事業会社だけでなく、開発に特化した受託開発会社やデザイン・制作に特化した制作会社、サービスの基盤を支えるクラウドに強い会社など多岐に渡ります。
その中でどんな分野に興味があるのか自己分析をして、できるだけ具体的なイメージを持ってみましょう。今後の就職活動や社会人になってからも活きてくる知識となるはずです。
まだ就活開始まで時間があるならITパスポートにトライしてみるのもアリ!
「ネットで調べるだけでは理解できているか不安!」という方は、入門編の資格として「ITパスポート試験」を勉強してみるのもおすすめです。リゾームの新卒エンジニアも、30%以上は学生時代にITパスポートを取得しています。情報系学部・情報系専門学校では必修でITパスポートを取ることも多いですね。
ITパスポートはIT分野の知識にとどまらず、社会人として働いていくうえで必要なビジネス知識も習得できる試験です。最近ではデジタル化・DXが進んでIT業界以外の方の受験も増えています。
合格へのおすすめ学習法は?
参考書や過去問のサイト、学習アプリなど多くの学習手段がありますが、個人的におすすめしているのは、一冊「これだ!」という参考書を決めて繰り返し読み、出てくる問題をすべて解けるようにしておくという方法です。あれこれ手を出して結局どれも一周できず、結局準備が間に合わなかった…なんてことにならないようにメインを絞りましょう。
私もこの方法で2.5ヶ月間、1日1時間ほどの勉強で合格することができました!実際に利用した参考書もご紹介します。
初心者:実際にプログラミングをやってみる&Webサービスを開発してみる!
業界についての知識が増え、やりたいことが見えてきたら、実際にプログラミングをやってみましょう!
「いざ始めてみたら楽しくて、絶対にこれを仕事にしたい!」と思えるかもしれません。そういった生の感覚は、ある意味業界研究よりも大切です。「どうしてエンジニアになりたいの?」という質問への答えを考える上でも大きなヒントになりそうですね。
理系の人はプログラミング系の授業を受けているという人も多いかもしれません。しかし同レベルの理系大学生はみんな似たようなレベル感で学んでいるため、面接官からしても差が見えにくいのが実情です。そんなライバルの中で頭一つ抜けるためには、プログラミングをガチる一択です!
<リゾーム先輩社員に聞いた!初心者におすすめの開発言語>
1位.Java =「真っ先に学んでほしい」「難しい所もあるけど、学習サイトが充実してる」
2位.C# =「学習環境が整っている」「JavaかC#.NET書ければ安心」
3位.PHP =「初心者でも学びやすい」
4位.Python=「トレンドだし、ある程度書けると"感度高いんだな"と思う」
5位.JavaScript =「フロントでVue.jsとかReactはよく使うけど、Java・C#の方が優先度は高い」
6位.Ruby =「上位の言語と比べてプロジェクトが少ない」「Rails任せになりがち」
7位.HTML/CSS=「開発系目指すならバックエンドが最優先」
Java、C#、PHP、Python、Rubyはいずれもオブジェクト指向言語ですが、概念を理解するのに苦労する新卒エンジニアも多いです。授業で触れたことがあっても時が経ちすぎて忘れたなんてこともありますし、時間があるうちに少しでも学んでおけば後々の自分を助けてくれるはずです。
リゾームでは新入社員研修でJavaとAWSを学んでいただきますし、弊社のお客様500社も6~7割が新卒エンジニアにはJavaの研修を行っている(残り2~3割がネットワークやAWSなどインフラか、PHP研修)ため、「入社までにマスターしないと」とプレッシャーに感じる必要はありません。ただ、事前に学んでおけば就活だけでなく新入社員研修でも周りに差を付けられるのでオトクです!
<初心者におすすめの学習サイト>
Progate https://prog-8.com/
おしゃれなデザインのサイトでゲーム感覚でプログラミングを学ぶことができます。
サイト上でコードを実行できるので、開発環境を作らなくてもある程度学べます。
ドットインストール https://dotinstall.com/
3分で完結するレッスン動画を見ながら学習を進めることができます。
開発環境を整えるところから始まるので、実践で行かせる開発ツールの知識やテクも身に付きます。
上記の2つの学習サイトでは、基礎の学習まで無料で利用可能です!使い比べてみて気に入ったサービスで有料の学習コースにトライしてみても良いかもしれません。
Udemy https://x.gd/H2D4H
20万件以上の講座の中から気になるものを購入して学習できるサイトです。
基本的には有料ですが、無料の講座や割引イベントも数多く開催されています。
勉強するだけでなく、自力でWebサービスやアプリを開発してみた経験があるとかなり評価が上がります。「とりあえずやってみる」というスタンスで、「こんなサービス作ってみたいなあ」と思うものを開発してみましょう。ここまで努力していれば「エンジニアになってXXXしたい!」という熱意のアピールとしてはかなり十分です。
中級者:まだ余力があるor内定をもらったら、興味がある他の言語・技術要素にトライするのもアリ!
もしすでに大学や専門学校でプログラミングを学んでいて、Webサービス・アプリの個人開発も経験したことがある方や、無事に希望する企業から内定をゲットできた場合は、まだ触れたことのない技術や気になる技術にトライしてみるのもおすすめです!
読みやすいコードを書くメソッドを学ぶ
趣味で開発するなら「自分が読めればオレオレコードでもOK」ですが、チームで開発するとなると他のメンバーが読みやすいコード(理解できるコード)を書く必要があります。リゾームの新卒エンジニアには入社後にオンライン輪読会で『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック』を読み合わせしますが、新入社員研修前に軽く読んでおくと研修がさらに分かりやすくなること請け合いです。
Git / GitHub
リゾームの研修ではGit+SourceTree+Backlog+Slackを使っています。個人で何かWebサービスを作ろうという方はGitHubを使うケースが多いと思いますので、そのタイミングで深掘りしてみてもいいと思います。色々書籍はありますが、ステップ形式の サル先生のGit入門 が無料で読めるので初心者でもトライしやすいと思います。
(番外)プログラミング上級者ならFWやAWSもアリ!
Spring Boot・Laravel などのフレームワーク
自分が学習した言語のスキルを高めるという意味ではフレームワークにチャレンジしてみても良いと思います。独学で勉強するにはハードル高めですが、その分周りに差を付けられます。
『Spring Boot 3 プログラミング入門』
『PHPフレームワーク Laravel入門 第2版』
『C#フレームワーク ASP.NET Core3入門』
AWSなどのクラウドサービス
クラウドを学ぶならシェアトップのAWS一択。特に最初は基本的な用語の意味やサービスの種類がわかる、初心者向けの「AWS認定クラウドプラクティショナー」資格の勉強がおすすめです。AWS公式リファレンスは初心者には難しすぎるので、初心者用の書籍を読んで用語の意味が分かれば十分です!
『徹底攻略 AWS認定 クラウドプラクティショナー教科書』
リゾームは入社後に6ヶ月間しっかり研修があるので焦らなくて大丈夫です!
リゾームの新卒には入社後3ヶ月間、まずはJavaとAWSの研修に参加していただきます。研修では言語仕様やオブジェクト指向などの基礎からチームでのWebシステム開発の実践まで、しっかりと仕事に役立つ知識と経験を学ぶことができます。
また、配属後もいきなり独り立ちをするのではなく、先輩と一緒に実務に取り組んでいくOJT期間をたっぷり3ヶ月間設けていますので、無理なくステップアップしながらプロジェクトで経験を積める環境が整っています。
入社前についても、希望があればビジネスマナーやオブジェクト指向、データベースなど様々なテーマについて学べるEラーニングを利用できたり、ChatGPTやフロントエンドなど興味のある分野について1dayセミナーが無料で受けられたりと、内定者向けのコンテンツを揃えています!
リゾームの内定者については入社後にしっかりと教え、育てていきますので、入社前に焦って詰め込まなくて大丈夫です!学生時代を有意義に過ごして良い社会人スタートを切るために、無理のない範囲で参加してみてください。
内定獲得~入社まで:余力があればサークルやバイトに熱を入れましょう!
ここまではIT業界の就活に役立つプログラミング学習についてご紹介してきましたが、ぜひサークル活動やアルバイトなどの時間も大切にしていただきたいです。
プログラミング知識は就活や入社後の自分を助けてくれますが、困った時はそれ以上に「新しい人間関係や環境に飛び込んでも自分なら大丈夫!」と思えるような経験が自分を支えてくれることも多いです。就活や勉強だけじゃなく、プライベートで遊べる・相談できる交友関係や仲間をたくさん作ってください。
残りの時間で何をするのかしっかり考えて、ぜひ悔いのないように過ごしていただければと思います!!
最後までお読みいただきありがとうございます!
今後も就活生向けのコンテンツや社内イベントの様子などはストーリーを更新していきますので、リゾームのカルチャーや人間関係を少しでも「いいかも」と思っていただけたら、ぜひお気軽にカジュアル面談させてください!